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コビトカイマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コビトカイマン
コビトカイマン
保全状況評価[1][2]
LOWER RISK - Least Concern
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: ワニ目 Crocodilia
: アリゲーター科 Alligatoridae
: コビトカイマン属 Paleosuchus
: コビトカイマン P. palpebrosus
学名
Paleosuchus palpebrosus
(Cuvier1807)
英名
Cuvier's dwarf caiman
分布

コビトカイマンPaleosuchus palpebrosus)はコビトカイマン属に分類されるワニの一種。別名キュビエムカシカイマンキュビエコビトカイマン。種小名 palpebrosus は「骨ばった瞼」「分厚い瞼」を意味する。[3]

分布

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エクアドルガイアナコロンビアスリナムブラジルフランス仏領ギアナ)、ベネズエラペルーボリビアアマゾン川オリノコ川流域、パラナ川上流域[4][2]

形態

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全長約120-160センチメートル、最大全長173センチメートル[3][5]。アメリカ大陸のワニ目の構成種としては最小種。メスはオスより小型で、全長120センチメートルを超えることはほぼない[3]

小型だが鱗は大きく発達した皮膚と合わせて頑丈な体を持つため、海外では「Body Armor」とも例えらえる。その反面柔軟性は他のワニに劣る。[3]

口吻側面が強く傾斜する。後頭鱗板は2列[4]

生態

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夜行性で、水中だけでなく地上でも狩りを行うことがある。食性は肉食で魚類、両生類、爬虫類、哺乳類、無脊椎動物を食べる。基本的に大きな獲物を狙うことは少ない。狩りの際にデスロールを行わない種として知られるが、野生の個体はする可能性もある。[3]

日中は水場近くに掘った巣穴や倒木の下に潜んでいることが多い。日光浴を行うことはほぼないが、稀に水中から前半身を出し、太陽に背を向けて静止する姿が見られる。[3]

気性は荒いものの人を襲うことはない。[3]

繁殖形態は卵生。13個の卵を産んだ例がある[4]

参考文献

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  1. ^ CITES Appendices I, II and III”. 2015年2月21日閲覧。
  2. ^ a b Crocodile Specialist Group (1996). "Paleosuchus trigonatus". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2014.3. International Union for Conservation of Nature.
  3. ^ a b c d e f g 中井穂瑞領『ディスカバリー 生き物・再発見 ワニ大図鑑 分類・進化・生態・法律・飼育について解説』誠文堂新光社,2023,4,15, ISBN 978-4-416-52371-1
  4. ^ a b c 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、154頁。
  5. ^ 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ2 アマゾン』、講談社2001年、93頁。

外部リンク

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