コモンデスアダー
コモンデスアダー | ||||||||||||||||||||||||||||||
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保全状況評価[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Acanthophis antarcticus (Shaw & Nodder, 1802) | ||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム[2] | ||||||||||||||||||||||||||||||
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英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Common death adder | ||||||||||||||||||||||||||||||
コモンデスアダーの分布域
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コモンデスアダー (学名:Acanthophis antarcticus) は、コブラ科デスアダー属に分類されるヘビ。毒蛇であるため特定動物に指定されている。
分布と生息地
[編集]オーストラリア東部・南部(ニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州、南オーストラリア州、西オーストラリア州)に分布[1]。ノーザンテリトリー、西オーストラリア州、南オーストラリア州西部では数が少なく、ビクトリア州では絶滅した[3][4]。森林や草原、砂地に生息し、落ち葉や瓦礫の下に隠れている事が多い[3]。
形態
[編集]全長は70-100cm。体色は砂地に目立ちにくい茶褐色もしくは灰褐色。頭は三角形で、瞳孔は縦長。牙はオーストラリアの蛇では最長[3]。形態的にクサリヘビ科に似るが、実際はコブラ科である[3]。オーストラリア大陸にはクサリヘビが生息しないため、その代置種として本種がクサリヘビの生態系上のニッチを占め、クサリヘビのような形態になったといわれる。
本種の攻撃速度は蛇の中で最も速く、0.15秒以内に獲物に毒を注入し元の姿勢に戻ることが出来る。
毒
[編集]毒性は神経毒で、オーストラリアでは特に危険なヘビの1つ。死亡率は50%に達する[5]。
生態
[編集]小型の哺乳類や鳥類、トカゲを捕食する。待ち伏せ型の捕食者で、落ち葉の下などに潜み、尻尾を動かして虫のように見せる。デスアダーは攻撃的では無いが、物の下に潜んでいるため人間にとっては危険である[3]。卵胎生であり、夏の終わりに通常3 - 20匹の仔を産む。最大で30匹以上の仔を産んだ例が知られる[3]。
懸念
[編集]外来種であるオオヒキガエルの影響を受けており、ヒキガエルは幼体を捕食し、そのうえ有毒であるため、捕食した成体のデスアダーが中毒を起こしている[6]。
出典
[編集]- ^ a b Hobson, R., Venz, M., Sanderson, C., Greenlees, M. & Dickman, C. 2018. Acanthophis antarcticus. The IUCN Red List of Threatened Species 2018: e.T42492756A42492764. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2018-1.RLTS.T42492756A42492764.en. Accessed on 19 January 2024.
- ^ Australian Biological Resources Study (22 August 2013). “Species Acanthophis antarcticus (Shaw & Nodder, 1802)”. Australian Faunal Directory. Canberra, Australian Capital Territory: Department of the Environment, Water, Heritage and the Arts, Australian Government. 2024年3月26日閲覧。
- ^ a b c d e f “Common Death Adder”. November 1, 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月26日閲覧。
- ^ Clemann, N.; Stranks, T.; Carland, R.; Melville, J.; Op Den Brouw, B.; Robertson, P. (2018). “The death adder Acanthophis antarcticus (Shaw & Nodder, 1802) in Victoria: historical records and contemporary uncertainty”. Memoirs of Museum Victoria 77. doi:10.24199/j.mmv.2018.77.03.
- ^ 原 & 山本 1982, p. 160.
- ^ “Common Death Adder”. Australian Wildlife. 2024年3月26日閲覧。
参考文献
[編集]- 原幸治、山本洋輔『両生・はちゅう類』小学館〈小学館の学習百科図鑑, 36〉、1982年。ISBN 4-09-217036-X。
- クリス・マティソン 『ヘビ大図鑑』、森光社、2000年、178頁。