スタア誕生 (1937年の映画)
スタア誕生 | |
---|---|
A Star Is Born | |
ポスター(1937) | |
監督 | ウィリアム・A・ウェルマン |
脚本 |
ロバート・カーソン ドロシー・パーカー アラン・キャンベル |
原案 |
ウィリアム・A・ウェルマン ロバート・カーソン |
製作 | デヴィッド・O・セルズニック |
出演者 |
ジャネット・ゲイナー フレドリック・マーチ アドルフ・マンジュー |
音楽 | マックス・スタイナー |
撮影 | W・ハワード・グリーン |
編集 | ジェームズ・E・ニューカム |
製作会社 | セルズニック・インターナショナル |
配給 | ユナイテッド・アーティスツ |
公開 |
1937年4月20日(ロサンゼルス、ワールドプレミア) 1938年4月[1][2] |
上映時間 | 111分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $1,173,639(見積値)[3] |
『スタア誕生』(スタアたんじょう、A Star Is Born)は、1937年のアメリカ合衆国のドラマ映画。ウィリアム・A・ウェルマンが監督、ジャネット・ゲイナーとフレドリック・マーチが主演した。テクニカラー作品として製作されている。ジョージ・キューカー監督の1932年の映画『栄光のハリウッド』を下敷きとし[4]、ハリウッドの光と影を描いている。
現在は米国・日本共にパブリックドメインDVDが発売されている。
1954年(ジュディ・ガーランド主演)と1976年(バーブラ・ストライサンド主演)と2018年(レディ・ガガ主演)にリメイクされている(後述)。
ストーリー
[編集]ハリウッドの栄光と悲劇を描く。
映画スターに憧れ、ハリウッドへやってきたエスター・ブロジェット(ジャネット・ゲイナー)は大スターであるノーマン・メイン(フレドリック・マーチ)との出会いをきっかけに女優「ヴィッキー・レスター」として大スターとなり、ノーマンと結婚する。しかし、ノーマンは人気に翳りが見え始め、酒に溺れるようになって行くと、ついにはエスターがアカデミー賞を受賞した晴れの舞台に泥酔状態で現れるという醜態を見せたことで療養所に入ることになる。
退院したノーマンは俳優として既に過去の人となっていたにもかかわらず、それを受け入れられずに再び自暴自棄な行為におよび、警察に留置されてしまう。この事態にエスターは愛する夫を介抱するために引退を決意する。それを知ったノーマンは愛する妻のために死を選ぶ。
心身ともに疲れ果てたエスターは田舎に戻ろうとするが、そこに祖母が現れ、エスターを励ます。こうして復帰したエスターは新作映画の試写会の場でマイクを通じて全国のファンに向かって「私はノーマン・メインの妻です」と挨拶する。
キャスト
[編集]- エスター・ヴィクトリア・ブロジェット/ヴィッキー・レスター:ジャネット・ゲイナー
- ノーマン・メイン:フレドリック・マーチ
- オリヴァー・ナイルズ:アドルフ・マンジュー - プロデューサー。
- レティ・ブロジェット:メイ・ロブソン - エスターの祖母。
- ダニー・マクガイア:アンディ・ディヴァイン
- マット・リビー:ライオネル・スタンダー
スタッフ
[編集]- 監督:ウィリアム・A・ウェルマン
- 製作:デヴィッド・O・セルズニック
- 脚本:ウィリアム・A・ウェルマン、ロバート・カーソン、ドロシー・パーカー、アラン・キャンベル
- 音楽:マックス・スタイナー
- 撮影:W・ハワード・グリーン
- 美術:ライル・ウィーラー
- 衣装:オマー・カイアム
- 編集:ジェームズ・E・ニューカム
作品の評価
[編集]映画批評家によるレビュー
[編集]Rotten Tomatoesによれば、20件の評論の全てが高評価で、平均点は10点満点中7.7点となっている[5]。Metacriticによれば、5件の評論のうち、高評価は4件、賛否混在は1件、低評価はなく、平均点は100点満点中77点となっている[6]。
受賞歴
[編集]賞 | 部門 | 対象者 | 結果 |
---|---|---|---|
第10回アカデミー賞 | 作品賞 | ノミネート | |
監督賞 | ウィリアム・A・ウェルマン | ||
主演男優賞 | フレドリック・マーチ | ||
主演女優賞 | ジャネット・ゲイナー | ||
原案賞 | ウィリアム・A・ウェルマン ロバート・カーソン |
受賞 | |
脚色賞 | ロバート・カーソン ドロシー・パーカー アラン・キャンベル |
ノミネート | |
助監督賞 | エリック・ステイシー | ||
特別賞 | W・ハワード・グリーン(カラー撮影) | 受賞 | |
第9回ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 | トップ10映画 | 受賞 | |
第5回ヴェネツィア国際映画祭 | ムッソリーニ杯(外国映画賞) | ノミネート |
リメイク
[編集]- スタア誕生(1954年、A Star Is Born)
- ジョージ・キューカー監督、ジュディ・ガーランド、ジェームズ・メイソン主演。
- ミュージカルとして再映画化した作品。
- スター誕生(1976年、A Star Is Born)
- フランク・ピアソン監督、バーブラ・ストライサンド、クリス・クリストファーソン主演。
- 舞台が映画界から音楽界に変えられ、登場人物の名前も変更されている。
- アリー/ スター誕生(2018年、A Star Is Born)
- ブラッドリー・クーパー監督、レディー・ガガ、ブラッドリー・クーパー主演。
出典
[編集]- ^ 国立国会図書館デジタルコレクション『キネマ旬報』1938年645(5月中旬)号「外国映画批評」
- ^ 松田集 編『帝都封切館』フィルムアート社、1994年、192頁。ISBN 978-4845994328。
- ^ “A Star Is Born(1937)” (英語). IMDb. 2019年8月30日閲覧。
- ^ “スタア誕生(1954)”. WOWOW. 2019年8月30日閲覧。
- ^ “A Star Is Born(1937)” (英語). Rotten Tomatoes. 2021年3月3日閲覧。
- ^ “A Star Is Born(1937) Reviews” (英語). Metacritic. 2021年3月3日閲覧。
外部リンク
[編集]ウィキメディア・コモンズには、スタア誕生 (1937年の映画)に関するカテゴリがあります。