カロン・バトラー
2009年にワシントン・ウィザーズ所属当時のバトラー | |
マイアミ・ヒート AC | |
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ポジション | SF/SG |
役職 | アシスタントコーチ |
基本情報 | |
愛称 | Tough Juice |
国籍 | アメリカ合衆国 |
生年月日 | 1980年3月13日(44歳) |
出身地 | ウィスコンシン州ラシーン |
身長(現役時) | 201cm (6 ft 7 in) |
体重(現役時) | 103kg (227 lb) |
ウィングスパン(現役時) | 214cm (7 ft 0 in) |
キャリア情報 | |
出身 | コネチカット大学 |
NBAドラフト | 2002年 / 1巡目 / 全体10位[1] |
マイアミ・ヒートから指名 | |
選手経歴 | |
2002-2004 2004-2005 2005-2010 2010-2011 2011-2013 2013-2014 2014 2014-2015 2015-2016 |
マイアミ・ヒート ロサンゼルス・レイカーズ ワシントン・ウィザーズ ダラス・マーベリックス ロサンゼルス・クリッパーズ ミルウォーキー・バックス オクラホマシティ・サンダー デトロイト・ピストンズ サクラメント・キングス |
指導者経歴 | |
2020- | マイアミ・ヒート (AC) |
受賞歴 | |
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Stats Basketball-Reference.com | |
ジェームズ・カロン・バトラー(James Caron Butler、1980年3月13日 - )はアメリカ合衆国ウィスコンシン州ラシーン出身のバスケットボール選手。現役時代にはNBAのワシントン・ウィザーズなどの9球団に所属したジャーニーマン。ポジションはスモールフォワード、シューティングガード。201cm、103kg。愛称はCaronimo、Tough Juice。2020年よりマイアミ・ヒートのアシスタントコーチを務めている。
経歴
[編集]学生時代
[編集]15歳になるまでに15回逮捕されるという荒んだ少年期を過ごした後、拘置所にてバスケットボールに目覚める。その後は奨学金を得て、コネチカット大学に進学。1年生の2001年8月には日本で開催されたFIBAヤングメン世界選手権(21歳以下)にアメリカ代表として来日し、優勝を飾った。2年生にはビッグイーストカンファレンスの年間最優秀選手に選ばれ、同校を同カンファレンストーナメント優勝と、NCAAトーナメントのElite8進出に導いた。
NBA
[編集]2002年のNBAドラフトにてマイアミ・ヒートから1巡目10位で指名を受けてNBA入り。1年目の2002-03シーズンから先発で起用され、1試合平均15.6得点・5.1リバウンドの好成績を残し、オールルーキーファーストチームに選出された(新人王はアマーレ・スタウダマイアー)。2年目となる2003-04シーズンは怪我に悩まされたこともあり、成績は後退。シーズン終了後、シャキール・オニールとの交換でラマー・オドム、ブライアン・グラントと共にロサンゼルス・レイカーズに移籍する。
レイカーズでは1シーズンだけ所属し、2005年にワシントン・ウィザーズに移籍。ウィザーズでは前シーズンに攻守両面で活躍しながらチームを去ってしまったラリー・ヒューズの後釜としてのプレーが期待され、ヒューズとギルバート・アリーナス、アントワン・ジェイミソンで形成されていたビッグスリーの新たな一員となった。バトラーは持ち味であるフィジカルなディフェンスに加え得点面でも活躍、平均17.6得点・6.2リバウンドなどを記録し、ヒューズの穴を見事に埋めてチームの2年連続プレーオフ進出に貢献した。2006-07シーズンには19.1得点・7.4リバウンドとさらに成績を上げ、自身初のオールスターゲームにも出場。チームもカンファレンス上位に食い込むなど、好調なシーズンを送るかに見えたが、シーズン終盤になってエースのアリーナスが負傷によりチームから離脱すると、今度はバトラーが右手を骨折してしまい、以降プレーオフまで全て欠場を強いられることになった。
2007-08シーズンはアリーナスがシーズンの大半を欠場したが、彼のを穴を埋めるべくバトラーは奮戦。2008年1月27日のミルウォーキー・バックス戦では自身のキャリア唯一の1試合40得点を記録した[1]。バトラー自身も怪我に苦しんだものの、自身初の平均20得点以上となる20.1得点を記録し、フリースロー成功率は90.1%でリーグ6位だった。アリーナスの欠場も、チームは逆に勝率を伸ばし、プレーオフ出場を果たした。
2010年、2月13日、ブレンダン・ヘイウッドらとともに、ジョシュ・ハワード、ドリュー・グッデン(17日に、クリッパーズへ移籍)、ジェームズ・シングルトン、クイントン・ロスと交換でダラス・マーベリックスに移籍した。
2010-111シーズン、マーベリックスが2011年のNBAファイナルに進出。4勝2敗で古巣のマイアミ・ヒートを下し、初の優勝を経験した(バトラー本人はケガで出場はできなかった)。
2011年オフ、FAとなりロサンゼルス・クリッパーズに移籍する。チャウンシー・ビラップスと共にベテランとして若いチームを引っ張った。
2013年8月29日、ミルウォーキー・バックスに移籍した[2]
2014年3月1日、オクラホマシティ・サンダーと契約した[3]。
2014年6月15日、デトロイト・ピストンズと2年900万ドルで契約した[4]。
2015年7月10日、サクラメント・キングスと2年300万ドルで契約した[5]。
プレースタイル
[編集]愛称にもあるように、タフで情熱的なプレーを心情としている。NBA入り当初はフィジカルなディフェンスを評価されており、平均スティール数は毎シーズンリーグ上位に名を連ねている。近年ではオフェンス能力も開花しており、スリーポイントシュート成功率を伸ばすなどシュートエリアを着実に広げてきている。
人物
[編集]- ストローを銜えるのが癖で、試合中、ストローを噛んでいる。そのストローがどこのメーカーのものかを当てる、利き酒ならぬ利きストローができる[6]。出場中も噛んでいたが、リーグから苦情が出て、ベンチに座っている時のみにすることで合意した[7]。
個人成績
[編集]略称説明 | |||||
---|---|---|---|---|---|
GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | TO | 平均ターンオーバー数 | PPG | 平均得点 |
太字 | キャリアハイ | * | リーグリーダー | † | 優勝シーズン |
レギュラーシーズン
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | TO | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2002–03 | MIA | 78 | 78 | 36.6 | .416 | .318 | .824 | 5.1 | 2.7 | 1.8 | .4 | 2.5 | 15.4 |
2003–04 | 68 | 56 | 29.9 | .380 | .238 | .756 | 4.8 | 1.9 | 1.1 | .2 | 1.3 | 9.2 | |
2004–05 | LAL | 77 | 77 | 35.7 | .445 | .304 | .862 | 5.8 | 1.9 | 1.4 | .3 | 1.6 | 15.5 |
2005–06 | WAS | 75 | 54 | 36.1 | .455 | .342 | .870 | 6.2 | 2.5 | 1.7 | .2 | 2.3 | 17.6 |
2006–07 | 63 | 63 | 39.3 | .463 | .250 | .863 | 7.4 | 3.7 | 2.1 | .3 | 2.9 | 19.1 | |
2007–08 | 58 | 58 | 39.9 | .466 | .357 | .901 | 6.7 | 4.9 | 2.2 | .3 | 2.6 | 20.3 | |
2008–09 | 67 | 67 | 38.6 | .453 | .310 | .858 | 6.2 | 4.3 | 1.6 | .3 | 3.1 | 20.8 | |
2009–10 | 47 | 47 | 39.4 | .422 | .263 | .877 | 6.7 | 2.3 | 1.4 | .3 | 2.4 | 16.9 | |
DAL | 27 | 27 | 34.4 | .440 | .340 | .760 | 5.4 | 1.8 | 1.8 | .3 | 1.7 | 15.2 | |
2009-10計 | 74 | 74 | 37.6 | .428 | .290 | .838 | 6.2 | 2.1 | 1.6 | .3 | 2.2 | 16.3 | |
2010–11 | 29 | 29 | 29.9 | .450 | .431 | .773 | 4.1 | 1.6 | 1.0 | .3 | 1.7 | 15.0 | |
2011–12 | LAC | 63 | 63 | 29.7 | .407 | .358 | .813 | 3.7 | 1.2 | .8 | .1 | 1.2 | 12.0 |
2012–13 | 78 | 78 | 24.1 | .424 | .388 | .833 | 2.9 | 1.0 | .7 | .1 | .9 | 10.4 | |
2013–14 | MIL | 34 | 13 | 24.1 | .387 | .361 | .839 | 4.6 | 1.6 | .7 | .3 | 1.5 | 11.0 |
OKC | 22 | 0 | 27.2 | .409 | .441 | .842 | 3.2 | 1.2 | 1.1 | .3 | .4 | 9.7 | |
2013-14計 | 56 | 13 | 25.3 | .394 | .394 | .840 | 4.1 | 1.5 | .8 | .3 | 1.1 | 10.5 | |
2014–15 | DET | 78 | 21 | 20.8 | .407 | .379 | .902 | 2.5 | 1.0 | .6 | .1 | .6 | 5.9 |
2015–16 | SAC | 17 | 1 | 10.4 | .424 | .167 | .833 | 1.3 | .6 | .5 | .1 | .2 | 3.7 |
通算:14年 | 881 | 732 | 32.2 | .434 | .348 | .847 | 5.0 | 2.3 | 1.3 | .2 | 1.8 | 14.1 | |
オールスター | 1 | 0 | 15.6 | .143 | --- | --- | 4.0 | 1.0 | .0 | .0 | 1.0 | 2.0 |
- 2011-12シーズンは66試合で打ち切り
- 2008年のNBAオールスターゲームは不出場
プレーオフ
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | TO | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2004 | MIA | 13 | 13 | 39.3 | .386 | .182 | .825 | 8.5 | 2.4 | 2.2 | .5 | 1.8 | 12.8 |
2006 | WAS | 6 | 6 | 43.7 | .416 | .214 | .828 | 10.5 | 2.7 | 2.0 | .7 | 2.3 | 18.5 |
2008 | 6 | 6 | 41.0 | .460 | .238 | .871 | 5.7 | 3.8 | 1.8 | .2 | 2.7 | 18.7 | |
2010 | DAL | 6 | 6 | 33.7 | .434 | .304 | .926 | 5.8 | 1.3 | 1.5 | .8 | 2.5 | 19.7 |
2012 | LAC | 10 | 10 | 26.8 | .359 | .258 | .750 | 3.0 | 1.0 | .6 | .2 | 1.6 | 8.6 |
2013 | 6 | 6 | 22.7 | .478 | .250 | 1.000 | 2.7 | .0 | .3 | .3 | 1.0 | 8.5 | |
2014 | OKC | 18 | 2 | 23.3 | .324 | .356 | .786 | 3.2 | .8 | .3 | .1 | .6 | 6.3 |
出場:7回 | 65 | 49 | 31.4 | .399 | .286 | .838 | 5.3 | 1.6 | 1.1 | .4 | 1.6 | 11.7 |
脚注
[編集]- ^ “Wizards-Bucks: Caron Butler's 40 Points Not Enough for Washington”. ブリーチャーレポート (2008年1月28日). 2022年2月12日閲覧。
- ^ Suns Trade for Kravtsov, Smith From Bucks
- ^ Thunder Signs Caron Butler
- ^ Detroit Pistons Sign Free Agent Forward Caron Butler
- ^ Caron Butler to Kings: Latest Contract Details, Comments and Reaction
- ^ “The Straw Guru- Caron Butler”. youtube.com (2010年4月21日). 2015年6月25日閲覧。
- ^ “Caron Butler, NBA reach agreement on straw chewing”. dallasnews.com (2010年2月28日). 2015年6月25日閲覧。
外部リンク
[編集]- カロン・バトラーの通算成績と情報 NBA、NBA日本、Basketball-Reference、ESPN、Eurobasket、RealGM
- Yahoo!sports プロフィール