シトロエン・Gバン

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シロトエン・Gバン
概要
別名 シロトエン・タイプG
製造国 フランスの旗 フランス
デザイン アンドレ・ルフェーブル
ボディ
ボディタイプ 2ドアバン
パワートレイン
エンジン 602 cc H2 空冷
最高出力 29 hp (22 kW)
サスペンション
トーションビーム
トーションビーム
車両寸法
ホイールベース 2,000 mm
全長 3,470 mm
全幅 1,680 mm
全高 2,030 mm
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Gバン(G Van)またはタイプG(Type G)は、1948年にシトロエンが製作した小型トラックのプロトタイプ車両である。外観はタイプHをスケールダウンしたようなデザインで、2CVの平巻きツインエンジンを475 ccに拡大したものを搭載していた。前輪サスペンションは2CVと同種のものだが、サスペンションアームが二重になっている点が異なる。前後ともにねじりバネ式のサスペンションを採用していた。

Gバンは実際の生産には至らず、代わりに体積効率は低いものの2CVの駆動系を流用したAZU/AKシリーズが採用されることになった[1]。Gバンのプロトタイプ車は1台だけが現存しており、パリのシトロエン社プライベートミュージアム「コンセルヴァトワール・シトロエンフランス語版」(Conservatoire Citroën)に展示されている[2]

タイプHG[編集]

2020年、イタリアに拠点を置くコーチビルダーのカゼラーニ(Caselani)は、シトロエン・ジャンピーバンをベースに、元のGバンのデザイン要素である垂直グリル、突き出たヘッドライト、波形のボディパネルなどに着想を得た「タイプHG」ボディキットを開発した。カゼラーニはこのボディキットを、短いホイールベースのジャンピーバン(100馬力の4気筒ターボディーゼルエンジン搭載)のパッセンジャーバン、クルーキャブバン、パネルバンの3バージョンで用意している。

このボディキットはシトロエンの協力を得て開発が行われ、メーカーからもライセンスを受けている[3] また、カゼラーニはこのジャンピーバン向けタイプHGに加えて、タイプHおよび2CVをベースとした2種類のボディキットも開発している[4]

出典[編集]

  1. ^ The G Van”. www.citroenet.org.uk. 2023年12月23日閲覧。
  2. ^ Jalopy (2017年3月28日). “Conservatoire Citroën The Private Museum Collection In Paris” (英語). Jalopy. 2023年12月23日閲覧。
  3. ^ Citroen-based Caselani Type HG retro-styled van introduced” (英語). Autoblog. 2023年12月23日閲覧。
  4. ^ Citroen Type H”. Caselani Carrosserie. 2023年12月23日閲覧。

外部リンク[編集]

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