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ギ酸カルシウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ギ酸カルシウム
Calcium formate[1]
識別情報
CAS登録番号 544-17-2 チェック
ChemSpider 10531 チェック
EC番号 208-863-7
E番号 E238 (防腐剤)
KEGG C18586 チェック
特性
化学式 Ca(HCOO)2
モル質量 130.113 g/mol
外観 白色粉末
密度 2.02 g/cm3
融点

300 °C, 573 K, 572 °F (分解)

への溶解度 16.1 g/100 mL (0℃)
16.6 g/100 mL (20℃)
18.4 g/100 mL (100℃)
溶解度 エタノールに不溶
危険性
安全データシート(外部リンク) ICSC 1634
EU分類 not listed
NFPA 704
0
1
0
関連する物質
その他の陰イオン 酢酸カルシウム
その他の陽イオン ギ酸ナトリウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ギ酸カルシウム: calcium formate)はカルシウムギ酸塩で、化学式Ca(HCOO)2で表される有機化合物である。

反応

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一酸化炭素またはギ酸と、水酸化カルシウムとの反応により得られる[2]

工業的には、ホルムアルデヒドと、水酸化カルシウムまたは過酸化カルシウムとの反応により製造される[3]トリメチロールプロパンを初めとするポリオール類製造時の副産物としても生じる[4]

用途

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皮革製造時の中和剤[5]セメント硬化促進剤[6]飼料添加物[7]などとして使用される。

安全性

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不燃性であるが、加熱により分解し、水素及びシュウ酸カルシウム炭酸カルシウム酸化カルシウムなどを生じる。眼に対する刺激性がある[8]

脚注

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  1. ^ Lide, David R. (1998), Handbook of Chemistry and Physics (87 ed.), Boca Raton, FL: CRC Press, pp. 4–49, ISBN 0849305942 
  2. ^ Ullmann's Enzyklopädie der Organischen Chemie
  3. ^ Process for preparing calcium formate (freepatentsonline)
  4. ^ Calciumformate (runyoutech.com)
  5. ^ 草加革職人会
  6. ^ セメント組成物とセメントペースト及びセメントモルタル(j-platpat)
  7. ^ 農林水産消費安全技術センター
  8. ^ 国際化学物質安全性カード

外部リンク

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