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マット・アダムス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マット・アダムス
Matt Adams
ワシントン・ナショナルズ時代
(2018年7月13日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ペンシルベニア州センター郡フィリップスバーグ英語版
生年月日 (1988-08-31) 1988年8月31日(36歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
260 lb =約117.9 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 一塁手左翼手
プロ入り 2009年 MLBドラフト23巡目
初出場 2012年5月20日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

マシュー・ジェームズ・アダムスMatthew "Matt" James Adams, 1988年8月31日 - )は、 アメリカ合衆国ペンシルベニア州センター郡フィリップスバーグ英語版出身のプロ野球選手一塁手左翼手)。右投左打。現在はフリーエージェント。

その大きな体と大きな本塁打を打つ様から、付いた愛称は大都市/Big City[1][2]

経歴

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プロ入りとカージナルス時代

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セントルイス・カージナルス時代
(2013年9月14日)

2009年MLBドラフト23巡目(全体699位)でセントルイス・カージナルスから指名され、プロ入り[3]

2011年にAA級スプリングフィールド・カージナルス打率.300、32本塁打、101打点を記録してテキサスリーグのMVPを獲得し、カージナルスの最優秀マイナー選手にも選ばれた[4]

2012年5月20日のロサンゼルス・ドジャース戦でメジャーデビューを果たした[3]。5月27日のフィラデルフィア・フィリーズ戦でチャド・クオルズからメジャー初本塁打を放った。6月21日を最後にマイナーに戻り、8月には右肘の骨棘除去手術を受けた[5]

2013年1月には、MLB公式サイトの有望株ランキング一塁手部門でジョン・シングルトンに次ぐ2位に入った[6]。シーズンでは開幕ロースター入りしたが、4月26日に15日間の故障者リスト入りし、5月7日に復帰。正一塁手のアレン・クレイグが打率.315と成績を残していたため、定位置奪取とはならなかったが、108試合に出場して打率.284、17本塁打、51打点を記録した。

2014年はクレイグが右翼手に転向したため、正一塁手となったが、5月29日に左脹脛を痛め、31日に15日間の故障者リスト入りした[7]。だが最終的には、メジャー昇格後では自己最多の142試合に出場し、規定打席に到達した。

2015年5月26日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦の5回裏、走塁中に太ももの張りを訴え途中交代した。診断の結果、右大腿四頭筋断裂で手術を受けることになり27日に15日間の故障者リスト、6月5日に60日間の故障者リストに入った[8][9]。そのため、この年は60試合の出場に留まり、打率.240、5本塁打、24打点、1盗塁という成績に終わった。

2016年は一塁のレギュラーに定着した。118試合の出場で打率は.249、16本塁打、54打点を記録した。

ブレーブス時代

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2017年5月20日にフアン・イェペスとのトレードで、アトランタ・ブレーブスへ移籍した[10]

5月22日のピッツバーグ・パイレーツ戦で移籍後初の本塁打を記録した[11]。8月2日以降はオジー・アルビーズが正二塁手となり、ブランドン・フィリップスが三塁手にコンバートされたことに伴い、フリーマンは本来の一塁手としての起用に復帰し、アダムスが左翼手に配置転換された[12]。オフの12月1日にノンテンダーFAとなった[13][14]

ナショナルズ時代

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2017年12月22日にワシントン・ナショナルズと1年400万ドル(出来高最大50万ドル)の契約を結んだ[15]

カージナルス復帰

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2018年8月21日にウェイバー公示を経てカージナルスに移籍した[16]。オフの10月29日にFAとなった[14]

ナショナルズ復帰

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2018年12月15日にナショナルズと1年400万ドルの契約を結んだ[17]

2019年は111試合の出場で打率.226、20本塁打、56打点だった。オフの10月31日にFAとなった[18]

ブレーブス復帰

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2020年1月31日にニューヨーク・メッツとマイナー契約を結び、招待選手としてスプリングトレーニングに参加することになった[19]。7月18日に自ら選んで契約を途中で放棄する「オプトアウト」を行使してFAとなった[20]

その後、7月20日にブレーブスとマイナー契約を結び[21]、23日にメジャー契約を結んで40人枠入りした[22]。8月30日にDFAとなり[23]、9月3日にFAとなった[14]

ロッキーズ時代

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2021年3月28日にコロラド・ロッキーズとマイナー契約を結んだ[14]。開幕をマイナーで迎えたが、4月29日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[24]。7月27日に自由契約となった[25]

独立リーグ時代

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2022年4月21日にアメリカン・アソシエーションカンザスシティ・モナークスと契約した[26]。8月25日に自由契約となった[27]。この日までにチームトップの27本塁打、85打点を放っていた[28]

ナショナルズ復帰

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2022年12月14日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結んだ[29]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2012 STL 27 91 86 8 21 6 0 2 33 13 0 0 0 0 5 0 0 24 3 .244 .286 .384 .669
2013 108 319 296 46 84 14 0 17 149 51 0 1 0 0 23 0 0 80 9 .284 .335 .503 .839
2014 142 563 527 55 152 34 5 15 241 68 3 2 0 7 26 5 3 114 9 .288 .321 .457 .779
2015 60 186 175 14 42 9 0 5 66 24 1 0 0 1 10 1 0 41 1 .240 .280 .377 .657
2016 118 327 297 37 74 18 0 16 140 54 0 1 0 3 25 1 2 81 5 .249 .309 .471 .780
2017 31 53 48 4 14 2 0 1 19 7 0 0 0 1 4 0 0 17 0 .292 .340 .396 .735
ATL 100 314 291 42 79 20 1 19 158 58 0 0 0 3 19 5 1 71 5 .271 .315 .543 .858
'17計 131 367 339 46 93 22 1 20 177 65 0 0 0 4 23 5 1 88 5 .274 .319 .522 .841
2018 WSH 94 277 249 37 64 9 0 18 127 48 0 0 0 0 24 2 4 55 6 .257 .332 .510 .842
STL 27 60 57 5 9 1 0 3 19 9 0 0 0 0 3 1 0 18 0 .158 .200 .333 .533
'18計 121 337 306 42 73 10 0 21 146 57 0 0 0 0 27 3 4 73 6 .239 .309 .477 .786
2019 WSH 111 333 310 42 70 14 0 20 144 56 0 0 0 1 20 1 2 115 7 .226 .276 .465 .741
2020 ATL 16 51 17 4 9 2 0 2 17 9 2 0 0 0 2 0 0 18 3 .184 .216 .347 .563
2021 COL 22 40 36 3 6 1 0 0 7 2 0 0 0 0 4 1 0 9 1 .167 .250 .194 .444
MLB:10年 856 2614 2421 297 624 130 6 118 1120 399 4 4 0 16 165 17 12 643 49 .258 .306 .463 .769
  • 2021年度シーズン終了時

年度別守備成績

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一塁守備


一塁(1B)












2012 STL 24 210 12 3 13 .987
2013 74 598 50 2 70 .997
2014 133 1115 80 9 111 .993
2015 46 321 32 3 30 .992
2016 86 617 71 7 62 .990
2017 3 11 3 0 1 1.000
ATL 59 488 29 5 42 .990
'17計 62 499 32 5 43 .991
2018 WSH 48 298 22 1 21 .997
STL 15 92 10 2 12 .981
'18計 63 390 32 3 33 .993
2019 WSH 79 502 51 5 40 .991
2020 ATL 2 15 0 0 2 1.000
2021 COL 7 35 7 0 3 1.000
MLB 576 4302 367 37 407 .992
外野守備


左翼(LF) 右翼(RF)
























2017 STL 6 7 0 0 0 1.000 -
ATL 13 18 0 2 0 .900 -
'17計 19 25 0 2 0 .926 -
2018 WSH 15 20 1 0 0 1.000 1 1 0 0 0 1.000
MLB 34 45 1 2 0 .958 1 1 0 0 0 1.000
  • 2021年度シーズン終了時

表彰

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MiLB

背番号

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  • 53(2012年 - 2013年)
  • 32(2014年 - 2017年5月19日)
  • 18(2017年5月20日 - 同年終了、2020年 - 2021年)
  • 15(2018年 - 2019年)

脚注

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  1. ^ Braves Players Weekend nicknames explained” (英語). MLB.com (2017年8月24日). 2017年12月25日閲覧。
  2. ^ Adams lives up to ‘Big City’ nickname” (英語). FOX SPORTS (2013年4月10日). 2017年12月29日閲覧。
  3. ^ a b Matt Adams Stats, News, Pictures, Bio, Videos - St. Louis Cardinals” (英語). ESPN. 2015年6月8日閲覧。
  4. ^ Matthew Leach (2011年11月30日). “Shelby Miller, Matt Adams earn Cardinals' Minor League awards” (英語). MLB.com. http://stlouis.cardinals.mlb.com/news/print.jsp?ymd=20111130&content_id=26064194&vkey=news_stl&c_id=stl 2017年12月25日閲覧。 
  5. ^ JP Starkey (2012年8月14日). “Cardinals Prospect Matt Adams Undergoes Surgery, Return Set For Spring 2013” (英語). SB Nation St. Louis. http://stlouis.sbnation.com/2012/8/14/3243101/cardinals-prospect-matt-adams-undergoes-surgery-return-set-for-spring 2015年6月8日閲覧。 
  6. ^ Jonathan Mayo (2013年1月27日). “Prospect Watch: Top 10 first basemen” (英語). MLB.com. https://www.mlb.com/news/prospect-watch-top-10-first-basemen/c-41183398 2017年12月25日閲覧。 
  7. ^ "Cardinals recall outfielder Oscar Taveras; Matt Adams placed on 15-day disabled list" (Press release) (英語). MLB.com (St. Louis Cardinals). 31 May 2014. 2017年12月25日閲覧
  8. ^ Scooby Axson (2015年5月27日). “Cardinals 1B Matt Adams likely headed for DL with quad strain” (英語). Sports Illustrated. http://www.si.com/mlb/2015/05/27/st-louis-cardinals-matt-adams-quad-injury 2015年6月8日閲覧。 
  9. ^ Patrick Karraker (2015年6月5日). “St. Louis Cardinals' Tommy Pham Returns from Disabled List; Matt Adams Placed on 60-Day DL” (英語). Arch Authority. http://archauthority.com/2015/06/05/st-louis-cardinals-tommy-pham-returns-from-disabled-list-matt-adams-placed-on-60-day-dl/ 2015年6月8日閲覧。 
  10. ^ Mark Bowman (2017年5月20日). “Braves acquire Matt Adams from Cardinals” (英語). MLB.com. 2017年12月25日閲覧。
  11. ^ Inciarte's 5 hits, pair of HRs back Folty in win” (英語). MLB.com (2017年5月23日). 2017年12月25日閲覧。
  12. ^ Aimee Sachs (2017年8月2日). “Freeman returns to first base for good” (英語). MLB.com. 2017年12月25日閲覧。
  13. ^ Anthony DiComo (2017年12月1日). “Adams, Peterson, Santana become FAs” (英語). MLB.com. 2017年12月25日閲覧。
  14. ^ a b c d MLB公式プロフィール参照。2021年5月1日閲覧。
  15. ^ Jamal Collier (2017年12月22日). “Nationals, Adams agree to one-year deal” (英語). MLB.com. 2017年12月25日閲覧。
  16. ^ Jamal Collier (2018年8月21日). “Nats send Murphy to Cubs, Adams to Cards” (英語). MLB.com. 2018年8月22日閲覧。
  17. ^ Nationals bring back slugger Matt Adams on 1-year deal” (英語). ESPN (2018年12月15日). 2019年3月18日閲覧。
  18. ^ Thomas Harrigan, Manny Randhawa and Paul Casella (2019年11月8日). “Here are every team's free agents this winter” (英語). MLB.com. 2019年12月2日閲覧。
  19. ^ Mets sign slugger Adams to Minor League deal” (英語). MLB.com (2020年1月31日). 2020年2月2日閲覧。
  20. ^ George Miller (2020年7月18日). “Matt Adams Elects Free Agency” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年7月24日閲覧。
  21. ^ Jeff Todd (2020年7月20日). “Braves Sign Matt Adams” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年7月24日閲覧。
  22. ^ Steve Adams (2020年7月23日). “Braves Select Matt Adams, Outright Yonder Alonso” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年7月24日閲覧。
  23. ^ Mark Bowman (2020年8月30日). “Braves finalize deal with O's for lefty Milone” (英語). MLB.com. 2020年8月31日閲覧。
  24. ^ Thomas Harding (April 30, 2021). “Notes: Rockies add veteran slugger Adams” (英語). MLB.com. May 2, 2021閲覧。
  25. ^ Steve Adams (2021年7月27日). “Rockies Release Matt Adams” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月28日閲覧。
  26. ^ AA CHAMPIONS BRING MATT ADAMS TO KC”. Kansas City Monarchs (2022年4月21日). 2022年4月23日閲覧。
  27. ^ AA_Baseballの2022年8月25日のツイート- X(旧Twitter)
  28. ^ "American Association - leaders". Pointstreak Sports Technologies. 2022年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月28日閲覧
  29. ^ Nationals Sign Matt Adams, Three Others to Minor League Deals”. MLB Trade Rumors (2022年12月14日). 2023年4月30日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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