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ゲイリー・ライト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ゲイリー・ライト
Gary Wright
ゲイリー・ライト(2011年)
基本情報
出生名 Gary Malcolm Wright
生誕 (1943-04-26) 1943年4月26日
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ニュージャージー州クレスキル
死没 (2023-09-04) 2023年9月4日(80歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国カリフォルニア州パロス・ベルデス・エステーツ
ジャンル ハードロックプログレッシブ・ロックソフトロックワールドミュージックニューエイジ
職業 歌手ミュージシャン
担当楽器 ボーカルキーボード
活動期間 1950年 - 2017年
レーベル ワーナー・ブラザース・レコードほか
共同作業者 スプーキー・トゥース
公式サイト www.thedreamweaver.com

ゲイリー・ライトGary Wright1943年4月26日 - 2023年9月4日)は、アメリカ合衆国ミュージシャン。1976年に発表した楽曲「夢織り人」(Dream Weaver)や、1971年にハリー・ニルソンがカヴァーした「ウィザウト・ユー」へのピアニストとしての参加などで知られる。元ビートルズジョージ・ハリスンとは友人だった。

来歴

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ライトはニュージャージー州クレスキルCresskill)で生まれ育ち、7歳の時にはテレビ番組のショーに出演した。彼はテナフライ高等学校(Tenafly High School)に入学した[1]

その後、心理学の勉強を続けるためヨーロッパへ渡った。1967年アイランド・レコードの創設者であるクリス・ブラックウェルの紹介で、「アート」[2]というバンドシンガーおよびキーボーディストとして加入。アートは「スプーキー・トゥース」と改名した。

1970年リヴァプールに拠点をおくフォーク・ミュージックバンド「アライヴァル」(Arrival)の音楽プロデューサーと、フォークロックバンド「ハウル・ザ・グッド」のメンバーを同時に務めた。同年のワイト島音楽祭ではこれら2つのバンドが共に出演した。

1971年11月23日、ライトはテレビ番組『ディック・キャヴェット・ショウ』(The Dick Cavett Show)のエピソードで、「ワンダー・ホイール」というバンドが彼の作った曲「Two Faced Man」を演奏したことがきっかけで名前を紹介された。ワンダー・ホイールにはジョージ・ハリスンが好意でスライドギター演奏にて参加していた。これはライトがハリスンのアルバム『オール・シングス・マスト・パス』でピアノ演奏を行ったのが縁で実現した。

1974年のスプーキー・トゥース解散後、ライトはソロで音楽活動を続け、その活動は楽曲「夢織り人」で頂点に達した。この曲のシングルは1976年にビルボード・ホット100で3週連続2位を記録し、ゴールドディスクに認定された。この曲はまた、映画『ウェインズ・ワールド』およびそのサウンドトラック、映画『ラリー・フリント』などの作品にフィーチャーされている。1976年には、続くシングル作品「Love Is Alive」もチャート2位(2週連続)を記録している。

アルバム『夢織り人 - ドリーム・ウィーヴァー』(The Dream Weaver)は大ヒット作品となったものの、その後の彼の作品は評論・売り上げのどちらにおいても人気を博すものではなかった。ラジオ放送も手助けにならず、新たなヒットシングルも出なかったために、彼のキャリアはにわかに停滞することとなった。それでも彼は1970年代・1980年代・1990年代にわたってアルバムの制作を続けてゆく。

ライトが最後にポップ・チャートにおいて顕著な成功を収めたのは、1981年に「Really Wanna Know You」(アリ・トムソン(Ali Thomson)との共作)がチャート第16位を記録したときであった。

ライトの1981年のアルバム『ライト・プレイス』に収録された楽曲「Comin' Apart」は、2004年アーマンド・ヴァン・ヘルデンArmand Van Helden)が発表したクラブ音楽「マイ・マイ・マイ」(My My My)にサンプリングされている。

1991年に、日本の音楽ユニットであるTMNのシングル『Love Train/We love the EARTH』、アルバム『EXPO』のエンジニアとして参加。当時ニューヨークで最先端だったサウンドを日本に持ち込んだ。

2008年リンゴ・スター&ヒズ・オールスター・バンドのツアーに参加した。同年11月には、6曲収録のミニアルバム『Waiting to Catch the Light』をリリースしている。

2023年9月4日、カリフォルニア州パロス・ベルデス・エステーツで死去。80歳没[3]

ディスコグラフィ

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スタジオ・アルバム

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  • 『エキストラクション』 - Extraction (1971年)
  • 『フットプリント』 - Footprint (1972年)
  • 『夢織り人 - ドリーム・ウィーヴァー』 - The Dream Weaver (1975年)
  • 『ライト・オブ・スマイル』 - The Light of Smiles (1977年)
  • 『タッチ・アンド・ゴーン』 - Touch and Gone (1978年)
  • 『ヘッディン・ホーム』 - Headin' Home (1979年)
  • 『ライト・プレイス』 - The Right Place (1981年)
  • 『フー・アイ・アム』 - Who I Am (1988年)
  • 『ファースト・サインズ・オブ・ライフ』 - First Signs of Life (1995年)
  • Human Love (1999年)
  • Waiting to Catch the Light (2008年)
  • Connected (2010年)

コンピレーション・アルバム

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  • 『ベスト!』 - Best of Gary Wright / The Dream Weaver (1998年)
  • The Essentials (2003年)
  • Greatest Hits (2017年)

シングル

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順位はビルボード・ホット100のもの

  • 『夢織り人』 - Dream Weaver (1976年) ※2位
  • Love Is Alive (1976年) ※2位
  • Made To Love You (1976年) ※79位
  • 『ファントム・ライター』 - Phantom Writer (1977年) ※43位
  • 『タッチ・アンド・ゴーン』 - Touch And Gone (1978年) ※73位
  • Really Wanna Know You (1981年) ※16位
  • Heartbeat (1981年) ※107位

出典

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  1. ^ "MUSIC NOTES", The Star-Ledger, November 16, 2000, p. 71. "Wright returns. Singer-songwriter-keyboardist Gary Wright, who grew up in Cresskill and went to Tenafly High School, will perform in New York tonight for the first time in 20 years."
  2. ^ Discogs”. 2024年6月23日閲覧。
  3. ^ ‘Dream Weaver’ singer Gary Wright dead at 80” (英語). KIRO 7 News Seattle (2023年9月4日). 2023年9月5日閲覧。

外部リンク

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