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ジェームズ・ローニー (野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジェームズ・ローニー
James Loney
レイズ時代
(2013年4月17日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 テキサス州ヒューストン
生年月日 (1984-05-07) 1984年5月7日(40歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 一塁手
プロ入り 2002年 MLBドラフト1巡目(全体19位)でロサンゼルス・ドジャースから指名
初出場 MLB/ 2006年4月4日
KBO/ 2017年7月27日
最終出場 MLB/ 2016年10月2日
KBO/ 2017年8月25日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ジェームズ・アンソニー・ローニーJames Anthony Loney, 1984年5月7日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン出身の元プロ野球選手一塁手)。左投左打。

経歴

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プロ入り前

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エルキンズ高等学校英語版時代にはチャド・ハフマンとチームメートだった[1]

ドジャース時代

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ロサンゼルス・ドジャース時代
(2011年4月4日)

2002年MLBドラフト1巡目(全体19位)でロサンゼルス・ドジャースからで指名され、ベイラー大学奨学生として進学予定だったが、契約金150万ドルでドジャースと契約[2]。同年、ルーキー級とA-級で64試合に出場し、打率.350を記録。シーズン終了後にはベースボール・アメリカ誌の有望株ランキングで、ドジャース傘下での最高評価を受けた[2]

2006年はAAA級ラスベガス・フィフティワンズで開幕を迎えたが、4月4日ノマー・ガルシアパーラ故障者リスト入りに伴ってメジャー昇格[3]。同日メジャーデビューを果たしたが、22日にガルシアパーラが復帰するとローニーはラスベガスへ降格[3]。AAA級ラスベガスではマイナーリーグ最高の打率.380を記録し、ドジャース傘下の最優秀マイナー選手("Branch Rickey Minor Leaguers of the Year")に選出された[4]

2007年、ドジャースは一塁手として守備位置の重複するガルシアパーラと2年契約を結び、ローニーは開幕をAAA級ラスベガスで迎えた。6月10日にメジャー昇格を果たし[5]グレイディ・リトル英語版監督は6月26日からガルシアパーラを三塁手として起用し、ローニーを一塁手として起用[6]。その後、ローニーは、シーズン終了まで一塁手として出場を続け、96試合の出場で打率.331を記録。9月の月間最優秀新人に選出され、新人王の投票では6位に入った。

2008年は開幕から15試合連続安打と好調なスタート。開幕からの連続安打では球団史上1978年スティーブ・ガービーが21試合連続安打を記録して以降最長となった[7]。161試合に出場し、チーム最多の90打点を記録。シカゴ・カブスとのディビジョンシリーズでは第1戦でライアン・デンプスターから満塁本塁打を放ち、チームは7-2で勝利。

ドジャースには7シーズン在籍したが、本塁打は2007年の15本が最高で、一塁手としてはパワー不足が致命的だった。

レッドソックス時代

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2012年8月25日にジョシュ・ベケットエイドリアン・ゴンザレスカール・クロフォードニック・プント+金銭のトレードで、イバン・デヘスース・ジュニアアレン・ウェブスターほか2選手と共にボストン・レッドソックスへ移籍した[8]

レイズ時代

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2012年12月6日に年俸200万ドルと出来高100万ドルの1年契約でタンパベイ・レイズに移籍した[9]

2013年は一塁のレギュラーとして158試合に出場。規定打席に到達したシーズンとしては自己最高となる打率.299を記録。本塁打と打点の水準も復調し、2012年の不振から脱却した。シーズン後、10月31日にFAとなったが、12月12日にレイズと3年2100万ドルで再契約に合意したと報道された[10]

2014年1月3日に球団が再契約したことを発表した[11]。シーズンでは、前年に引き続き一塁のレギュラーに固定され、155試合に出場。本塁打は9本(2年ぶりの1桁、規定打席到達したシーズンでは初の1桁)に留まったが、自己最多の174安打・打率は2年連続で.290を超え、シュアな打撃は健在だった。

2015年は、他の選手との併用もあって3年ぶりに規定打席未満、8年ぶりに400打席未満に終わった。その影響もあって、本塁打が9本から4本に、打点が69から32にそれぞれ約半減した。

メッツ時代

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ニューヨーク・メッツ時代
(2016年6月16日)

2016年3月30日に開幕25人枠には残らないことを告げられ[12]、4月3日にレイズを自由契約となった。4月7日にサンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結んだ[13]。5月28日に金銭トレードで、ニューヨーク・メッツへ移籍した[14]。5月31日にメジャー契約を結び25人枠入りし、同日のシカゴ・ホワイトソックス戦に先発出場した[15]

メッツ退団後

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2017年1月24日にテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結び、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[16] が、3月27日に自由契約となった[17] 。4月12日にデトロイト・タイガースとマイナー契約を結び[18]、18日に傘下のAAA級トレド・マッドヘンズへ配属された。5月7日に自由契約となった[14]。5月18日にアトランタ・ブレーブスとマイナー契約を結び[19]、翌19日に傘下のAAA級グウィネット・ブレーブスへ配属された[14]。ところが、直後の20日にチームはトレードでセントルイス・カージナルスからマット・アダムスを獲得し、GMのジョン・コッポレラ英語版は「アダムズが獲得できると分かっていればローニーとは契約しなかった」と発言した。これにより、ローニーは契約解除を要求し、22日に了承された[20]

7月18日、不振により退団したルイス・ヒメネスの代役として韓国プロ野球LGツインズと契約した。

同年7月27日より一軍で23試合に出場、打率.278、22安打、3本塁打、12打点の成績だったが、8月19日からの5試合で2安打と下降線をたどるようになったため、8月25日の試合終了後に二軍降格を通告された。しかしこれを受け入れられず8月27日に韓国を出国したため、LGはKBO(韓国野球委員会)に任意脱退選手としての公示を要請し退団することになった。

2018年は所属球団なく、2019年2月9日に独立リーグ・アトランティックリーグシュガーランド・スキーターズと契約。11試合に出場後、5月7日に現役引退を表明した。

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2006 LAD 48 111 102 20 29 6 5 4 57 18 1 0 0 0 8 1 1 10 8 .284 .342 .559 .901
2007 96 375 344 41 114 18 4 15 185 67 0 1 0 2 28 5 1 48 6 .331 .381 .538 .919
2008 161 651 595 66 172 35 6 13 258 90 7 4 1 7 45 6 3 85 25 .289 .338 .434 .772
2009 158 652 576 73 162 25 2 13 230 90 7 3 1 4 70 10 0 68 16 .281 .357 .399 .756
2010 161 648 588 67 157 41 2 10 232 88 10 5 0 4 52 9 4 95 14 .267 .329 .395 .723
2011 158 582 531 56 153 30 1 12 221 65 4 0 3 5 42 7 1 67 8 .288 .339 .416 .755
2012 114 359 334 32 85 18 0 4 115 33 0 3 1 1 23 7 0 39 16 .254 .302 .344 .646
BOS 30 106 100 5 23 2 0 2 31 8 0 0 0 1 5 0 0 12 5 .230 .264 .310 .574
'12計 144 465 434 37 108 20 0 6 146 41 0 3 1 2 28 7 0 51 21 .249 .293 .336 .630
2013 TB 158 598 549 54 164 33 0 13 236 75 3 1 1 4 44 6 0 77 16 .299 .348 .430 .778
2014 155 651 600 59 174 27 0 9 228 69 4 2 0 6 41 2 0 80 21 .290 .336 .380 .716
2015 104 388 361 25 101 16 0 4 129 32 2 4 0 3 23 5 1 34 10 .280 .322 .357 .680
2016 NYM 100 366 343 30 91 16 1 9 136 34 0 0 1 1 16 3 5 37 11 .265 .307 .397 .703
2017 LG 23 93 79 7 22 5 0 3 36 12 0 0 0 2 11 1 1 14 1 .278 .366 .456 .821
MLB:11年 1443 5487 5023 528 1425 267 21 108 2058 669 38 21 8 38 397 61 20 652 156 .284 .336 .410 .746

年度別守備成績

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一塁(1B) 右翼(RF)
























2006 LAD 39 212 15 1 17 .996 2 0 0 0 0
2007 93 725 61 9 87 .989 1 0 0 0 0
2008 158 1364 121 13 123 .991 -
2009 155 1269 85 7 110 .995 -
2010 160 1286 78 4 103 .997 -
2011 150 1129 74 5 90 .996 -
2012 105 703 55 6 64 .992 -
BOS 28 212 19 0 21 1.000 -
'12計 133 915 74 6 85 .994 -
2013 TB 154 1203 98 7 115 .995 -
2014 152 1111 58 9 78 .992 -
2015 101 729 42 6 58 .992 -
2016 NYM 97 664 62 8 72 .989 -
2017 LG 17 130 9 1 9 .993 -
MLB 1392 10607 768 75 938 .993 3 0 0 0 0

背番号

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  • 27(2006年 - 同年途中)
  • 29(2006年途中 - 同年終了)
  • 7(2007年 - 2012年途中)
  • 22(2012年途中 - 同年終了)
  • 21(2013年 - 2015年)
  • 28(2016年)
  • 34(2017年)

脚注

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  1. ^ 「2010年メジャーデビュー組全203選手リスト」『月刊スラッガー』2011年2月号 日本スポーツ企画出版社 60頁
  2. ^ a b Josh Boyd (2003年2月24日). “Los Angeles Dodgers Top 10 Prospects” (英語). Baseball America. 2009年9月17日閲覧。
  3. ^ a b Los Angeles Dodgers Transactions April 2006” (英語). MLB.com. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年9月17日閲覧。
  4. ^ Loney, Alexander selected as Dodgers' 2006 Branch Rickey Minor Leaguers of the Year” (英語). MLB.com (2006年9月23日). 2009年9月17日閲覧。
  5. ^ Los Angeles Dodgers Transactions June 2007” (英語). MLB.com. 2013年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年9月17日閲覧。
  6. ^ Ken Gurnick (2007年6月25日). “Notes: Nomar moving to third base” (英語). MLB.com. 2009年9月17日閲覧。
  7. ^ Glenn Rabney (2008年4月16日). “Loney looks to continue hot hitting” (英語). MLB.com. 2009年9月17日閲覧。
  8. ^ Mike Axisa (2012年8月25日). “Red Sox, Dodgers Complete Nine-Player Blockbuster” (英語). 2016年5月30日閲覧。
  9. ^ Steve Adams (2012年12月6日). “Rays Sign James Loney” (英語). MLB Trade Rumors. 2016年4月6日閲覧。
  10. ^ Bill Chastain (2013年12月13日). “Report: Rays re-sign Loney to three-year deal” (英語). MLB.com (Tampa Bay Rays). 2016年5月30日閲覧。
  11. ^ "Rays re-sign Loney to three-year contract" (Press release) (英語). MLB.com (Tampa Bay Rays). 3 January 2014. 2016年5月30日閲覧
  12. ^ Jeff Todd (2016年3月30日). “Rays Inform James Loney He Won’t Make Opening Day Roster” (英語). MLB Trade Rumors. 2016年4月6日閲覧。
  13. ^ Padres sign Loney to Minors deal” (英語). MLB.com (2016年4月8日). 2016年4月12日閲覧。
  14. ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2017年5月21日閲覧。
  15. ^ Troy Provost-Heron (2016年5月31日). “Loney activated, makes first start with Mets” (英語). MLB.com. 2016年6月1日閲覧。
  16. ^ T.R. Sullivan (2017年1月24日). “Rangers give Loney Minors deal, spring invite” (英語). MLB.com. 2017年1月25日閲覧。
  17. ^ Sullivan, T.R. (2017年3月27日). “Rangers release veteran Loney”. MLB.com. http://m.mlb.com/news/article/221100506/james-loney-released-by-rangers/ 2017年4月21日閲覧。 
  18. ^ Paul, Tony (2017年4月12日). “Tigers sign 1B James Loney to minor-league deal”. The Detroit News. http://www.detroitnews.com/story/sports/mlb/tigers/2017/04/12/tigers-sign-james-loney-minor-league-deal/100372538/ 2017年4月21日閲覧。 
  19. ^ Jaylon Thompson (2017年5月18日). “Braves sign 1B Loney to Minor League deal” (英語). MLB.com. 2017年5月21日閲覧。
  20. ^ https://www.mlbtraderumors.com/2017/05/braves-release-james-loney.html?fv-home=true&post-id=92870

関連項目

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外部リンク

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