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コニフェリン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コニフェリン
識別情報
CAS登録番号 531-29-3
PubChem 5280372
ChemSpider 4444067
特性
化学式 C16H22O8
モル質量 342.35 g/mol
精密質量 342.13147 u
外観 白色結晶
融点

186 °C, 459 K, 367 °F

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

コニフェリン (Coniferin) は、コニフェリルアルコールグルコシドである。

主に球果植物門に存在し、細胞壁リグニンの中間体である。急速に成長している部位に多く存在し、葉や休眠期の形成層では見られない。このため、成長部に輸送されてβ-グルコシダーゼによって分解されることで、コニフェリルアルコールを供給する役割を持っていると考えられる[1]

バニリンは、1874年にドイツの化学者フェルディナント・ティーマンヴィルヘルム・ハーマン英語版により、コニフェリンを原料として初めて合成された。

脚注

[編集]
  1. ^ Rodney Arthur Savidge (1989). “Coniferin, a biochemical indicator of commitment to tracheid differentiation in conifers”. Canadian Journal of Botany 67 (9): 2663-2668. doi:10.1139/b89-343.