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クロフネサプライズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クロフネサプライズ
2013年4月7日 阪神競馬場
品種 サラブレッド
性別
毛色 芦毛
生誕 2010年2月25日
死没 2014年10月3日(4歳没)
登録日 2012年7月5日[1]
抹消日 2014年10月3日[1]
クロフネ
アイアンブリッジ
母の父 トニービン
生国 日本の旗 日本北海道新ひだか町
生産者 上村清志
馬主 畑清介
調教師 田所秀孝栗東
厩務員 田所純(持ち乗り調教助手)[2][注釈 1]
競走成績
生涯成績 12戦3勝
獲得賞金 8972万5000円
勝ち鞍 GIIIチューリップ賞(2013年)
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クロフネサプライズは、日本競走馬馬名の由来は、父名+驚いた。おもな勝ち鞍は2013年チューリップ賞

経歴

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2歳(2012年)

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デビューは8月4日の小倉競馬場の芝1200mの2歳新馬戦。先行するも4着に敗れた。続く8月25日の小倉の未勝利戦は先行抜け出しで初勝利を飾った。しかし連闘で臨んだ小倉2歳ステークスは出遅れて、前へ行けず9着に敗れた。10月13日のりんどう賞はスタート良く早々に抜け出すと、そのままトップを譲ることなく逃げ切って2勝目を飾った。そして暮れの阪神ジュベナイルフィリーズは道中2番手追走し、最後の直線で一度は先頭に立つも追い込んで来たローブティサージュに交わされ、差し返そうとする粘りを見せたがクビ差の2着に敗れた。

3歳(2013年)

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チューリップ賞では新馬戦以来となる武豊とコンビを組む。スタート直後は先団にて他馬の様子を伺っていたが、逃げ馬がいないと見るや抜け出して先頭でレースを進める。最後の直線で人気馬が後方から追い込むものの上がり34.7秒の脚でむしろ突き放し、2着以下に3馬身半差をつける圧勝で3勝目を挙げ、重賞初制覇を飾った。

桜花賞前哨戦において他の人気馬が結果を残せない状況が続く中、本番と同一条件の阪神ジュベナイルフィリーズ、チューリップ賞において、それぞれハイペースで他の先行馬が崩れる中粘っての2着、スローペースで先行し突き放しての1着と安定した成績を残したことが評価され、混戦と言われた第73回桜花賞では2.8倍の1番人気に推された。7枠13番の外枠からまずまずのスタートを切ったが、序盤掛かり気味でレースを進めたことが災いし、4コーナーで先頭に立ち自分の形に持ち込むも直線半ばで追い込んで来たアユサン、レッドオーヴァルに交わされ、差し替えす気力を見せたがここで力尽き、最後はプリンセスジャックにもクビ差で交わされ4着に敗れた。鞍上の武豊は自身の持つ桜花賞最多勝利数の更新は叶わず、レース後「4角からはいいリズムで走れたが、前走(チューリップ賞1着)ほどの反応がなかった。途中で力んだ分かな。残念です」[3]と悔しさを覗かせた。

次走は当初NHKマイルカップも視野に入れていたが、レース後のダメージと回復期間を考えオークスに向けて巻き返しを図ることになった[4]オークスデニムアンドルビー、レッドオーヴァル、アユサンに次ぐ4番人気となる。レース前から逃げを宣言していた陣営の言葉通り[5]、8枠16番からスタート後1コーナー手前で早くも先頭に立つと、最初の1000mを59秒1のペースで飛ばし後続を引き離したが、徐々に差を詰められ最後の直線半ばまでに後続に捉えられるとそのまま後退し、12着に沈んだ。レース後、帰厩の際に左前脚の歩様に違和感を感じたためレントゲン検査をした結果、左前脚の膝を骨折していることが判明した[6]

4歳(2014年)

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クロフネサプライズが左前脚の骨折から復帰したのは、11ヶ月後の阪神牝馬ステークスだった。4コーナーまでは先頭だったが、直線で失速し8着に終わった。続くヴィクトリアマイルではヴィルシーナに先頭を奪われて、2番手からの競馬となり、直線に入ると全く伸びず、14着と大敗を喫した。

続く中京記念では、何とか先頭に立つことができたものの3コーナーを過ぎた辺りから早くも失速し、14着に敗れた。復帰後、芝で3戦したものの掲示板すら載れない状況が続いたため、クロフネサプライズが次走に選んだのはダートのオープン特別・阿蘇ステークスだった。藤岡佑介との初コンビ、初のダート戦ながら3番人気に推されたが、4コーナー手前で失速し15着に終わった。

そして、10月3日。調教中につまづき転倒。錯乱したクロフネサプライズは鞍上の調教助手を振り落として逃走すると、カーブを曲がりきれずに逍遙馬道のラチに激突してしまう。それによって左第3中手骨開放骨折を発症したために予後不良となり、安楽死の処置が採られた[7][8][9]

競走成績

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競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量 1着馬(2着馬)
2012.08.04 小倉 2歳新馬 芝1200m(良) 13 4 5 02.70(1人) 04着 1:09.5 (35.9) -0.1 武豊 54Kg エピカ
0000.08.25 小倉 2歳未勝利 芝1200m(良) 11 1 1 02.40(1人) 01着 1:08.2 (35.0) -0.0 浜中俊 54Kg (パリュール)
0000.09.02 小倉 小倉2歳S GIII 芝1200m(良) 17 4 7 23.60(8人) 09着 1:08.6 (35.0) -0.7 熊沢重文 54Kg マイネルエテルネル
0000.10.13 京都 りんどう賞 500万下 芝1400m(良) 10 7 7 13.00(5人) 01着 1:21.9 (34.5) -0.2 浜中俊 54Kg (ローガンサファイア)
0000.12.09 阪神 阪神JF GI 芝1600m(良) 18 4 7 89.9(15人) 02着 1:34.2 (36.3) -0.0 柴山雄一 54Kg ローブティサージュ
2013.03.02 阪神 チューリップ賞 GIII 芝1600m(良) 15 4 7 06.50(3人) 01着 1:34.9 (34.7) -0.6 武豊 54Kg ウインプリメーラ
0000.04.07 阪神 桜花賞 GI 芝1600m(良) 18 7 13 02.80(1人) 04着 1:35.4 (36.5) -0.4 武豊 55Kg アユサン
0000.05.19 東京 優駿牝馬 GI 芝2400m(良) 18 8 16 08.10(4人) 12着 2:27.1 (37.6) -1.9 武豊 55Kg メイショウマンボ
2014.04.12 阪神 阪神牝馬S GII 芝1400m(良) 13 7 11 15.90(7人) 08着 1:20.5 (35.0) -0.2 柴山雄一 54Kg スマートレイアー
0000.05.18 東京 ヴィクトリアマイル GI 芝1600m(良) 18 1 2 24.00(8人) 14着 1:33.1 (35.0) -0.8 柴山雄一 55Kg ヴィルシーナ
0000.07.27 中京 中京記念 GIII 芝1600m(稍) 16 5 9 15.50(8人) 14着 1:39.1 (38.9) -2.0 柴山雄一 53Kg サダムパテック
0000.08.17 小倉 阿蘇S OP ダ1700m(稍) 15 8 14 09.40(3人) 15着 1:46.6 (39.7) -3.6 藤岡佑介 53Kg メイショウコロンボ

血統表

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クロフネサプライズ血統(*印は海外産の日本輸入馬) (血統表の出典)[§ 1]
父系 デピュティミニスター系(ヴァイスリージェント系
[§ 2]

*クロフネ
Kurofune 1998
芦毛 アメリカ
父の父
*フレンチデピュティ
French Deputy 1992
栗毛 アメリカ
Deputy Minister 1979 Vice Regent
Mint Copy
Mitterand 1981 Hold Your Peace
Laredo Lass
父の母
*ブルーアヴェニュー
Blue Avenue 1990
芦毛 アメリカ
Classic Go Go 1978 Pago Pago
Classic Perfection
Eliza Blue 1983 Icecapade
*コレラ Corella

アイアンブリッジ 1998
鹿毛 北海道追分町
*トニービン
Tony Bin 1983
鹿毛 アイルランド
*カンパラ
Kampala 1976
Kalamoun
State Pension
Severn Bridge 1965 Hornbeam
Priddy Fair
母の母
パイナップルスター 1988
黒鹿毛 北海道早来町
ニホンピロウイナー 1980 *スティールハート
ニホンピロエバート
ダイナスワップス 1979 *ノーザンテースト
*サニースワップス F-No.A4
母系(F-No.) サニースワップス系(FN:A4) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [10]
  2. ^ [11]
  3. ^ [10]
  4. ^ [10]

脚注

[編集]

注釈

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  1. ^ 田所秀孝元調教師の次男。

出典

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  1. ^ a b 競走馬情報:クロフネサプライズ - @Keiba”. @Keiba - 競馬を楽しむさまざまなサービスを提供する競馬サービスプロバイダ. 2022年2月24日閲覧。
  2. ^ もうひと花咲かせたいクロフネサプライズ”. 競馬ラボ. 2022年7月16日閲覧。
  3. ^ “【桜花賞】1番人気クロフネサプライズ失速 武豊「力んで」4着”. スポーツニッポン. (2013年4月8日). https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2013/04/08/kiji/K20130408005566000.html 2013年4月11日閲覧。 
  4. ^ クロフネサプライズ Diary Pageb No.7”. www.mediawars.ne.jp (2013年4月10日). 2013年4月11日閲覧。
  5. ^ “クロフネサプライズ逃げ宣言/オークス”. 日刊スポーツ. (2013年5月15日). https://www.nikkansports.com/race/news/f-rc-tp0-20130515-1127501.html 2013年5月22日閲覧。 
  6. ^ クロフネサプライズが骨折、来年の復帰を目指す | 競馬ニュース”. netkeiba.com (2013年5月21日). 2013年5月22日閲覧。
  7. ^ “クロフネサプライズが調教中の事故で予後不良に”. サンケイスポーツ. (2014年10月3日). オリジナルの2014年10月3日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20141003163425/http://race.sanspo.com/keiba/news/20141003/ope14100317480011-n1.html 2014年10月3日閲覧。 
  8. ^ “クロフネサプライズが事故死、左前脚骨折”. 日刊スポーツ. (2014年10月3日). https://www.nikkansports.com/race/news/f-rc-tp0-20141003-1376911.html 2014年10月3日閲覧。 
  9. ^ “【競馬】クロフネサプライズとの思い出 培った経験をタイサイへ”. デイリースポーツ. (2021年1月26日). https://www.daily.co.jp/opinion-d/2021/01/26/0014031171.shtml 2021年1月26日閲覧。 
  10. ^ a b c 血統情報:5代血統表|クロフネサプライズ|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年2月15日閲覧。
  11. ^ クロフネサプライズの血統表 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2022年2月15日閲覧。

外部リンク

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