コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ジャレッド・ヒューズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジャレッド・ヒューズ
Jared Hughes
ピッツバーグ・パイレーツでの現役時代
(2012年6月13日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 コネチカット州フェアフィールド郡スタンフォード
生年月日 (1985-07-04) 1985年7月4日(39歳)
身長
体重
6' 7" =約200.7 cm
245 lb =約111.1 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2006年 MLBドラフト4巡目
初出場 2011年9月7日
最終出場 2020年9月27日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ウィリアム・ジャレッド・ヒューズWilliam Jared Hughes, 1985年7月4日 - )は、アメリカ合衆国コネチカット州フェアフィールド郡スタンフォード出身(カリフォルニア州サンマリノ育ち[1])の元プロ野球選手投手)。右投右打。愛称はブルBull[2]

経歴

[編集]

プロ入り前

[編集]

2003年MLBドラフト16巡目(全体458位)でタンパベイ・デビルレイズから指名されたが、契約せずにサンタクララ大学へ進学した。

プロ入りとパイレーツ時代

[編集]

カリフォルニア州立大学ロングビーチ校へ転校後の2006年MLBドラフト4巡目(全体110位)でピッツバーグ・パイレーツから指名され、プロ入り[3]

2011年9月7日のヒューストン・アストロズ戦で2番手として登板し、メジャーデビューを果たした。この年は12試合に登板して、勝ち星はなかったが防御率4.09を記録、経験を積んだ。

2012年は、パイレーツのブルペンに定着。8月に腕の疲労に起因するマイナー降格があった[4]が、それ以外はコンスタントに登板。更に9月10日のシンシナティ・レッズ戦では、相手の看板選手であるブランドン・フィリップスに故意死球を与え、一触即発の場面もあった[4]。この年は66試合にリリーフ登板し、2勝2敗2セーブ、防御率2.85、WHIP1.15という好成績をマーク、特に防御率はルーキー投手の中ではトップの値だった[4]

2013年は29試合の登板に留まり、全体的に調子を落とした。防御率4.78とWHIP1.66は、いずれも自己ワーストの数値(2015年シーズン終了時点)である。

2014年は、前年のスランプの原因だった肩の不調がなかった為、調子を取り戻した[5]セットアッパーとしてピンチの場面で力を発揮し、引き継いだランナーの8割以上の生還を阻止、満塁の場面で無安打に抑える等[5]、成績として残らない部分でも真価を発揮。63試合に登板して7勝5敗、防御率1.96、WHIP1.09という素晴らしい成績をマークした。

2015年も前年に引き続き、好調を維持。自己最多且つナショナルリーグ5位タイの76試合に登板し、3勝1敗、防御率2.28、WHIP1.33という成績を記録、2年連続で勝ち越した。また同年、通算200試合登板をクリアした。

2016年もパイレーツのブルペン陣の中心格として67試合に起用されたが、防御率とWHIPは2年連続で上昇して1勝1敗1セーブ、防御率3.03、WHIP1.42という、過去2シーズンと比べて低調な内容だった。

2017年3月29日に自由契約となった[6]

ブルワーズ時代

[編集]

2017年4月2日にミルウォーキー・ブルワーズと契約した[7]。67試合に登板、5923回を投げ、5勝3敗1セーブ・防御率3.02の成績であった[8]。オフの12月1日にノンテンダーFAとなった[9]

レッズ時代

[編集]

2017年12月26日にレッズと2年425万ドル(2020年は300万ドルのオプション契約または25万ドルのバイアウト)で契約を結んだ[10]

2019年7月30日のパイレーツ戦で、7回のデレク・ディートリックに対する故意死球に対する報復で、スターリング・マルテに対して故意死球を投じたため球審から即刻退場処分を受け、8月1日にMLBより3試合の出場停止と罰金の処分を受けた[11]

フィリーズ時代

[編集]

2019年8月15日にウェイバー公示を経てフィラデルフィア・フィリーズへ移籍した[12]。オフにFAとなった[13]

メッツ時代

[編集]

2020年2月17日にアストロズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[14]が、3月19日に自由契約となった[15]

その後、6月30日にニューヨーク・メッツとメジャー契約を結んだ[16]。オフの10月28日にFAとなった[17]

2021年2月14日に現役引退を表明した[18]

投球スタイル

[編集]

長身から投げ下ろすシンカーでゴロを打たせて取るピッチングを得意としている[19]

詳細情報

[編集]

年度別投手成績

[編集]




















































W
H
I
P
2011 PIT 12 0 0 0 0 0 1 0 2 .000 46 11.0 9 1 4 0 0 10 0 0 5 5 4.09 1.18
2012 66 0 0 0 0 2 2 2 12 .500 316 75.2 65 7 22 4 5 50 5 0 30 24 2.85 1.15
2013 29 0 0 0 0 2 3 0 3 .400 148 32.0 37 2 16 1 2 23 2 0 17 17 4.78 1.66
2014 63 0 0 0 0 7 5 0 14 .583 256 64.1 51 4 19 5 6 36 2 0 21 14 1.96 1.09
2015 76 0 0 0 0 3 1 0 22 .750 284 67.0 70 3 19 2 7 36 3 0 21 17 2.28 1.33
2016 67 0 0 0 0 1 1 1 4 .500 257 59.1 62 6 22 3 5 34 5 0 24 20 3.03 1.42
2017 MIL 67 0 0 0 0 5 3 1 12 .625 244 59.2 49 4 24 5 6 48 6 0 21 20 3.02 1.22
2018 CIN 72 0 0 0 0 4 3 7 15 .571 298 78.2 57 4 23 2 2 59 5 0 17 17 1.94 1.02
2019 47 0 0 0 0 3 4 1 4 .429 199 48.1 41 6 19 0 2 34 0 0 27 22 4.10 1.24
PHI 25 0 0 0 0 2 1 0 4 .667 90 23.0 16 7 8 1 0 20 1 0 10 10 3.91 1.04
'19計 72 0 0 0 0 5 5 1 8 .500 289 71.1 57 13 27 1 2 54 1 0 37 32 4.04 1.18
2020 NYM 18 0 0 0 0 1 2 0 2 .333 109 22.1 23 3 14 2 5 21 0 0 17 12 4.84 1.66
MLB:10年 542 0 0 0 0 30 26 12 94 .536 2247 541.1 480 47 190 25 40 371 29 0 210 178 2.96 1.24

年度別守備成績

[編集]


投手(P)












2011 PIT 12 0 4 0 0 1.000
2012 66 8 15 1 2 .958
2013 29 1 7 2 0 .800
2014 63 5 18 1 2 .958
2015 76 4 15 1 0 .950
2016 67 5 8 0 2 1.000
2017 MIL 67 5 17 2 1 .917
2018 CIN 72 15 14 0 1 1.000
2019 47 3 7 0 1 1.000
PHI 25 2 2 0 0 1.000
'19計 72 5 9 0 1 1.000
2020 NYM 18 1 8 0 0 1.000
MLB 542 49 115 7 9 .959

背番号

[編集]
  • 70(2011年)
  • 48(2012年 - 2019年8月14日)
  • 25(2019年8月17日 - 同年終了)
  • 35(2020年)

脚注

[編集]
  1. ^ Michael Sanserino (2011年9月16日). “Pagnozzi hopes to catch on with Pirates.” (英語). Pittsburgh Post-gazette. 2017年12月27日閲覧。
  2. ^ Jonathan Hawthorne (2017年8月25日). “Explaining Crew Players Weekend nicknames” (英語). MLB.com. 2017年12月27日閲覧。
  3. ^ Four Dirtbags "Four Dirtbags Selected by Major League Baseball Teams The Beach Review (Long Beach University)
  4. ^ a b c 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2013』廣済堂出版、2013年、380頁。ISBN 978-4-331-51711-6 
  5. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、352頁。ISBN 978-4-331-51921-9 
  6. ^ Adam Berry (2017年3月29日). “Hughes emotional, grateful after release” (英語). MLB.com. 2017年12月27日閲覧。
  7. ^ Adam McCalvy (2017年4月2日). “Crew signs veteran sinkerballer Hughes”. MLB.com. 2017年12月27日閲覧。
  8. ^ MLB公式プロフィール参照。2017年12月27日閲覧。
  9. ^ Adam McCalvy (2017年12月1日). “Jeffress reaches deal, avoids arbitration” (英語). MLB.com. 2017年12月27日閲覧。
  10. ^ Daniel Kramer (2017年12月26日). “Reds sign reliever Hughes to 2-year deal” (英語). MLB.com. 2017年12月27日閲覧。
  11. ^ MLB大乱闘で大量処分 11人以上に対して計40試合出場停止と罰金デイリースポーツ 2019年8月2日
  12. ^ Todd Zolecki (2019年8月15日). “Phils claim Hughes from Reds to add relief help” (英語). MLB.com. 2019年8月16日閲覧。
  13. ^ Thomas Harrigan, Manny Randhawa and Paul Casella (2019年11月8日). “Here are every team's free agents this winter” (英語). MLB.com. 2019年12月2日閲覧。
  14. ^ Brian McTaggart (2020年2月17日). “Astros add Hughes to 'pen mix on Minors deal” (英語). MLB.com. 2020年2月18日閲覧。
  15. ^ Brian McTaggart (2020年3月19日). “Veteran reliever Hughes released by Astros” (英語). MLB.com. 2020年3月21日閲覧。
  16. ^ Anthony DiComo (2020年6月30日). “Mets agree to deal with reliever Hughes” (英語). MLB.com. 2020年7月21日閲覧。
  17. ^ Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月16日). “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月18日閲覧。
  18. ^ Mark Polishuk (2021年2月14日). “Jared Hughes Announces Retirement”. MLB Trade Rumors. 2021年2月16日閲覧。
  19. ^ Another direction for fellow NL Central contenders Pittsburgh Post-Gazette

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]