サマー・マッキントッシュ
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国籍 | カナダ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
泳法 | 自由形、バタフライ、個人メドレー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
所属 | ハイパフォーマンスセンター | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 2006年8月18日(18歳) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生誕地 | オンタリオ州トロント | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
身長 | 178cm | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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サマー・マッキントッシュ(Summer McIntosh, 2006年8月18日 - )は、カナダの女子競泳選手[1]。2020年東京オリンピックにカナダ選手団の最年少メンバーである14歳で参加し、4位入賞の成績を収めたことで注目を浴びた[2][3]。翌年の世界水泳では最年少チャンピオンの座を10年以上ぶりに更新し、「競泳界の10代の旋風」と称された[4][5][6]。
経歴
[編集]カナダ国内の年齢別記録を50以上も更新した[7]。2021年5月、400m自由形で4分05秒13を記録。これは、14歳では世界最速のタイムであった[8]。
2020年東京オリンピック
[編集]トロントで行われたオリンピックカナダ代表選考会において、200m自由形で練習を共にしているペニー・オレクシアクを抑え、1分56秒19の自己ベストで優勝。これも14歳での世界最速タイムとなった[9]。この結果により、東京オリンピックの出場権を獲得。その後、800m自由形でも自己ベストの8分29秒49で優勝し、カナダオリンピック選手団の最年少選手となった[2][10][11][12]。
最初の種目、女子400m自由形で、4分02秒42でカナダ記録を更新し、4位入賞となった[3]。女子200m自由形では準決勝まで進んだが、9位となり決勝進出を逃した。またペニー・オレクシアク、レベッカ・スミス、ケイラ・サンチェスとともに4x200mリレーにも出場。決勝でカナダ記録を更新し、4位入賞となった[13]。最後の出場種目となった女子800m自由形では11位となり、決勝進出を逃した[14]。
2021シーズン
[編集]オリンピックの後、トロント・タイタンズのメンバーとしてインターナショナル・スイミング・リーグに初出場[15]。
世界短水路選手権(アブダビ)にカナダ代表として出場。4x100mメドレーリレーの予選を泳ぎ、決勝進出に貢献。決勝ではメンバーから外れたが、チームは銀メダルを獲得した。4x200mフリーリレーでは第一泳者を務め、カナダの金メダル獲得に貢献。400m自由形では、3位で折り返したが、中国の何詩蓓を抜き、2位をキープし李冰潔に次ぐ銀メダルを獲得。この大会個人種目での初のメダルとなった[16]。800m自由形は予選でカナダ記録を出していたが、400mとリレー種目に専念するため、決勝を棄権した[17]。
2022シーズン
[編集]2022年3月4日、国内のレースで400m個人メドレーを泳ぎ、タイムは4分29秒12を記録した。これはカナダ記録、イギリス連邦記録、また世界歴代3位の記録であり、2016年リオデジャネイロオリンピックでホッスー・カティンカが優勝した以降では、どの選手よりも速いタイムであった[18]。カナダ選手権では、200mと400mの自由形、200mバタフライ、400m個人メドレーで優勝。800m自由形には出場しなかった[19]。
ブダペスト大会で世界水泳選手権のシニアクラスデビューを果たし、最初の種目は400m自由形であった。決勝では自己ベストとカナダ記録を更新する3分59秒39で泳ぎ、銀メダルを獲得した。4分を切るタイムを記録したのは、女子選手では史上4人目である[20]。200mバタフライの準決勝で2分05秒79を記録し、自身のカナダ選手権での非公認記録を越える、世界ジュニア記録を達成した[21]。22日の決勝でも再び記録を更新し、国際大会での初優勝、カナダにとってこの大会初のメダル獲得となった[5]。15歳で世界水泳を制したのは、2011年の葉詩文(中国)以来で、カナダでは1982年、当時18歳であったヴィクター・デイヴィスの記録を塗り替え、最年少チャンピオンとなった[6][22]。その後、4x200mフリーリレーの決勝に出場し、第一泳者として1分54秒79で世界ジュニア記録を再び更新。これは大会全体でも、アメリカ合衆国のケイティ・レデッキーに次いで2番目に速いタイムであった。カナダはこの種目で銅メダルを獲得した[5]。自身最終種目の400m個人メドレーでは、アメリカのケイティ・グライムスに0.63秒差をつけて優勝、この大会2つ目の金メダルを獲得した。マッキントッシュは1度の世界水泳で2つの金メダルを獲得した初のカナダ人選手となり、獲得メダル数4もカナダ記録を更新するものであったが、同日にペニー・オレクシアクとケイラ・サンチェスもこれに並んだ[4]。また、1978年のトレーシー・コールキンズ以来、最年少の優勝者である。マッキントッシュはこの結果を「まるで夢のよう」と語り、グライムスについて「私と同世代で、本当にタフな相手。だから私は彼女とのレースが楽しみだし、もっと自分を高め続けたい」と称えた[23]。
人物
[編集]カナダの競泳代表選手で、ロサンゼルスオリンピックにも出場したジル・ホーステッドの娘である[24]。姉のブルックはペアスケーティングの選手である[25]。
結果
[編集]選手権
[編集]大会 | 200 自由形 | 400 自由形 | 800 自由形 | 200 バタフライ | 200 メドレー | 400 メドレー | 4 × 100 自由形 | 4 × 200 自由形 | 4 × 100 メドレー |
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東京 2021 | 9 | 4 | 11 | 4 | |||||
SCW 2021 | WD[a] | ||||||||
WC 2022 | |||||||||
CG 2022 | |||||||||
WC 2023 | 4 | 7 | 5 |
- a 予選の後に棄権
競泳ワールドカップ
[編集]FINA競泳ワールドカップのメダル[26]
大会 | 総計 | |||
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2022 | 3 | 1 | 2 | 6 |
総計 | 3 | 1 | 2 | 6 |
自己ベスト
[編集]長水路
[編集]種目 | タイム | 会場 | 日付 | 備考 |
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200m自由形 | 1分53秒91 | トロント・パンナム・スポーツセンター | 2023年4月2日 | 世界ジュニア記録、カナダ記録 |
400m自由形 | 3分56秒08 | トロント・パンナム・スポーツセンター | 2023年3月28日 | 世界記録、世界ジュニア記録、アメリカ大陸記録、イギリス連邦記録、カナダ記録 |
800m自由形 | 8分20秒19 | ローゼン・アクアティクスセンター | 2023年2月9日 | |
1500m自由形 | 16分15秒19 | トロント・パンナム・スポーツセンター | 2021年5月7日 | |
200mバタフライ | 2分04秒06 | Template:2023年世界水泳選手権 | 2023年7月29日 | 世界ジュニア記録、カナダ記録 |
400m個人メドレー | 4分25秒87 | トロント・パンナム・スポーツセンター | 2023年4月1日 | 世界記録、世界ジュニア記録、アメリカ大陸記録、イギリス連邦記録、カナダ記録 |
参照[27]
イベント
[編集]- トロント・ブルージェイズ vs ロサンゼルス・エンゼルス 始球式(2024年8月23日、ロジャース・センター)[28]。
脚注
[編集]- ^ “Summer McIntosh”. www.swimming.ca/. Swimming Canada. 19 June 2021閲覧。
- ^ a b Frank Gunn (21 June 2021). “14-year-old Summer McIntosh wins again at Canadian Olympic swim trials” (英語). Sportsnet 22 June 2021閲覧。
- ^ a b Frank Gunn (25 July 2021). “Summer McIntosh finishes fourth in 400m freestyle, sets Canadian recordagain” (英語). Sportsnet. 2021年7月26日閲覧。
- ^ a b “Summer McIntosh wins record second gold, fourth medal as Canada completes best-ever performance” (英語). Swimming Canada (June 25, 2022). June 26, 2022閲覧。
- ^ a b c “Teen swimming sensation Summer McIntosh leads Canadian medal haul with world title, relay bronze” (英語). CBC Sports. (June 22, 2022) 22 June 2022閲覧。
- ^ a b 国際水泳連盟 [@fina1908] (2022年6月22日). "Gold Medal and World Junior Record!! 15yr 308d 🇨🇦 Summer McIntosh is the first swimmer to win a gold medal at the World Champs at age 15 or younger since 2011, when Ye Shiwen (CHN) won the women's 200m individual medley at age 15". X(旧Twitter)より2022年6月22日閲覧。
- ^ “Summer McIntosh” (英語). www.olympic.ca/. Canadian Olympic Committee. 3 July 2021閲覧。
- ^ Braden Keith (27 May 2021). “14-year Old Summer Mcintosh Swims 4:05 in 400 Meter Freestyle” (英語). SwimSwam. 22 June 2021閲覧。
- ^ “Teenage swimmer Summer McIntosh edges Penny Oleksiak at Canadian Olympic trials, books Tokyo spot” (英語). CBC Sports. (20 June 2021) 22 June 2021閲覧。
- ^ “26 athletes nominated to Canada's Olympic swimming team” (英語). CBC Sports (24 June 2021). 24 June 2021閲覧。
- ^ “Canada’s Tokyo 2020 Swimming Team Announced” (英語). Swimming Canada (24 June 2021). 24 June 2021閲覧。
- ^ Paula Nichols (24 June 2021). “Team Canada to have 26 swimmers at Tokyo 2020” (英語). Canadian Olympic Committee 24 June 2021閲覧。
- ^ Devin Heroux (July 28, 2021). “Canadian women just miss podium in 4x200m freestyle relay” (英語). CBC Sports 30 July 2021閲覧。
- ^ James Sutherland (29 July 2021). “McIntosh Continues to Marvel: 14-Year-Old Smashes Canadian 800 Free NAG In 8:25” (英語). SwimSwam. 30 July 2021閲覧。
- ^ Ben Dornan (27 August 2021). “15-Year Old Summer McIntosh Has Splashy Debut in International Swimming League” (英語). SwimSwam. 28 August 2021閲覧。
- ^ “Canada's Summer McIntosh wins 400m freestyle silver at short-course worlds” (英語). CBC Sports. (19 December 2021) 3 January 2022閲覧。
- ^ Braden Keith (18 December 2021). “Americans Katie Grimes, Lydia Jacoby Pulled from World Championships (Covid)” (英語). SwimSwam 3 January 2022閲覧。
- ^ James Sutherland (11 March 2022). “Arena Swim of the Week: Summer McIntosh's Mind-boggling 4:29:12 400 IM” (英語). SwimSwam 5 April 2022閲覧。
- ^ Spencer Penland (9 April 2022). “2022 Canadian Trials Day 6 Prelims Scratch Report: McIntosh Scratches 800 Free” (英語). SwimSwam 10 April 2022閲覧。
- ^ Ben Steiner (18 June 2022). “Canada's Summer McIntosh, 15, swims to silver at world aquatics championships in Budapest” (英語). CBC Sports 18 June 2022閲覧。
- ^ “Sizzling semis for Canadians at FINA World Championships” (英語). Swimming Canada (June 21, 2022). June 21, 2022閲覧。
- ^ “McIntosh and Masse win gold to highlight historic night at Worlds” (英語). Swimming Canada (June 22, 2022). June 21, 2022閲覧。
- ^ Doug Harrison (June 25, 2022). “Canada's Summer McIntosh, 15, wins 2nd gold medal at world aquatics” (英語). CBC Sports June 26, 2022閲覧。
- ^ David Grossman. “Summer McIntosh - On Track and Pushing Forward”. Swim Ontario. 2021年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。22 June 2021閲覧。
- ^ Myles Dichter (June 21, 2021). “Summer McIntosh, 14, could follow Penny Oleksiak as Canada's next Olympic breakout” (英語). CBC Sports 4 July 2021閲覧。
- ^ "Summer McIntosh: Medals". FINA. Retrieved October 30, 2022.
- ^ WAプロフィール
- ^ Keegan Matheson (2024年8月23日). “Back-to-back blasts to end it! Barger, Loperfido send 'em home happy” (英語). MLB.com. 2024年8月24日閲覧。
外部リンク
[編集]- サマー・マッキントッシュ - オリンピックチャンネル
- サマー・マッキントッシュ - カナダオリンピック委員会
- サマー・マッキントッシュ - Olympedia
- サマー・マッキントッシュ - 世界水泳連盟
- サマー・マッキントッシュ - SwimRankings.net
- サマー・マッキントッシュ - SwimSwam
- 公式ウェブサイト
- サマー・マッキントッシュ (@summermcintoshh) - X(旧Twitter)
- サマー・マッキントッシュ (@summerrmcintosh) - Instagram