ジオキサンテトラケトン
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ジオキサンテトラケトン | |
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1,4-Dioxane-2,3,5,6-tetrone | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 213967-57-8 |
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特性 | |
化学式 | C4O6 |
モル質量 | 144.04 g mol−1 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ジオキサンテトラケトン(Dioxane tetraketone)または1,4-ジオキサン-2,3,5,6-テトラケトン(1,4-dioxane-2,3,5,6-tetrone)は、C4O6の化学式を持つ有機化合物である。オキソカーボンであり、ジオキサンの四重ケトンと見なすこともできる。また無水シュウ酸(C2O3)の環状二量体と見ることもできる。
1998年、Paolo Strazzoliniらは、ジエチルエーテル中で-15℃で塩化オキサリル((COCl)2)または臭化オキサリル((COBr)2)をシュウ酸銀(Ag2C2O4)懸濁液と反応させた後、低温低圧下で溶媒を蒸発させて、この化合物を合成した。-30℃のエーテルやトリクロロメタン溶液では安定であるが、0℃に加熱すると一酸化炭素(CO)と二酸化炭素(CO2)に分解する[1]。分子の安定性や配置は、理論的な方法でも分析された[2]。
出典
[編集]- ^ Strazzolini, P.; Gambi, A.; Giumanini, A. G.; Vancik, H. (1998). “The reaction between ethanedioyl (oxalyl) dihalides and Ag2C2O4: a route to Staudinger’s elusive ethanedioic (oxalic) acid anhydride”. Journal of the Chemical Society, Perkin Transactions 1 1998 (16): 2553-2558. doi:10.1039/a803430c.
- ^ Gambi, A.; Guimanini, A. G.; Strazzolini, P. (2001). “Theoretical investigations on (CO)n(CO2)m cyclic cooligomers”. Journal of Molecular Structure: THEOCHEM 536 (1): 9-16. doi:10.1016/S0166-1280(00)00601-1.