キム・ロッシ・スチュアート
キム・ロッシ・スチュアート Kim Rossi Stuart | |||||||||
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第20回東京国際映画祭にて(2007年) | |||||||||
生年月日 | 1969年10月31日(55歳) | ||||||||
出生地 | イタリア ローマ[1] | ||||||||
職業 | 俳優、映画監督 | ||||||||
ジャンル | 映画、テレビ、舞台 | ||||||||
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キム・ロッシ・スチュアート(Kim Rossi Stuart, 1969年10月31日[1] - )は、イタリアの俳優、映画監督である。
人物
[編集]ローマ出身[1]。『愛のめぐりあい』、『ピノッキオ』、『家の鍵』、『野良犬たちの掟』、『ハートの問題』等、数多くの映画への出演で知られる。2005年公開の『気ままに生きて』で監督デビューを果たした(脚本・主演も兼任)。
現在までに、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞を一度、ナストロ・ダルジェント賞を三度、イタリア・ゴールデングローブ賞を二度、チャック・ドーロ賞を三度、フライアーノ賞を三度受賞している。
経歴
[編集]1969年10月31日、スコットランド系イタリア人俳優の父ジャコモ・ロッシ・スチュアート(Giacomo Rossi Stuart)と、ドイツ系およびオランダ系の元モデルの母クララ・ミュラー(Klara Müller)の間に生まれる。三人の姉妹がおり、妹のヴァレンティナは女優である。パートナーの女優イラリア・スパーダ(Ilaria Spada)との間に息子が一人いる[2][3]。
映画
[編集]5歳から映画に出演し、1984年、14歳で初めてテレビシリーズの主演を務める。1987年公開の『カラテ・キッド』および翌年公開の続編『カラテ・キッド/激闘編』を経て、ランベルト・バーヴァ(Lamberto Bava)監督のファンタジー大作『Fantaghirò』シリーズによって広く知られるようになる。
1994年には『アパッショナート』と『Cuore cattivo』に相次いで出演し、いずれも高い評価を得る。続けて、ミケランジェロ・アントニオーニとヴィム・ヴェンダースの共同監督によるオムニバス映画『愛のめぐりあい』(1995年)、スタンダールの同名小説を原作としたテレビ映画『赤と黒』(1998年)等、数多くの映画やテレビドラマに出演して人気を博し、2002年公開のロベルト・ベニーニ監督作『ピノッキオ』ではルシーニョロ役を演じる。
その後、ジャンニ・アメリオ監督作『家の鍵』(2004年)でイタリア・ゴールデングローブ主演男優賞、ミケーレ・プラチド監督作『野良犬たちの掟』(2005年)でナストロ・ダルジェント主演男優賞を受賞し、俳優としての地位を不動のものとする。
2007年には初監督作品『気ままに生きて』がカンヌ国際映画祭で上映され、同作によりダヴィッド・ディ・ドナテッロ新人監督賞を受賞する。
2009年公開のフランチェスカ・アルキブージ監督作『ハートの問題』ではアントニオ・アルバネーゼ(Antonio Albanese)とともにダヴィッド・ディ・ドナテッロ主演男優賞およびナストロ・ダルジェント主演男優賞にノミネートされ、再びミケーレ・プラチドとタッグを組んだ『Vallanzasca - Gli angeli del male』(2011年公開)では実在のマフィアを演じてナストロ・ダルジェント主演男優賞を受賞した。
その後の出演作としては、ダニエーレ・ルケッティ(Daniele Luchetti)監督作『ハッピー・イヤーズ』(2013年)、タヴィアーニ兄弟監督作『素晴らしきボッカッチョ』(2015年)などがある。2016年には11年ぶりの監督作品となる『Tommaso』が公開された(兼脚本・主演)。
舞台
[編集]1987年、ミラノのピッコロ座にてアンドレ・ジッド作『フィロクテート』に出演し、舞台デビューを飾る。1996年にはエリック=エマニュエル・シュミット作『訪問者』イタリア語版の初演に出演する。その他、『リア王』(1994年)、『ハムレット』(1998-99年)、『マクベス』(2000年)等に出演している。
出版
[編集]2019年1月24日、短編小説集『Le Guarigioni』を出版し、小説家としてデビューした[4]。
フィルモグラフィー
[編集]映画
[編集]公開年 | 邦題
原題 |
役名 | 備考 |
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1986 | 薔薇の名前
Il nome della rosa |
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1987 | カラテ・キッド
Il ragazzo dal kimono d'oro |
アンソニー・スコット | |
Il mistero del panino assassino | |||
1988 | カラテ・キッド/激闘編
Il ragazzo dal kimono d'oro 2 |
アンソニー・スコット | |
ドミノという女
Domino |
ユージーン | ||
1989 | Obbligo di giocare - Zugzwang | ||
Lo zio indegno | アンドレア | ||
1991 | 愛と欲望の18才/ギャング
18 anni tra una settimana |
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1992 | Un'altra vita | ルチャーノ | |
In camera mia | |||
1994 | Cuore cattivo | クラウディオ・スカリーゼ | |
アパッショナート
Senza pelle |
サヴェリオ | ||
1995 | 愛のめぐりあい
Al di là delle nuvole |
シルヴァーノ | |
Poliziotti | アンドレア | ||
1998 | La ballata dei lavavetri | ラファル | |
I giardini dell'Eden | ヨシュア | ||
2002 | ピノッキオ
Pinocchio |
ルシーニョロ | |
2004 | 家の鍵
Le chiavi di casa |
ジャンニ | |
2005 | 野良犬たちの掟
Romanzo criminale |
フレッド | イタリア映画祭2007上映時タイトル『犯罪小説』[5] |
気ままに生きて
Anche libero va bene |
レナート・ベネッティ | 兼監督・脚本
イタリア映画祭2007にて上映[5] | |
2007 | Piano, solo | ルカ・フローレス | |
2009 | ハートの問題
Questione di cuore |
アンジェロ | |
2010 | Vallanzasca - Gli angeli del male | レナート・ヴァランザスカ | |
2013 | ハッピー・イヤーズ | グイド | 第26回東京国際映画祭にて上映[6] |
2014 | L'Ex de ma vie | ||
2015 | 素晴らしきボッカッチョ | カランドリーノ | イタリア映画祭2016にて上映[7] |
2016 | Tommaso | トンマーゾ | 兼監督・脚本 |
2020 | 離ればなれになっても
Gli anni più belli |
パオロ | |
きっと大丈夫
Cosa sarà |
ブルーノ | イタリア映画祭2020にて上映[8] | |
2022 | Brado | レナート | 兼監督・脚本 |
テレビ
[編集]放映年 | 邦題
原題 |
役名 | 備考 |
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1984 | I ragazzi della valle misteriosa | ||
1987 | Il generale | メノッティ・ガリバルディ | |
1988 | Il ricatto | ルカ・フェデーリ | ミニシリーズ |
1989 | Valentina | ブルーノ | |
1989 - 1990 | Senza scampo | アドリアーノ | |
1991 | Fantaghirò | ロムアルド | |
Dove'eri quella notte | |||
Dalla notte all'alba | |||
1992 | Un posto freddo in fondo al cuore | ||
Il cielo non cade mai | ニコラ・ブレンターノ | ||
Fantaghirò 2 | ロムアルド | ||
1993 | Fantaghirò 3 | ロムアルド | |
1994 | Fantaghirò 4 | ロムアルド | |
1995 | La famiglia Ricordi | ヴィンチェンツォ・ベッリーニ | |
1998 | 赤と黒
Il rosso e il nero |
ジュリアン・ソレル | |
2001 | Uno bianca | ヴァレリオ・マルデージ | |
2004 | Il tunnel della libertà | ドメニコ(ミンモ)・セスタ | |
2007 | Romanzo criminale | フレッド | 同名映画『野良犬たちの掟』(2005年)のテレビシリーズ化 |
2017 | Maltese - Il romanzo del Commissario | ダリオ・マルテーゼ |
主な受賞
[編集]- ダヴィッド・ディ・ドナテッロ新人監督賞(2007年) 『気ままに生きて』
- ナストロ・ダルジェント新人監督賞(2006年) 『気ままに生きて』
- ナストロ・ダルジェント主演男優賞(2006年) 『野良犬たちの掟』
- ナストロ・ダルジェント主演男優賞(2011年) 『Vallanzasca - Gli angeli del male』
- イタリア・ゴールデングローブ主演男優賞(2005年) 『家の鍵』
- イタリア・ゴールデングローブ第1回作品賞(2007年) 『気ままに生きて』
- チャック・ドーロ主演男優賞(1995年) 『アパッショナート』
- チャック・ドーロ第1回作品賞(2007年) 『気ままに生きて』
- チャック・ドーロ主演男優賞(2011年) 『Vallanzasca - Gli angeli del male』
脚注
[編集]- ^ a b c “Kim Rossi Stuart - Overview”. AllMovie. 2019年4月10日閲覧。
- ^ “Nato il figlio di Kim Rossi Stuart e Ilaria Spada”. www.vanityfair.it. 2019年2月4日閲覧。
- ^ “Kim Rossi Stuart: "Il ruolopiù importante è fareil papà di Ettore"” (イタリア語). LaStampa.it. 2019年2月4日閲覧。
- ^ SemiColonWeb. “Kim Rossi Stuart e Le guarigioni”. news.cinecitta.com. 2019年2月4日閲覧。
- ^ a b “イタリア映画祭2007 公式ホームページ”. www.asahi.com. 2019年4月12日閲覧。
- ^ “TIFF HISTORY 東京国際映画祭の輝かしき軌跡をたどる”. TIFF HISTORY. 2019年4月12日閲覧。
- ^ “「イタリア映画祭2016」作品情報”. 朝日新聞社. 2019年4月12日閲覧。
- ^ “イタリア映画祭2020”. 朝日新聞デジタル. 2020年10月26日閲覧。