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スピアー (プロレス技)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エッジによるスピアー。

スピアーSpear[1]は、プロレス技の一種である。スピアー・タックルSpear Tackle)とも呼ばれる[2]

概要

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助走を付けて走り、ラグビーやアメリカンフットボールのタックルの様に低い姿勢で相手の部へからぶつかっていく体当たり技、テイクダウン技である[3]

スピアーの起源はラグビーで使用されているタックルの一種であるスピアー・タックルをプロレスに応用したもので相手に低い体勢で跳びつくと同時に両腕で相手を抱えて持ち上げるものであった[2]

1980年から1996年までは使用者が少数な繋ぎ技であったが1997年にアメリカンフットボール選手からプロレスラーに転向したゴールドバーグが使用してから一躍知名度と使用頻度が高まった[2]。ゴールドバーグはスピアーのことを「頭を武器とする危険なタックル」と定義している[1]

主な使用者

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派生技

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ランサルセ

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近藤修司のオリジナル技。
コーナーからスピアーの体勢で相手をキャッチし、スパイン・バスターのように叩きつける技。フットボールタックルそのものであり、軽量の対戦者を中心に失神者が続出した強力な技である。仕掛ける前にはコーナーで足を踏み鳴らして観客をあおる。バリエーションとして、相手の背後から仕掛ける「リバース式」カウンターで相手を掴んで「旋回式」で叩きつけるパターン等がある。牛の突進の意味。

スリングショット・スピアー

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エプロンに立った状態でセカンドロープを掴み、走り込んでくる相手に対し、トップロープとセカンドロープの間をすり抜けて放つスピアー。ロープの反動と相手の勢いを利用し、抜群のタイミングで繰り出す。

類似技

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アメリカ出身キャッチ・アズ・キャッチ・キャンレスラーのマーティン・ファーマー・バーンズ(en:Martin Burns)は1912年の著作『Lessons in Wrestling & Physical Culture』で自身が開発した技としてバック・ホールド・ウィズ・ヘッド・アゲンスト・オポーネンツ・チェストBack Hold With Head Against Opponent's Chest)というスピアーに似たテイクダウン技を紹介している[4]

レスリングでも自身の頭を相手の胸や腹に押し付けながらダブルレッグダイブを決めるスピアー・ダブル・レッグSpear Double Leg)という技があり[5]、これを遠い間合いから決める場合はスピアーと同様のフォームとなる。

脚注

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  1. ^ a b ビル・ゴールドバーグ オフィシャルサイト[リンク切れ]
  2. ^ a b c 『プロレス必殺技2001ベスト・セレクション』 ベースボール・マガジン社 2001年
  3. ^ 一般的にタックルの一種ともされるが、元来の「タックル」とはラグビーやアメリカン・フットボールなどで相手に飛びついて捕獲する行為のことである。日本プロレス界では慣例的に体当たりのように相手を突き飛ばす技、アマチュアレスリング界においてはテイクダウンを奪う技を総称して「タックル」と呼んでいる。テイクダウン頁も参照。
  4. ^ Burns, Martin"Lessons in Wrestling & Physical Culture"(1912年)[リンク切れ]
  5. ^ Wrestling USA 1983年1月15日号[リンク切れ]

関連項目

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