コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

キネマ旬報社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社キネマ旬報社
Kinema Junposha Co.,Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
104-0061
東京都中央区銀座3丁目10番9号
KEC銀座ビル2階
設立 1923年(現法人設立は2017年1月)
業種 情報・通信業
法人番号 6010001180974 ウィキデータを編集
事業内容 映画・映像エンタテインメント関連雑誌・書籍の発行、上映会などの企画・運営、映画関連グッズの通信販売等
代表者 代表取締役社長 星野晃志
資本金 1000万円
従業員数 30名(2017年10月現在)
外部リンク https://www.kinejun.com/
テンプレートを表示

株式会社キネマ旬報社(キネマじゅんぽうしゃ)は、日本出版社。『キネマ旬報』をはじめとして、数々の映画業界関連、映像エンタテインメント関連の雑誌ムック書籍を発行している。

2008年1月、親会社で業界誌『ビデオ・インサイダー・ジャパン』、『DVDナビゲーター』を発行するフットノート(映画配給会社ギャガ・コミュニケーションズの出版事業部が前身/沿革を参照)と合併した。

沿革

[編集]
  • 1919年 - 『キネマ旬報』創刊。
  • 1923年 - キネマ旬報社創立。
  • 1952年3月 - キネマ旬報社設立。
  • 1987年 - ギャガ・コミュニケーションズ出版事業部発足。『ビデオ・インサイダー・ジャパン』発刊。
  • 1989年 - キネマ旬報社が、山路ふみ子文化財団特別賞を受賞。
  • 1991年 - キネマ旬報社の全株式をセゾングループが取得し、同グループ傘下の「SSコミュニケーションズ」の子会社となる。
  • 1997年11月 - 株式会社カミングスーン・ティービー設立。
  • 2000年6月 - ギャガ・コミュニケーションズ出版事業部分社化、株式会社ギャガ・パブリッシング設立。
  • 2000年9月 - ギャガ・パブリッシング、『DVDナビゲーター』発刊。
  • 2001年 - 角川書店のSSコミュニケーションズ買収により、キネマ旬報社が角川書店グループ入りする。
  • 2002年4月 - カミングスーン・ティービーとギャガ・パブリッシングが合併、ギャガ・クロスメディア・マーケティング発足。
  • 2002年12月 - ギャガ・クロスメディア・マーケティング、キネマ旬報社の株式81%をSSコミュニケーションズから取得。
  • 2006年9月 - ギャガ・コミュニケーションズが保有するギャガ・クロスメディア・マーケティング株式を株式会社USENに譲渡。USENの連結子会社となる。
  • 2007年5月 - USENがギャガ・クロスメディア・マーケティング株式を株式会社カピトリーノに譲渡(MBOによる独立)。
  • 2007年9月 - 株式会社ギャガ・クロスメディア・マーケティングが株式会社カピトリーノと合併して、株式会社フットノートに社名変更。株式会社キネマ旬報社を完全子会社とする。
  • 2008年1月 - 株式会社キネマ旬報社を存続会社として、親会社の株式会社フットノートを吸収合併。
  • 2018年3月 - 同年1月設立の(新)株式会社キネマ旬報社に主力事業を移管。(旧)キネマ旬報社は株式会社ケージェイに商号変更した上で2017年末に解散、2018年3月20日に東京地方裁判所から特別清算開始決定を受けた[1]
  • 2018年3月 - 中央映画貿易が100%子会社化[2]

事業内容

[編集]

雑誌『キネマ旬報』をはじめとして、映画業界関連・映像エンタテインメント関連のムックや書籍、映画・映像業界関係者の評論や著作物などを発行。さまざまな催し物を企画・主催したり、グッズを販売したりしている。

「キネマ旬報映画総合研究所」(Kinema Junpo Film Institute, Limited)を設立して、映画の研究や人材育成に尽力もしている他、映画ビジネスの将来にも数々の危機の警鐘や提言を発表している。

ビデオレンタルショップ向け業界誌『ビデオ・インサイダー・ジャパン』、セルDVDショップ向け業界誌『DVDナビゲーター』を発行し、流通やメーカーを含む映像パッケージ業界への様々な情報提供・提言を行っている。

また、出版事業だけではなく映像事業の展開も開始し、2013年2月に千葉県柏市にある柏髙島屋ステーションモール内にあった映画館「柏ステーションシアター」をリニューアルする形で、映画館「TKPシアター柏 supported by KINEJUN」をオープン(2014年6月に「キネマ旬報シアター」に改称)。キネマ旬報社社員によるこだわりの作品を編成している。また、この作品編成を全国のミニシアターを中心に展開しており、その第一回として過去の「キネマ旬報ベスト・テン」の受賞作品を20作品集めた「キネマ旬報映画祭」を2013年に全国で開催。2014年2月9日から「2013年 第87回キネマ旬報ベスト・テン特集上映」を全国30館以上の映画館で上映する。

おもな刊行物

[編集]

雑誌・ムック

[編集]
  • キネマ旬報
  • 『キネマ旬報 NEXT』
  • 『韓国テレビドラマコレクション』
  • 「台湾エンタメパラダイス」

業界誌

[編集]

※2008年2月号よりキネマ旬報社発行

  • 『ビデオ・インサイダー・ジャパン』(ビデオレンタル店向けの仕入れ情報業界誌)
  • 『DVDナビゲーター』(DVDセルショップ向けの仕入れ情報業界誌)

書籍

[編集]
  • 『オールタイム・ベスト 映画遺産200 日本映画篇』
  • 『オールタイム・ベスト 映画遺産200 外国映画篇』
  • 『オールタイム・ベスト 映画遺産 映画音楽篇』
  • 『オールタイム・ベスト 映画遺産 アニメーション篇』
  • 『キネマ旬報ベスト・テン80回全史』
  • 『日本映画人名辞典・男優篇』(上・下巻)
  • 『日本映画人名辞典・女優篇』(上・下巻)
  • 『日本映画人名辞典・監督篇』(品切れ)
  • 『外国映画人名辞典・男優篇』
  • 『外国映画人名辞典・女優篇』(女優篇は品切れ)
  • 『映画業界就職ガイド』:各年刊
  • 「フィルムメーカーズ」シリーズ
  • 「マンガ夜話」シリーズ
  • 「BSアニメ夜話」シリーズ
  • 「PLUS MADHOUSE」シリーズ(アニメ制作スタジオ・マッドハウスの監督フィーチャー本)
  • 映画評論家・映画監督ほか、映像業界関係者の著作物
  • 各種音楽
  • 『韓国ドラマで学ぶ韓国の歴史』
  • 『中国時代劇で学ぶ中国の歴史』

エピソード

[編集]

経営については安定しないものがあり、雑誌収入だけでは経営が成り立たないので、黒井和男が社長だった時代に劇場用映画『刑事物語』を製作したこともあった。大物総会屋、馬主として別の世界で名前を売った元オーナーの上森子鉄は、戦前からの古川ロッパの相談役である。

脚注

[編集]
  1. ^ (株)ケージェイ(旧:(株)キネマ旬報社),東京商工リサーチ,2018年3月26日
  2. ^ “キネマ旬報社、中央映画貿易の100%子会社に : 映画ニュース - 映画.com” (日本語). 映画.com. (2018年3月14日). https://eiga.com/news/20170314/2/ 2018年6月2日閲覧。 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]