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サッカーフランス女子代表

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サッカーフランス女子代表
国または地域 フランスの旗 フランス
協会 フランスサッカー連盟
大陸連盟 UEFA
FIFAコード FRA
愛称 Les Bleues (The Blues)
監督 フランスの旗 エルヴェ・ルナール
キャプテン ワンディ・ルナール
最多出場選手 サンドリーヌ・スベイラン英語版(198試合)
最多得点選手 ウジェニー・ル・ソメ英語版(93得点)
ホームカラー
アウェイカラー
初の国際試合

1971年4月17日
フランス  4-0  オランダ
フランス, アーズブルック

(非公式: 1920年10月xx日)
フランス  2–0  イングランド
イングランドマンチェスター
最大差勝利試合

1998年5月14日
フランス  14–0  アルジェリア
フランス、セソン・セヴィニエ

2013年11月28日
フランス  14–0  ブルガリア
フランス、ル・マン
最大差敗戦試合
1992年9月2日
ドイツ  7–0  フランス
ドイツバート・クロイツナハ
女子W杯
出場回数 5回 (初出場は2003
最高成績 4位(2011)
オリンピック
出場回数 3回 (初出場は2012
最高成績 4位(2012)
UEFA欧州女子選手権
出場回数 7回
最高成績 ベスト4(2022)
UEFA女子ネーションズリーグ
出場回数 1回
最高成績 準優勝(2024)

サッカーフランス女子代表(サッカーフランスじょしだいひょう)は、フランスサッカー連盟(FFF)による女子サッカーナショナルチーム。愛称のレ・ブルー(Les Bleues)は男子代表のLes Bleus(レ・ブルー)の女性形で、綴り方が若干異なるが同じ読みになる。

概要

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1971年4月17日に行われたオランダ戦は国際サッカー連盟(FIFA)が初めて公認した女子代表の国際試合とされ、FIFA女子ランキングではこの試合以降を集計の対象としている。

FIFA女子ランキングでは常にトップ10下位に位置して入るものの、他に多くの強豪チームを抱える欧州サッカー連盟(UEFA)においてトップクラスに立つには至っておらず、2009年の時点でUEFA女子選手権は最高でベスト8止まり、ワールドカップ出場は1回にとどまっていた。

しかし2011 FIFA女子ワールドカップではヨーロッパ予選を突破して本大会に出場し、本大会ではグループリーグを2勝1敗で終えて決勝トーナメントに進出した。これに加え準々決勝ではイングランドを破り、最終的に4位になるとともに、初めてのオリンピックとなる2012年ロンドンオリンピックの出場権を得た[1]。ロンドンオリンピックでは、準々決勝で2011年ワールドカップ3位決定戦で敗れた相手・スウェーデンに雪辱を果たしベスト4に入る[2]ものの、準決勝で日本に、3位決定戦でカナダにいずれも敗れて4位となり、メダルにはあと一歩届かなかった。

2019 FIFA女子ワールドカップは開催国としての出場。プレ大会として開催された2018 FIFA U-20女子ワールドカップの本大会としての出場となった。初戦の韓国戦では前半に3ゴールを決めるなど4-0の快勝。続く第2戦もノルウェー相手に2-1と競り勝ち2連勝。最終戦のナイジェリア戦は接戦の末に1-0と競り勝ちグループリーグ3連勝でラウンド16進出。ラウンド16ではブラジル相手に延長戦までもつれる試合となったが、延長戦の末に2-1と競り勝った。準々決勝では前回大会優勝のアメリカと対戦。開始わずか5分でミーガン・ラピノーに先制ゴールを決められると、50分にはまたしてもラピノーに追加点を奪われた。81分にワンディ・ルナールのゴールで1点を返したが、反撃もここまで。ベスト8で大会を去ることとなった。

2023 FIFA女子ワールドカップは初戦のジャマイカ戦は13本のシュートを放ちながら得点できず、0-0の引き分けに終わる。前回大会ラウンド16の再現となったブラジル戦は前半17分にウジェニー・ル・ソメ英語版が先制ゴールを決める。58分にデビーニャに同点ゴールを決められるも、83分にルナールのゴールで勝ち越し2-1で勝利。W杯初出場のパナマ戦は前半2分に先制点を奪われるなど3失点を喫したものの、カディディアトゥ・ディアニ英語版のハットトリックの活躍でグループFを1位で通過した。ラウンド16ではパナマと同じくW杯初出場のモロッコを相手に4-0で快勝。準々決勝はこの大会の開催国・オーストラリアと対戦した。フランスは20本ものシュートを放ちながらも得点を奪うことはできず、延長戦でも0-0のまま決着はつかずPK戦にもつれ込む。10人にまで及ぶ激闘となったものの、フランスは9人目のケンザ・ダリ英語版と10人目のヴィッキー・ベチョ英語版が連続で失敗して最後はオーストラリアの10人目コートニー・ヴァイン英語版に決められたところで試合終了。3大会連続のベスト8敗退となった。

2024年パリオリンピックは地元開催となるため、2大会ぶりの出場が決定していた。初戦のコロンビア戦は前半にマリー・アントワネット・カトトケンザ・ダリのゴールで3点を奪ったが、後半にカタリーナ・ウスメのPKとマヌエラ・パビのゴールで2点を奪われて3-2で勝利したものの、前半に3点を取りながら後半に2点を失う予想外の幕開けとなった。2戦目のカナダ戦は前半にカトトの2試合連続ゴールで先制するが、後半にジェシー・フレミングヴァネッサ・ジルのゴールで2点を奪われて1-2で逆転負けを喫し、前半に1点を取って先制しながら後半に2点を取られて逆転負けという予想外の敗戦を喫した(逆転弾は90+12分に献上)。3戦目のニュージーランド戦はケイト・テイラーのゴールで一時同点にされるも、カトトの3試合連続ゴールの活躍で2-1で勝利。グループステージは2勝1敗で終えたが、3連勝したカナダが悪質なドローンスパイ活動に関与したとして勝点6を剥奪されたことに伴い、グループ1位で準々決勝に進出した。その準々決勝でフランスはグループC3位通過のブラジルと対戦したが、82分にガビ・ポルティーリョのゴールで失点を喫して0-1で敗れ開催国がベスト8で姿を消すこととなった。

成績

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赤枠は地元開催

FIFA女子ワールドカップ

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開催国 / 年 成績
中華人民共和国の旗 1991 予選敗退
スウェーデンの旗 1995
アメリカ合衆国の旗 1999
アメリカ合衆国の旗 2003 グループリーグ敗退 3 1 1 1 2 3
中華人民共和国の旗 2007 予選敗退
ドイツの旗 2011 4位 6 2 1 3 10 10
カナダの旗 2015 ベスト8 5 3 1 1 10 3
フランスの旗 2019 ベスト8 5 4 0 1 10 4
オーストラリアの旗ニュージーランドの旗 2023 ベスト8 5 3 2 0 12 4
合計 出場5回 24 13 5 6 44 24

オリンピック

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開催国 / 年 成績
アメリカ合衆国の旗 1996 予選敗退
オーストラリアの旗 2000
ギリシャの旗 2004
中華人民共和国の旗 2008
イギリスの旗 2012 4位 6 3 0 3 11 8
ブラジルの旗 2016 ベスト8 4 2 0 2 7 2
日本の旗 2020 予選敗退
フランスの旗 2024 ベスト8 4 2 0 2 6 6
合計 出場3回 14 7 0 7 24 16

UEFA欧州女子選手権

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開催国 / 年 成績
1984 予選敗退
ノルウェーの旗 1987
西ドイツの旗 1989
デンマークの旗 1991
イタリアの旗 1993
ドイツの旗 1995
ノルウェーの旗 スウェーデンの旗 1997 グループリーグ敗退 3 1 1 1 4 5
ドイツの旗 2001 グループリーグ敗退 3 1 0 2 5 7
イングランドの旗 2005 グループリーグ敗退 3 1 1 1 4 5
フィンランドの旗 2009 ベスト8 4 1 2 1 5 7
スウェーデンの旗 2013 ベスト8 4 3 1 0 8 2
フランスの旗 2017 ベスト8 4 1 2 1 3 3
イングランドの旗 2022 3位 5 3 1 1 10 5
合計 出場7回 26 11 8 7 39 34

UEFA女子ネーションズリーグ

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リーグ戦 決勝ラウンド
開催シーズン リーグ グループ 成績 昇降格 総合順位 開催年 成績
2023-24 A 2 1位 6 5 1 0 9 1 順位維持 2位 欧州連合の旗 2024 準優勝 2 1 0 1 2 3
合計 6 5 1 0 9 1 合計 出場1回 2 1 0 1 2 3

非公式大会での成績

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世界選手権

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  • 1971 - 6位
  • 1978 - 優勝
  • 1988 - 4位

ヨーロッパ選手権

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  • 1969 - 4位
  • 1979 - グループリーグ敗退

FIFAランキング

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  • 2003年から公表。現在は原則として3ヶ月ごとに発表される。
  • 最新順位 - 11位 (2024年12月)
  • 初登場 - 9位 (2003年7月)
  • 最高順位 - 2位 (2024年6月)
  • 最低順位 - 11位 (2024年12月)
2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012

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2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022

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2023 2024

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5

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3

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出典: FIFA Women's Ranking[3]

選手

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2024年パリオリンピック 招集メンバー

  • 年齢、出場数、ゴール、在籍クラブは2024年7月25日現在
No. Pos. 選手名 生年月日(年齢) 出場数 ゴール 在籍クラブ
1 GK ポーリーヌ・ペロー=マニャン英語版 (1992-03-17)1992年3月17日(32歳) 54 0 イタリアの旗 ユヴェントスFC
16 GK コンスタンス・ピコー英語版 (1998-07-05)1998年7月5日(26歳) 7 0 フランスの旗 FCフルーリー91英語版
2 DF マエル・ラクラ英語版 (2000-05-27)2000年5月27日(24歳) 18 3 スペインの旗 レアル・マドリードCF
3 DF ウェンディ・ルナールキャプテン (1990-07-20)1990年7月20日(34歳) 160 38 フランスの旗 オリンピック・リヨン
4 DF エステル・カスカリーノ英語版 (1997-02-05)1997年2月5日(27歳) 16 1 イタリアの旗 ユヴェントスFC
5 DF エリザ・ドゥ・アルメイダ英語版 (1998-01-11)1998年1月11日(26歳) 34 4 フランスの旗 パリ・サンジェルマンFC
7 DF サキナ・キャシャウィ英語版 (1996-01-26)1996年1月26日(28歳) 75 2 フランスの旗 パリ・サンジェルマンFC
13 DF セルマ・バシャ英語版 (2000-11-09)2000年11月9日(23歳) 32 2 フランスの旗 オリンピック・リヨン
18 DF グリエッジ・エンボク・バティ英語版 (1995-02-26)1995年2月26日(29歳) 81 8 フランスの旗 パリ・サンジェルマンFC
6 MF アマンディーヌ・アンリ英語版 (1989-09-29)1989年9月29日(34歳) 106 14 アメリカ合衆国の旗 ユタ・ロイヤルズFC
8 MF グレイス・ゲヨロ英語版 (1997-07-02)1997年7月2日(27歳) 83 17 フランスの旗 パリ・サンジェルマンFC
14 MF サンディ・トレッティ英語版 (1995-07-13)1995年7月13日(29歳) 56 3 スペインの旗 レアル・マドリードCF
15 MF ケンザ・ダリ英語版 (1991-07-31)1991年7月31日(32歳) 68 12 イングランドの旗 アストン・ヴィラFC
17 MF サンディ・ボルチモア英語版 (2000-02-19)2000年2月19日(24歳) 30 3 イングランドの旗 チェルシーFC
9 FW ウジェニー・ル・ソメ英語版 (1989-05-18)1989年5月18日(35歳) 192 93 フランスの旗 オリンピック・リヨン
10 FW デルフィーヌ・カスカリーノ英語版 (1997-02-05)1997年2月5日(27歳) 64 14 フランスの旗 オリンピック・リヨン
11 FW カディディアトゥ・ディアニ英語版 (1995-04-01)1995年4月1日(29歳) 102 28 フランスの旗 オリンピック・リヨン
12 FW マリー=アントワネット・カトト英語版 (1998-11-01)1998年11月1日(25歳) 41 30 フランスの旗 パリ・サンジェルマンFC
バックアップメンバー
22 GK ソレーヌ・デュラン英語版 (1994-11-20)1994年11月20日(29歳) 4 0 イタリアの旗 USサッスオーロ英語版
21 DF エーヴ・ペリッセ英語版 (1994-12-24)1994年12月24日(29歳) 60 4 イングランドの旗 チェルシーFC
19 MF リア・ル・ガレック英語版 (1993-07-09)1993年7月9日(31歳) 15 2 フランスの旗 FCフルーリー91英語版
20 FW ヴィッキー・ベチョ英語版 (2003-10-03)2003年10月3日(20歳) 16 2 フランスの旗 オリンピック・リヨン

脚注

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  1. ^ 2012年オリンピックの女子サッカーヨーロッパ予選は、ヨーロッパのチームを2011 FIFA女子ワールドカップの成績で順位付けし、上位2チームが本大会出場権を得るものとされているため。なおフランスが準々決勝でイングランドに勝利した時点では、フランスがヨーロッパのチームのうち上位2チーム以内に入ることが確定していなかったものの、同日にドイツ日本に敗れたため、フランスが上位2チーム以内に入ることが確定した。詳細は2011 FIFA女子ワールドカップ#決勝トーナメントを参照。
  2. ^ Centre-halves seal French triumph”. 国際サッカー連盟 (2012年8月3日). 2012年8月10日閲覧。
  3. ^ Women's Ranking” (英語). inside.fifa.com (2024年12月13日). 2024年12月13日閲覧。

関連項目

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