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シロッコ (競走馬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シロッコ
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2001年4月10日
Monsun
So Sedulous
母の父 The Minstrel
生国 ドイツの旗 ドイツ
生産者 Baron Georg Von Ullmann
馬主 Baron Georg Von Ullmann
調教師 Andreas Schutzドイツ
André Fabreフランス
競走成績
生涯成績 13戦7勝
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シロッコ (Shirocco) は、ドイツ生まれの競走馬および種牡馬ドイツダービー馬としては過去最上級の活躍馬である。馬名は父モンズーンより同じ卓越風であるシロッコを連想したもの。

競走馬時代

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3歳時代

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2004年にデビュー。ドイツダービー (G1) を制し、次走のバーデン大賞 (G1) こそコロネーションカップ (G1) を2連覇中のウォーサンに屈したものの、予定通り凱旋門賞 (G1) に挑戦するハズだったが当日の馬場状態を考慮して回避。代替参戦したトニービンが勝ったことで有名なイタリアジョッキークラブ大賞 (G1) に参戦し、エレクトロキューショニストをハナ差凌いで勝利。この年を締め括る。

古馬時代

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2005年には、フランスの名門A.ファーブル厩舎に転厩、フォワ賞 (G2) を叩いて前年出られなかった凱旋門賞 (G1) に挑戦するも、その年のアイルランドダービー馬で同厩舎のハリケーンランに屈し、4着に敗退。しかしそこからこの馬の快進撃が始まる。次走は大西洋を越えてアメリカブリーダーズカップ・ターフに参戦。5番人気と低評価ながら、その年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス (G1) の勝馬で1番人気だったアザムールらを従えて優勝。ドイツ産馬としては史上初めてBCウイナーとなった。

2006年も勢いは止まらず、ジョッキークラブステークス (G2) を手始めにコロネーションカップ (G1) では前年の凱旋門賞で後塵を拝した世界を股にかける女傑ウィジャボードに雪辱。そして前年と同じくフォワ賞 (G2) で王者ハリケーンランと再戦し、叩きあいの末にクビ差で退けた。重賞4連勝と勢いに乗って凱旋門賞に臨むも、最下位の7着(8位入線だったが3位入線していたディープインパクトの失格により、後に繰り上げ)に沈み、このレースを最後に競走馬を引退することになった。

競走成績

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出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2004年03月27日 クレーフェルト シュヴァネンマルクト賞 芝2200m 2着 A.スボリッチ 1 3/4馬身 Encinas
2004年05月15日 ミュールハイム ダービートライアル 準重 芝2200m 1着 A.スボリッチ 7馬身 (Armand)
2004年06月13日 ケルン ウニオンレネン G2 芝2200m 3着 A.スボリッチ 3 1/2馬身 Malinas
2004年07月04日 ハンブルク ドイチェスダービー G1 芝2400m 1着 A.スボリッチ 4馬身 (Malinas)
2004年09月05日 バーデンバーデン バーデン大賞 G1 芝2400m 3着 A.スボリッチ 1馬身 Warrsan
2004年10月17日 サンシーロ ジョッキークラブ大賞 G1 芝2400m 1着 A.スボリッチ ハナ (Electrocutionist)
2005年09月11日 ロンシャン フォワ賞 G2 芝2400m 3着 C.スミヨン 4 1/2馬身 Pride
2005年10月02日 ロンシャン 凱旋門賞 G1 芝2400m 4着 S.パスキエ 4 1/4馬身 Hurricane Run
2005年10月29日 ベルモントパーク BCターフ G1 芝12f 1着 C.スミヨン 1 3/4馬身 (Ace)
2006年05月07日 ニューマーケット ジョッキークラブS G2 芝12f 1着 C.スミヨン 3 1/2馬身 (Munsef)
2006年06月02日 エプソム コロネーションC G1 芝12f10y 1着 C.スミヨン 1 3/4馬身 Ouija Board
2006年09月10日 ロンシャン フォワ賞 G2 芝2400m 1着 C.スミヨン クビ (Hurricane Run)
2006年10月01日 ロンシャン 凱旋門賞 G1 芝2400m 7着 C.スミヨン 11馬身 Rail Link

種牡馬時代

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2007年からイギリスダルハムホールスタッド種牡馬入りしている。初年度の種付け料は10000ポンド。2009年のみキルダンガンスタッドで供用された。長きにわたってG1馬を出せず、一方で障害競走ではG1勝ち馬を出したため、2014年からは障害競走用種牡馬を繋養するグレンビュースタッドに移動した[1]。その後同年に元サッカー選手マイケル・オーウェンが生産者兼共同オーナーのブラウンパンサーなどがG1を勝っている。

主な産駒

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  • Brown Panther / ブラウンパンサー - アイリッシュセントレジャー
  • Calendula / カレンデュラ - マルガリーダ・ポラク・ララ大賞(G1)
  • Some In Tieme / サムインチエム - リネオ・デ・ポーラ・マシャド大賞(伯G1)
  • Windstoss / ヴィントシュトース - ドイチェスダービー、オイロパ賞

血統表

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シロッコ血統ブランドフォード系 / アウトブリード (血統表の出典)

Monsun
1990 黒鹿毛
父の父
Konigsstuhl
1976 黒鹿毛
Dschingis Khan Tamerlane
Donna Diana
Konigskronung Tiepoletto
Kronung
父の母
Mosella
1985 鹿毛
Surumu Literat
Surama
Monasia Authi
Monacensia

So Sedulous
1991 鹿毛
The Minstrel
1974 栗毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Fleur Victoria Park
Flaming Page
母の母
Sedulous
1986 鹿毛
*タップオンウッド
Tap on Wood
Sallust
Cat o'Mountaine
Pendulina Prince Tenderfoot
Rosemarin F-No.2-e


外部リンク

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