キーラン・トリッピアー
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イングランド代表でのトリッピアー(2018年) | ||||||
名前 | ||||||
本名 |
キーラン・ジョン・トリッピアー Kieran John Trippier | |||||
ラテン文字 | Kieran Trippier | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 | イングランド | |||||
生年月日 | 1990年9月19日(34歳) | |||||
出身地 | ベリー | |||||
身長 | 173cm | |||||
体重 | 71kg | |||||
選手情報 | ||||||
在籍チーム | ニューカッスル・ユナイテッドFC | |||||
ポジション | DF (RSB) | |||||
背番号 | 2 | |||||
利き足 | 右足 | |||||
ユース | ||||||
1999-2008 | マンチェスター・シティFC | |||||
クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
2008-2011 | マンチェスター・シティFC | 0 | (0) | |||
2010-2011 | → バーンズリーFC (loan) | 42 | (2) | |||
2011-2015 | バーンリーFC | 170 | (4) | |||
2015-2019 | トッテナム・ホットスパーFC | 69 | (2) | |||
2019-2022 | アトレティコ・マドリード | 67 | (0) | |||
2022- | ニューカッスル・ユナイテッド | 72 | (4) | |||
代表歴2 | ||||||
2007 | イングランド U-18 | 1 | (0) | |||
2008-2009 | イングランド U-19 | 10 | (0) | |||
2009 | イングランド U-20 | 3 | (0) | |||
2010-2011 | イングランド U-21 | 2 | (0) | |||
2017-2024 | イングランド | 54 | (1) | |||
1. 国内リーグ戦に限る。2024年5月21日現在。 2. 2024年8月30日現在。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
キーラン・トリッピアー(Kieran Trippier, 1990年9月19日 - )は、 イングランド・ベリー出身のサッカー選手。プレミアリーグ・ニューカッスル・ユナイテッドFC所属。元イングランド代表。ポジションはディフェンダー。
キーラン・トリピアと表記されることもある。
クラブ経歴
[編集]マンチェスター・シティ
[編集]9歳の時にマンチェスター・シティのアカデミーに入団し、2007年に初めてプロ契約を結んだ。 2007-08シーズンには、リザーブチームのレギュラーとなり、FAユースカップでは、チームのキャプテンとして活躍し、優勝に貢献した[1]。
バーンズリー
[編集]2010年2月、1ヶ月間のローンでチャンピオンシップのバーンズリーに加入した。 ローン期間中に3試合に出場し、ミドルズブラ戦でデビューした。 スカンソープ・ユナイテッド戦で負傷し、10日間の出場出来ず、2010年8月に1ヶ月間のローンが終了した。 2010年8月には、6ヶ月間のローン契約でバーンズリーに再加入した。2011年1月、2010-11シーズンの残りの期間、バーンスリーに滞在することに合意した。 2011年2月、リーズ・ユナイテッド戦でプロ初ゴールを決めた。 ダービーのドンカスター・ローヴァーズ戦では、フリーキックで同点ゴールを決めた。 その後、すべての大会で41試合に出場し、年間最優秀若手選手賞を受賞した。
バーンリー
[編集]2011年7月、 退団するタイロン・ミアーズの代わりとして、チャンピオンシップのバーンリーに1シーズンのローンで加入した。2011年8月、ワトフォード戦でクラブデビューを果たした。2011年9月、リーグカップのミルトンキーンズ・ドンズ戦で、長距離フリーキックを決めた。2011年12月、ファルマー・スタジアムでのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン戦ではボックスの端から強烈なシュートを放ってリーグ戦初ゴールを決めた。2011年12月には、チャンピオンシップの月間最優秀選手賞にノミネートされた。2012年1月2日、リーズ・ユナイテッド戦で2枚のイエローカードをもらい、プロ初のレッドカードを受けた。その1日後、バーンリーはトリッピアーと未公開の契約金で完全契約を結び、3年半の契約を結んだ。2012年1月には、ミドルズブラ戦で、 ゴールを決めた。2012年3月、フラットン・パークで行われたポーツマス戦では、先制点を決めた。初年度はリーグ戦全46試合に出場し、クラブは準優勝で、バーンリー年間最優秀選手賞を受賞した。2年目のシーズンにも、2012-13シーズンのチャンピオンシップPFAチーム・オブ・ザ・イヤーに選出されるなど活躍した。2013年8月にはリーグカップでプレストン・ノースエンド戦でフリーキックを決めた。 2014年1月には、ハダースフィールド・タウン戦では決勝ゴールを決めた。2013-14シーズンのチャンピオンシップPFAチーム・オブ・ザ・イヤーに2年連続して選出された。バーンリーは準優勝で、プレミアリーグ昇格を果たした。2014年5月、アーセナルからの関心が報じられた後、2017年までの3年契約にサインした。
トッテナム・ホットスパー
[編集]2015年6月19日、トッテナム・ホットスパーFCに5年契約で移籍したが[2][3]、主にカイル・ウォーカーの控えでベンチが多く[4]、加入1年目の2015-16シーズンはリーグ戦6試合出場に留まった。2016年2月6日、ワトフォードFC戦でデレ・アリのクロスから、クラブ初ゴールを記録した[5]。2016-17シーズン、後半戦はウォーカーに代わり出場が増え、リーグ戦12試合に出場、5アシストを記録した。2017-18シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ、11月2日にウェンブリー・スタジアムで行われた、ホームのレアル・マドリードとの対戦では、クロスでデレ・アリのゴールをアシスト、勝利に貢献し、グループステージ突破に貢献した[6][7]。2017-18シーズンはリーグ戦24試合チャンピオンズリーグ3試合に出場した。2018-19シーズンのチャンピオンズリーグでは、チームはドルトムント、マンチェスター・シティ、アヤックスを破り決勝に進出するも、リヴァプールに0-2で敗れ準優勝に終わった。2019-20シーズンはトッテナムの構想に入っていないと報じられた。
アトレティコ・マドリード
[編集]2019年7月17日、アトレティコ・マドリードと3年契約を結んだ[8]。ラ・リーガの開幕戦となったヘタフェ戦でクラブデビュー、アルバロ・モラタの決勝ゴールをアシストした[9]。2019-20シーズンは、同じ右サイドバックにサンティアゴ・アリアスとシメ・ヴルサリコがいる中で、主力選手としてリーグ戦25試合、チャンピオンズリーグ6試合に出場した。
2020-21シーズンは、リーグ戦13試合、チャンピオンズリーグ6試合の全試合にフル出場していたが、2020年12月23日、賭博に関与したとしてFAはトリッピアーの10週間の出場停止と罰金7万ポンド(約980万円)の処分を下すと発表した[10][11]。この処分にアトレティコは不服を申し立て、国際サッカー連盟は処分を一時解除し、1月13日のセビージャ戦に2試合ぶりに出場し、アシストをしてチームに貢献するも、18日に出場停止処分が再開され[12]、計9試合を欠場したが、リーグ戦28試合で6アシストを決めるなど、7シーズン振りのリーグ優勝の原動力となった[13]。
ニューカッスル・ユナイテッド
[編集]2022年1月7日、プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドFCに2年半契約で移籍した[14]。
代表経歴
[編集]2017年5月25日、2018 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選のスコットランド代表戦、フランス代表との親善試合に向けたイングランド代表メンバーに初選出された[15]。2017年6月12日、フランス代表のホームで行われた国際親善試合に出場を果たし、代表デビューを飾ったが試合は2-3で敗れた[16]。
2018年、ロシアで開催された2018 FIFAワールドカップの代表メンバーに選出され、準決勝のクロアチア代表戦では直接フリーキックにより先制ゴールを決めたものの延長戦後半に負傷でピッチを去り、試合も1-2のスコアでイングランドが敗れた。
2020年10月8日、ウェンブリーで行われたウェールズ代表との親善試合では、キャプテンマークを巻いて出場した[17]。2021年、UEFA EURO 2020決勝のイタリア戦では先発起用されるとルーク・ショーの先制ゴールをアシストしたが、試合には敗れ準優勝となった[18]。
2024年、UEFA EURO 2024では、ルーク・ショーが負傷離脱していて左サイドを務める選手が居なかったため、本職ではない左サイドで起用された[19]。
2024年8月29日、代表引退を発表した[20]。
個人成績
[編集]クラブ
[編集]2023-24シーズン終了時点[21]
クラブ | シーズン | リーグ | リーグ戦 | カップ戦 | リーグ杯 | 国際大会 | その他 | 合計 | ||||||
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出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | |||
マンチェスター・シティ | 2009-10 | プレミアリーグ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | 0 | 0 | 0 | 0 | |
通算 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | 0 | 0 | 0 | 0 | |||
バーンズリー | 2009-10 | チャンピオンシップ | 3 | 0 | - | - | - | 0 | 0 | 3 | 0 | |||
通算 | 3 | 0 | - | - | - | 0 | 0 | 3 | 0 | |||||
マンチェスター・シティ | 2010-11 | プレミアリーグ | 0 | 0 | - | - | - | 0 | 0 | 0 | 0 | |||
通算 | 0 | 0 | - | - | - | 0 | 0 | 0 | 0 | |||||
バーンズリー | 2010-11 | チャンピオンシップ | 39 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | - | 0 | 0 | 41 | 2 | |
通算 | 39 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | - | 0 | 0 | 41 | 2 | |||
バーンリー | 2011-12 | チャンピオンシップ | 46 | 3 | 0 | 0 | 4 | 1 | - | 0 | 0 | 50 | 4 | |
2012-13 | 45 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | - | 0 | 0 | 48 | 0 | |||
2013-14 | 41 | 2 | 1 | 0 | 4 | 1 | - | 0 | 0 | 46 | 3 | |||
2014-15 | プレミアリーグ | 38 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | - | 0 | 0 | 41 | 0 | ||
通算 | 170 | 5 | 4 | 0 | 11 | 2 | - | 0 | 0 | 185 | 7 | |||
トッテナム | 2015-16 | プレミアリーグ | 6 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 10 | 0 | 0 | 0 | 19 | 1 |
2016-17 | 12 | 0 | 5 | 0 | 2 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 22 | 0 | ||
2017-18 | 24 | 0 | 6 | 0 | 2 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 35 | 0 | ||
2018-19 | 27 | 1 | 1 | 0 | 2 | 0 | 8 | 0 | 0 | 0 | 38 | 1 | ||
通算 | 69 | 2 | 14 | 0 | 7 | 0 | 24 | 0 | 0 | 0 | 114 | 2 | ||
アトレティコ・マドリード | 2019-20 | プリメーラ | 25 | 0 | 0 | 0 | - | 6 | 0 | 2 | 0 | 33 | 0 | |
2020-21 | 28 | 0 | 0 | 0 | - | 7 | 0 | 0 | 0 | 35 | 0 | |||
2021-22 | 15 | 0 | 0 | 0 | - | 3 | 0 | 0 | 0 | 18 | 0 | |||
通算 | 68 | 0 | 0 | 0 | - | 16 | 0 | 2 | 0 | 86 | 0 | |||
ニューカッスル・ユナイテッド | 2021-22 | プレミアリーグ | 6 | 2 | 1 | 0 | - | - | - | 7 | 2 | |||
2022-23 | 38 | 1 | 1 | 0 | 7 | 0 | - | - | 46 | 1 | ||||
2023-24 | 28 | 1 | 3 | 0 | 2 | 0 | 6 | 0 | - | 39 | 1 | |||
通算 | 72 | 4 | 5 | 0 | 9 | 0 | 6 | 0 | - | 92 | 4 | |||
キャリア通算 | 421 | 13 | 24 | 0 | 27 | 2 | 46 | 0 | 2 | 0 | 521 | 15 |
代表
[編集]- 出場大会
- 2009年 - UEFA U-21欧州選手権2009(準優勝)
- 2009年 - 2009 FIFA U-20ワールドカップ(グループステージ敗退)
- 2018年 - 2018 FIFAワールドカップ(4位)
- 2021年 - UEFA EURO 2020(準優勝)
- 2022年 - 2022 FIFAワールドカップ(ベスト8)
- 試合数
- 2023年11月17日現在
- 国際Aマッチ 46試合 1得点(2017年- )[22]
イングランド代表 | 国際Aマッチ | |
---|---|---|
年 | 出場 | 得点 |
2017 | 3 | 0 |
2018 | 13 | 1 |
2019 | 3 | 0 |
2020 | 6 | 0 |
2021 | 10 | 0 |
2022 | 5 | 0 |
2023 | 6 | 0 |
2024 | ||
通算 | 46 | 1 |
- 得点
# | 開催日 | 開催地 | 対戦国 | スコア | 結果 | 大会 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2018年7月11日 | モスクワ、ルジニキ・スタジアム | クロアチア | 1-0 | 1-2 | 2018 FIFAワールドカップ |
タイトル
[編集]クラブ
[編集]- アトレティコ・マドリード
- プリメーラ・ディビシオン:1回(2020-21)
個人
[編集]- バーンリー・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー (2011-12)
- PFA年間ベストイレブン (2012-13, 2013-14)
脚注
[編集]- ^ “KIERAN TRIPPIER” (英語). The FA. フットボール・アソシエーション. 2015年2月24日閲覧。
- ^ “Trippier transfer completed” (英語). トッテナム公式サイト (2015年6月19日). 2015年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月16日閲覧。
- ^ “トッテナム、バーンリー所属24歳DFトリッピアーの獲得を発表”. SoccerKing. 2015年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月16日閲覧。
- ^ “Tottenham: Kieran Trippier learns from 'rival' Kyle Walker under Spurs' job-share plan”. The Independent (11 March 2016). 23 Apr 2017閲覧。
- ^ “Tottenham 1 Watford 0: Kieran Trippier nets first goal for Spurs as hosts climb to second in Premier League table”. The Telegraph. (6 February 2016) 23 Apr 2017閲覧。
- ^ Tottenham 3 Real Madrid 1: Dele Alli double sets up one of English football's greatest European nights-Telegraph紙2017年11月2日
- ^ Tottenham 3 Real Madrid 1: Alli double seals sensational Spurs' last-16 spot-Goalcom 2017年11月1日
- ^ ¡Bienvenido, Kieran Trippier!-Atlético de Madrid 2019年7月18日
- ^ “Atletico Madrid vs Getafe 18 August 2019”. www.bbc.com. (18 August 2019) 23 May 2020閲覧。
- ^ “アトレティコDFトリッピアー、賭博規定違反で10週間の出場停止処分”. サッカーキング (2020年12月24日). 2021年1月27日閲覧。
- ^ “賭博違反のトリッピアー、10週間の出場停止が確定…FIFAがアトレティコの訴え却下”. サッカーキング (2021年1月9日). 2021年1月27日閲覧。
- ^ “賭博違反のトリッピアー、FIFAがアトレティコの訴えを却下し10週間の出場停止が確定【超ワールドサッカー】”. 超ワールドサッカー. 2021年2月26日閲覧。
- ^ “アトレティコDFトリッピアーがシメオネ監督を称賛「彼は狂っているけど…」”. サッカーキング (2021年6月4日). 2021年6月4日閲覧。
- ^ “Newcastle United sign Kieran Trippier” (英語). ニューカッスル・ユナイテッドFC (2022年1月7日). 2022年1月7日閲覧。
- ^ “England squad: Rooney left out because of form of others, says Gareth Southgate”. BBC. (25 may 2017) 25 May 2017閲覧。
- ^ France beat England 3–2, but which players stood out at Stade de France? -Telegraph 2017年6月13日
- ^ “https://twitter.com/england/status/1314256791803441153”. Twitter. 2020年10月9日閲覧。
- ^ “イタリア、53年ぶり2度目のEURO制覇! PK戦でイングランド下し34戦無敗維持”. サッカーキング (2021年7月12日). 2021年7月12日閲覧。
- ^ “ルーク・ショー「90分プレーする準備はできている」 意欲を語るもオランダ代表戦はトリッピアー先発の見通し”. SPOT TV (July 9, 2024). July 11, 2024閲覧。
- ^ “トリッピアー、イングランド代表引退を決断「特別な瞬間を経験した」…2度のW杯&EUROで活躍”. サッカーキング (2024年8月29日). 2024年8月30日閲覧。
- ^ キーラン・トリッピアー - Soccerwayによる個人成績
- ^ キーラン・トリッピアー - National-Football-Teams.com
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- キーラン・トリッピアー - National-Football-Teams.com
- キーラン・トリッピアー - Soccerway.com
- キーラン・トリッピアー - Soccerbase.comによる選手データ
- キーラン・トリッピアー - FootballDatabase.eu
- キーラン・トリッピアー - WorldFootball.net
- キーラン・トリッピアー - Transfermarkt.comによる選手データ
- キーラン・トリッピアー - FIFA主催大会成績
- キーラン・トリッピアー - UEFA
- キーラン・トリッピアー - レキップ
- キーラン・トリッピアー - playmakerstats.com