コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

パーソナルエンスンステークス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
パーソナルエンスンステークス
Personal Ensign Stakes
競馬場 サラトガ競馬場
距離 ダート9ハロン
格付け G1
賞金 1着賞金24万ドル
賞金総額40万ドル
出走条件 サラブレッド3歳以上牝馬
負担重量 ハンデキャップ競走
テンプレートを表示

パーソナルエンスンステークス(Personal Ensign Stakes)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州サラトガ競馬場で行われる競馬平地競走ダート9ハロン(約1811m)で施行される。出走条件は3歳以上牝馬競走格付けG1。例年8月下旬に開催され、同日に行われるトラヴァーズステークスの前座競走となっている。

概要

[編集]

1948年、ニューヨーク州ジャマイカ競馬場において、3歳以上牝馬を出走条件とするハンデキャップ競走、「フィレンツェハンデキャップ」が創設されたことに始まる。競走名は19世紀後半に活躍した牝馬フィレンツェを記念したものであった。1986年より、ルイジアナロッタリー社創設者で馬主としても著名であったジョンA. モリスの名を競走名に冠し、「ジョン A.モリスハンデキャップ」に改称。翌1987年よりG1競走に格付けられた。

1996年競走馬時代に「ミス・パーフェクト」の異名を取ったパーソナルエンスン繁殖牝馬としてもエクリプス賞を受賞。1998年、その功績を記念し、競走名が「パーソナルエンスンハンデキャップ」に改称された。2005年、負担重量の決定法が従来のハンデキャップから賞金別定に変更され、競走名も「パーソナルエンスンステークス」と改称されたが、2012年に再度、ハンデキャップ競走の「パーソナルエンスンハンデキャップ」に戻された。

年譜

[編集]
  • 1948年 ジャマイカ競馬場・ダート8.5ハロンの牝馬限定ハンデキャップ競走「フィレンツェハンデキャップ」創設。
  • 1958年 - 1974年 開催場がサラトガ競馬場に移行される。
    • 1958年 距離が8.5ハロンに短縮される。
    • 1959年 距離が9ハロンに延長される。
    • 1960年 - 1961年 距離が8ハロンに短縮される。
    • 1962年 - 1971年 距離が9ハロンに延長される。
    • 1968年 Politelyが史上初の連覇。
    • 1972年 - 1974年 施行馬場が芝に変更。
  • 1975年 アケダクト競馬場・芝11ハロンで施行。Lie Lowが史上2頭目の連覇。
  • 1976年 開催場・施行馬場・距離が、サラトガ競馬場ダート9ハロンに復帰する。
  • 1982年 雷雨により開催が1日順延。
  • 1986年 競走名が「ジョンA. モリスハンデキャップ」に改称される。
  • 1987年 G1競走に格付けられる。
  • 1995年 距離が10ハロンに延長される。
  • 1998年 競走名が「パーソナルエンスンハンデキャップ」に改称される。
  • 2000年 Beautiful Pleasureが史上3頭目の連覇。
  • 2005年 斤量算定法が賞金別定に変更、競走名が「パーソナルエンスンステークス」に改称される。
  • 2012年 斤量算定法がハンデキャップに、競走名が「パーソナルエンスンハンデキャップ」に戻される。距離が9ハロンに短縮される。

優勝馬

[編集]

近年の優勝馬

[編集]

※G1競走格付け以降の優勝馬。

優勝馬 仮名読み 性齢 タイム 騎手 調教師
1987年 Coup de Fusil クープドフュージル 牝5 1:49.20 A. コルデロ Jr. J. ネルド
1988年 Rose's Cantina ロージズカンティナ 牝4 1:49.80 J. サントス L. ジョリー
1989年 Colonial Waters コロニアルウォーターズ 牝4 1:50.00 A. コルデロ Jr. R. ピアース
1990年 Personal Business パーソナルビジネス 牝4 1:51.20 C. アントレー C. マゴーヒー3世
1991年 Fit to Scout フィットトゥースカウト 牝4 1:50.30 C. アントレー J. C. ヴァン・バーグ
1992年 Quick Mischief クイックミスチーフ 牝4 1:47.96 C. ペレ C. カールシモ Jr.
1993年 You'd Be Surprised ユードビーサプライズド 牝4 1:48.59 J. ベイリー M. ミラー
1994年 Link River リンクリヴァー 牝4 1:50.46 J. クローン W. モット
1995年 Heavenly Prize ヘヴンリープライズ 牝4 2:04.16 P. デイ C. マゴーヒー3世
1996年 Urbane アーベイン 牝4 2:03.05 A. ソリス A. ブラッドショー
1997年 Clear Mandate クリアマンデイト 牝5 2:03.71 M. スミス G. アーノルド
1998年 Tomisue's Delight トミシューズディライト 牝4 2:04.08 P. デイ N. ハワード
1999年 Beautiful Pleasure ビューティフルプレジャー 牝4 2:02.57 J. チャベス J. T. ウォード Jr.
2000年 Beautiful Pleasure ビューティフルプレジャー 牝5 2:03.77 J. チャベス J. T. ウォード Jr.
2001年 Pompeii ポンペイ 牝4 2:04.60 R. ミグリオーレ J. キンメル
2002年 Summer Colony サマーコロニー 牝4 2:03.15 J. ヴェラスケス M. ヘニグ
2003年 Passing Shot パッシングショット 牝4 2:03.33 J. サントス H. A. ジャーケンス
2004年 Storm Flag Flying ストームフラッグフライング 牝4 2:03.63 J. ヴェラスケス C. マゴーヒー3世
2005年 Shadow Cast シャドウキャスト 牝4 2:02.07 R. アルバラード N. ハワード
2006年 Fleet Indian フリートインディアン 牝5 2:03.87 J. サントス T. プレッチャー
2007年 Miss Shop ミスショップ 牝4 2:03.48 J. カステリャーノ H. A. ジャーケンス
2008年 Ginger Punch ジンジャーパンチ 牝5 2:03.37 R. ベハラーノ R. フランケル
2009年 Icon Project アイコンプロジェクト 牝4 2:02.37 J. ルパルー M. ウルフソン
2010年 Persistently パーシステントリー 牝4 2:04.49 A. ガルシア C. マゴーヒー3世
2011年 Ask the Moon アスクザムーン 牝6 2:04.21 J. カステリャーノ M. ウルフソン
2012年 Love and Pride ラブアンドプライド 牝4 1:49.22 J. ヴェラスケス T. プレッチャー
2013年 Royal Delta ロイヤルデルタ 牝5 1:48.34 M. スミス W. モット
2014年[1] Close Hatches クローズハッチズ 牝4 1:50.62 J.ロサリオ W. モット
2015年 Sheer Drama シアードラマ 牝5 1:49.05 J.ブラボー D.フォークス
2016年 Cavorting カボーティング 牝4 1:48.61 J.カステリャーノ K.マクローリン
2017年 Forever Unbridled フォーエバーアンブライドルド 牝5 1:49.16 J.ロサリオ D.スチュワート
2018年 Abel Tasman エイベルタズマン 牝4 1:47.19 M.スミス B.バファート
2019年 Midnight Bisou ミッドナイトビズー 牝4 1:47.92 M.スミス S.アスムッセン
2020年 Vexatious ヴェクセイシャス 牝6 1:48.82 J.Lezcano J.Sisterson
2021年 Letruska レトルースカ 牝5 1:49.15 I.Ortiz Jr. F.Gutierrez
2022年 Malathaat マラサート 牝4 1:48.30 J.Velazquez T.Pletcher
2023年 Idiomatic イディオマティック 牝4 1:49.12 F.ジェルー B.コックス
2024年 Raging Sea レイジングシー 牝4 1:49.14 F.プラ C.ブラウン

過去の主な優勝馬

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 2014年レース結果 - racingpost、2014年8月25日閲覧

外部リンク

[編集]