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クールマイユール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クールマイユール
Courmayeur
クールマイユールの風景
北方 (Pointe Helbronner) からの俯瞰
クールマイユールの紋章
紋章
行政
イタリアの旗 イタリア
ヴァッレ・ダオスタ州の旗 ヴァッレ・ダオスタ
県/大都市 (なし)
CAP(郵便番号) 11013
市外局番 0165
ISTATコード 007022
識別コード D012
分離集落 #分離集落参照
隣接コムーネ #隣接コムーネ参照
地震分類 zona 3 (sismicità bassa)
気候分類 zona F, 3926 GG
公式サイト リンク
人口
人口 2,730 [1](2020-01-01)
人口密度 13 人/km2
文化
住民の呼称 cormaioresi o courmayeurins
守護聖人 聖パンタレオン
(San Pantaleone)
祝祭日 7月27日
地理
座標 北緯45度47分 東経06度58分 / 北緯45.783度 東経6.967度 / 45.783; 6.967座標: 北緯45度47分 東経06度58分 / 北緯45.783度 東経6.967度 / 45.783; 6.967
標高 1224 (1095 - 4810) [2] m
面積 209.82 [3] km2
クールマイユールの位置(イタリア内)
クールマイユール
クールマイユールの位置
ヴァッレ・ダオスタ州におけるコムーネの領域
ヴァッレ・ダオスタ州におけるコムーネの領域 地図
イタリアの旗 ポータル イタリア
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クールマイユールフランス語: Courmayeur, IPA: [kuʁmajœʁ])は、イタリア共和国ヴァッレ・ダオスタ州にある、人口約2800人の基礎自治体コムーネ)。

西ヨーロッパ最高峰であるモンブランの南東麓にあり、イタリア有数の山岳リゾート地である。冬季は山岳スキー、夏季は登山や避暑でにぎわう。ヴァッレ・ダオスタ(アオスタ谷)の最上流部に位置する町で、モンブラントンネルのイタリア側出口があり、アルプスを越える交通の大動脈を担っている。

名称

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日本語文献では「クールマイユール」[4]のほか、「クールマイヨール」[4]と表記されることも多く、ほかに「クルマユール」[5]、「クールマユール」[6]などの表記もある。

地理

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位置・広がり

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ヴァッレ・ダオスタ州北西部に位置するコムーネで、町域には広大な山岳部を含んでいる。

イタリア最高峰であるのみならず、アルプス最高峰・西ヨーロッパ最高峰であるモンブラン(イタリア語名: モンテ・ビアンコ、4810 m)の山頂は、行政上クールマイユールの町域に属している(フランス側のSaint-Gervais-les-Bainsと分け合う形になっている)。このため、イタリアでもっとも標高の高いコムーネとされることもある[7]

また、フランスおよびスイスとの国境を有している。イタリア・フランス・スイスの三国国境モン・ドラン付近にある。

ヴァッレ・ダオスタ州地図

隣接コムーネ

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隣接するコムーネは以下の通り。FRはフランス領(FR-73はサヴォワ県、FR-74はオート=サヴォワ県所属)、CHはスイス領(CH-VSはヴァレー州)を意味する。

ドーラ・バルテア川の下流となるプレ=サン=ディディエを除き、山岳を隔てての隣接である。道路は南にプレ=サン=ディディエ、北にモンブラントンネルを介してシャモニー=モン=ブラン(シャモニー)とつながっている。

地勢

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町域の北には、モンブランを主峰とするモンブラン山塊 (Mont Blanc massifグライエアルプス山脈の一部)が広がっている。町域(国境線上を含む)には4000以上の山として以下のような山がある。

ヴァッレ・ダオスタ州最大の川であるドーラ・バルテア川英語版ポー川水系)は、町域を源流とする。町域北東部の Col Ferret 山 (2.543 m) の麓から流れる Dora de Ferret 川は、Val Ferret 谷を形成しながら南西方向に流れ下る。また、町域南西部の it:Val Veny 谷では、モンブランをはじめとする山々の氷河の水を集めた Dora di Vény 川が北東方向に流れている。Dora de Ferret と Dora di Vény の両河川は Entrèves 地区で合流してドーラ・バルテア川と名を改め、南に方向を変えてクールマイユール市街の西を流れ、プレ=サン=ディディエ方面へ流れ下る。

主要な集落

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コムーネの中心地区であるクールマイユール市街は、ドーラ・バルテア川左岸(東岸)、海抜 1224 m 地点に位置している。クールマイユール市街の対岸には Dolonne 集落がある。

行政

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分離集落

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クールマイユールには、以下の分離集落(フラツィオーネ)がある。

  • Dolonne (Dolénna), Entrèves (Éntréve), La Palud (La Palù), Villair Dessous (Lo Velé-Dézó), Villair Dessus (Lo Velé-Damón), Larzey (Lo Lazèi), Entrelevie (Éntrelvie), La Villette (La Veletta), La Saxe (La Saha), Pussey

文化・観光

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クールマイユールは、イタリア有数の山岳リゾート地である[4]

クールマイユールはフランス側のシャモニーとともに、国境にまたがるモンブラン山塊や、フランス側にある氷河スキー場ヴァレー・ブランシュフランス語版への拠点となっている。

クールマイユールとシャモニーとの間には Vallée Blanche Aerial Tramway と呼ばれる一連のロープウェイが連なっている。クールマイユールの La Palud 地区の乗り場からは Rifugio Torino まで上がることができ、さらに乗継ぎによって国境の Pointe Helbronner や、フランス側のエギーユ・デュ・ミディ(ミディ針峰)を経て、シャモニー市街まで行くことができる。

また硬度の高いミネラルウォーターの産地としても知られる。

交通

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道路

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モンブラントンネル出入口

高速道路(アウトストラーダ)によってイタリア北西部の都市と、モンブラントンネルによってフランス側と結ばれている。

高速道路
国道

脚注

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  1. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Total Resident Population on 1st January 2020 by sex and marital status” (英語). 2020年12月7日閲覧。
  2. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Popolazione residente - Valle d'Aosta (dettaglio loc. abitate) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2014年4月10日閲覧。
  3. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Superficie territoriale (Kmq) - Valle d'Aosta (dettaglio comunale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2014年4月10日閲覧。
  4. ^ a b c クールマイヨール”. デジタル大辞泉(コトバンク所収). 2014年4月23日閲覧。
  5. ^ 『なるほど知図帳 世界 2013』昭文社、2013年、50頁。 
  6. ^ 『現代地図帳 2006-2007』二宮書店、2006年、60頁。 
  7. ^ イタリアで最も高い場所にコムーネ中心地区があるのは、トリノ県にあるセストリエーレ(海抜 2033 m)である。

外部リンク

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