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シルヴァー・レイルズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『シルヴァー・レイルズ』
ジャック・ブルーススタジオ・アルバム
リリース
録音 イングランドの旗 ロンドン アビー・ロード・スタジオ
ジャンル ロックジャズ・ロックブルースロック
時間
レーベル Esoteric Antenna
プロデュース ロブ・キャス
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 97位(ドイツ[1]
  • ジャック・ブルース アルバム 年表
    キャン・ユー・フォロー〜ジャック・ブルース・アンソロジー
    (2008年)
    シルヴァー・レイルズ
    (2014年)
    テンプレートを表示

    シルヴァー・レイルズ』(Silver Rails)は、スコットランドのミュージシャン、ジャック・ブルース2014年3月に発表したスタジオ・アルバム。ブルースは2014年10月25日に71歳で死去したので、結果的に生前最後のアルバムとなった[2]

    背景

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    ジョン・メデスキ英語版[3]シンディ・ブラックマン・サンタナ英語版は、本作に先がけてトニー・ウィリアムス・ライフタイム[4][注釈 1]のトリビュート・バンド「スペクトラム・ロード」でもブルースと共演している[5]。「キープ・イット・ダウン」はアルバム『アウト・オブ・ザ・ストーム』(1974年)、「ノー・サレンダー」は『クエスチョン・オブ・タイム』(1989年)の収録曲の再録音で、いずれもバーニー・マースデンがギターを担当した[6]

    ブルースの説明によれば、「ラスティ・レディ」はクリームの「政治家」(1968年)の現代版と言える曲で、歌詞はマーガレット・サッチャーを題材としている[7]

    イギリス及びヨーロッパでは、28分に及ぶメイキング映像を収録したDVD付きのデラックス・エディション盤も発売された[8]

    評価

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    Thom Jurekはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「音楽的には極めて多様で、1969年の『ソングス・フォー・ア・テイラー』とは精神的な意味で遠い親戚と言える」と評している[5]。また、Phillip WooleverはAll About Jazzのレビューで5点満点中4.5点を付け「5曲において、ジョン・メデスキの壮大なハモンドが特徴的な閃きをもたらしている」「ちょっとした失策もあるとはいえ、『シルヴァー・レイルズ』は確かにブルースの最高傑作の一つであり、恐らく、ここ何年かでは最上の作品と言えよう」と評している[9]

    収録曲

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    特記なき楽曲は作詞がピート・ブラウン、作曲がジャック・ブルースによる。

    1. キャンドルライト "Candlelight" (Jack Bruce, Margrit Seyffer) – 4:20
    2. リーチ・フォー・ザ・ナイト "Reach for the Night" – 6:19
    3. フィールズ・オブ・フォーエヴァー "Fields of Forever" – 4:35
    4. ヒドゥン・シティーズ "Hidden Cities" (J. Bruce, Kip Hanrahan) – 5:01
    5. ドント・ルック・ナウ "Don't Look Now" – 5:06
    6. ラスティ・レディ "Rusty Lady" – 5:13
    7. インダストリアル・チャイルド "Industrial Child" – 3:40
    8. ドローン "Drone" (J. Bruce) – 4:47
    9. キープ・イット・ダウン "Keep It Down" – 4:57
    10. ノー・サレンダー "No Surrender" – 3:33

    参加ミュージシャン

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    脚注

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    注釈

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    1. ^ ブルースが1969年に在籍した。
    2. ^ ブルースの次男。母親はブルースの最初の妻ジャネット・ゴドフレー。1970年生まれ。
    3. ^ ブルースの娘。母親はブルースの再婚相手マーグリット。1985年生まれ。

    出典

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    1. ^ Offizielle Deutsche Charts
    2. ^ Brilliant bassist of the 'supergroup' Cream”. The Irish Times (2014年11月1日). 2018年1月2日閲覧。
    3. ^ Shapiro (2010), p. 278.
    4. ^ Shapiro (2010), pp. 132–139, 304, 305.
    5. ^ a b Jurek, Thom. “Silver Rails - Jack Bruce”. AllMusic. 2018年1月2日閲覧。
    6. ^ 日本盤CD (VICP-75137)ライナーノーツ(大鷹俊一、2014年4月3日)
    7. ^ Grow, Kory (2014年4月15日). “Jack Bruce Moves Past Cream; 'It Was Nice to Have a Little Comeback'”. Rolling Stone. 2018年1月2日閲覧。
    8. ^ Jack Bruce - Silver Rails (CD, Album) at Discogs - デラックス・エディション盤の情報。
    9. ^ Woolever, Phillip (2014年6月15日). “Jack Bruce: Jack Bruce: Silver Rails”. All About Jazz. 2018年1月2日閲覧。
    10. ^ Shapiro (2010), p. 126.
    11. ^ Discogs”. 2024年12月9日閲覧。
    12. ^ Shapiro (2010), p. 228.

    引用文献

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    • Shapiro, Harry (2010). Jack Bruce: Composing Himself: The Authorised Biography by Harry Shapiro. London: A Genuine Jawbone Book. ISBN 978-1-906002-26-8