スポンジ・ボブ/スクエアパンツ ザ・ムービー
スポンジ・ボブ/スクエアパンツ ザ・ムービー | |
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The SpongeBob SquarePants Movie | |
監督 | ステファン・ヒーレンバーグ |
脚本 |
ステファン・ヒーレンバーグ デレク・ドライモン ティム・ヒル ケント・オズボーン アーロン・スプリンガー ポール・ティビット |
製作 |
ステファン・ヒーレンバーグ ジュリア・ピスター デレク・ドライモン アルビー・ヘクト ジーナ・フェイ |
出演者 |
トム・ケニー ロジャー・バンパス ビル・ファッガーバッケ クランシー・ブラウン キャロリン・ローレンス ミスター・ローレンス デヴィッド・ハッセルホフ |
音楽 | グレゴール・ナーホルス |
撮影 | イェジー・ジェリンスキ |
製作会社 |
ニコロデオン・ムービーズ ユナイテッド・プランクトン・ピクチャーズ バイアコム・インターナショナル ラフ・ドラフトスタジオ |
配給 |
パラマウント映画 UIP |
公開 |
2004年11月19日 2005年9月30日 2006年4月22日 |
上映時間 | 87分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $30,000,000[1] |
興行収入 | $140,161,792[1] |
次作 | スポンジ・ボブ 海のみんなが世界を救Woo! |
『スポンジ・ボブ/スクエアパンツ ザ・ムービー』(原題:The SpongeBob SquarePants Movie)は、2004年のアメリカ合衆国のアニメーション映画で『スポンジ・ボブ』の映画版。この映画によりスポンジボブは初めてフルHDで作成された(テレビ本編は「スポンジ・ボブの真実」で初めてフルHDになり、シーズン9以降の製作回で全ての回でHDに統一されている)。
日本での劇場公開時の邦題は『スポンジ・ボブ/スクエアパンツ』。
あらすじ
ビキニタウンでは、スポンジ・ボブはカニカーニ2(オリジナルのカニカーニの隣り)の開会式の準備しており、上司のカーニが自身をマネージャーに昇進させてくれると信じる。しかし代わりにイカルドに称号が与えられる。カーニはスポンジ・ボブに、イカルドの方が大人で、その仕事をこなせない「ただの子供」と説明し、スポンジ・ボブを動揺させた。
概要
内容について、他にもサンディ、ラリー、パフ先生、パール、ゲイリーなどTVシリーズに登場した人物も出ているが、出番は少なめであり、おまけ出演として担当声優が一言だけ台詞を担当する程度である。ビキニタウンはプランクトンに支配されプランクトンタウンになってしまうが、スポンジ・ボブの活躍で町の住民たちは助かる。バケツ帽子の全破壊後、プランクトンは逃げようとするがビキニタウンの住人たちに踏み潰された。踏み潰された後は前述のせいで現行犯逮捕され、専用のパトカーに入れられ刑務所に連行された。
日本語版ではTVシリーズと一部声優が異なり、パトリック役は長嶝高士、プランクトン役はチョーが担当している。なお、TVシリーズでパトリック役とプランクトンを演じている谷育子と松浦チエも引き続き、谷はパール、パフ先生、カレンを松浦はサンディ役でこの作品に出演している。
登場人物
本作ではキーワードとして「グーフィー・グーバー」という単語が何度も登場し、その語源となる作中の店舗は後の本編のシーズン11以降にしばしば登場している。
主要人物
- スポンジ・ボブ
- 本作の主人公。
- パトリック
- スポンジ・ボブの親友。今作や次作の映画では、もう一人の主人公となっている。
- イカルド
- スポンジ・ボブとパトリックのお隣さん(またはスポンジ・ボブの仕事仲間)。
- カーニ
- カニカーニのオーナーのカニ。
- サンディ
- スポンジ・ボブの友達(または空手仲間)。今作では出番が少なめであるが、次作の映画ではヒロイン的なポジションである。
- プランクトン
- カーニとはライバルであり、今作ではネプチューン王の王冠を盗んでいる。
- ゲイリー
- スポンジ・ボブのおとなしいペット。今作ではプランクトンに操られている。
- パフ先生
- スポンジ・ボブが通うボート教習所の先生。今作では出番が少なく、時々プランクトンに操られているシーンが見られる。
仲間
- ネプチューン王
- TVシリーズの各エピソードにも彼と同じ名前も登場しているが、性格と容姿が全く異なる。今作では、プランクトンに王冠を盗まれ、それをカーニだと疑った。スポンジ・ボブに「6日以内に王冠を取り戻せ」と命じ、カーニを三叉槍のビームで冷凍にしてしまう。罪人にたいしてすぐに死刑を言い渡している。なお頭に毛がないのは、本人いわく「ハゲではなく艶やか」とのことである。今作では天狗のような鼻をしている王様である。髪型と眉毛と髭もTVシリーズと全く異なる。武器は10000度の炎や冷凍ビームを発射する大きな三叉槍である(TVシリーズでは小型の三叉槍で、今作と同じようにすることはなかった)。その三叉槍は特集攻撃のものであり、最後はカーニを擬人化した男の子の姿にするシーンがある。
- ミンディ姫
- ネプチューン王の娘で、本人いわく「未来の女王」。
敵
- フロイドとロイド
- ガソリンスタンドの店員である2人組。特にスポンジ・ボブとパトリックのことを子供扱いにする。
- 酒場の魚たち
- 獰猛なサメやエビなど。青い自体で眼帯をつけているのがリーダー。「シャボンで遊ぶガキ共は魚の大人たちにボコボコに打ちのめされるべし」という掟がある。声優は斉藤志郎、松野太紀、長嶝高士、納谷六朗、奥田啓人、辻親八などが担当している。
- 殺し屋デニス
- プランクトンに雇われた殺し屋。デヴィッド・ハッセルホフの背中の上でスポンジ・ボブと対戦するが、敗北した。
- フラッグフィッシュ
- シェルシティにあるアイスクリーム屋の女性。接触した後は化けてしまう。
- サイクロプス
- スポンジ・ボブとパトリックの敵である殺し屋デニスを踏み潰してくれる謎の巨人であるが、スポンジ・ボブとパトリックを焼き殺してしまう。
その他
- フィル
- スポンジ・ボブの夢の中に登場。チーズ・バーガーを頼んだとき、チーズが入っていなかった。彼の個人情報は、「二児の父」、「長男」など。シリーズでは彼に似た魚も登場しているが、別人である。
- グーフィー・グーバー・ウェイター
- 声:奥田啓人
- 落花生(ピーナッツ)の顔をした店員。
- シェルシティのモンスターたち
- スポンジ・ボブたちと一緒に「僕らは大人」という歌を歌うモンスター。
- 干物
- シェルシティの売り場にある水産物の照明器具。最初は即死した状態で干されているが、スポンジ・ボブとパトリックの涙でコンセントのプラグが感電し、感電した後は煙のような湯気が上昇し、無数のシャワーを浴びてスポンジ・ボブとパトリックが生き返り、即死した水産物もみんな生き返った。そして敵であるサイクロプスを叩きのめした(ラッパとギターとヴァイオリンを持った演奏係である魚は攻撃をせず、演奏を流しているだけだった)。パトリックに似た海星も登場している。
- デヴィッド・ハッセルホフ
- ドラマ式な実写の人間。
キャスト
括弧内は、日本語吹き替え。
- スポンジ・ボブ:トム・ケニー(松野太紀)
- イカルド:ロジャー・バンパス(納谷六朗)
- パトリック:ビル・ファッガーバッケ(長嶝高士)
- カーニ:クランシー・ブラウン(奥田啓人)
- サンディ:キャロリン・ローレンス(松浦チエ)
- プランクトン:ミスター・ローレンス(チョー)
- カレン:ジル・タリー(谷育子)
- パフ先生:メアリー・ジョー・キャトレット(谷育子)
- パール:ロリ・アラン(谷育子)
- ネプチューン王:ジェフリー・タンバー(銀河万丈)
- ミンディ:スカーレット・ヨハンソン(北西純子)
- 殺し屋デニス:アレック・ボールドウィン(辻親八)
- フィル、グーフィー・グーバー・ウェイター、フラッグフィッシュ:ディー・ブラッドリー・ベイカー
- サイクロプス:ニール・ロス
- 魚:ロジャー・バンパス、ビル・ファッガーバッケ、トーマス・F・ウィルソン
- レポーター:シレーナ・アーウィン(西脇保)
- ナレーション:トム・ケニー
- その他:カルロス・アラズラキ、マイケル・ベル
- 本人役:デヴィッド・ハッセルホフ(実写による出演)(加藤亮夫)
スタッフ
- 原案 / 監督:ステファン・ヒーレンバーグ
- 脚本:ステファン・ヒーレンバーグ / デレク・ドライモン / ティム・ヒル / ケント・オズボーン / アーロン・スプリンガー / ポール・ティビット
- 音楽:グレゴール・ナーホルス
- 撮影:イェジー・ジェリンスキ
- 編集:リン・ホブソン
- 字幕翻訳:桑原あつし
- 吹替翻訳:石田淳子
- 吹替演出:三好慶一郎
- プロデューサー:ステファン・ヒーレンバーグ / ジュリア・ピスター / デレク・ドライモン / アルビー・ヘクト / ジーナ・フェイ
- アニメーション監督:アラン・スマート
- 製作:ニコロデオン・ムービーズ / ユナイテッド・プランクトン・ピクチャーズ / バイアコム・インターナショナル
脚注
出典
- ^ a b “The SpongeBob SquarePants Movie (2004)” (英語). Box Office Mojo. 2010年8月3日閲覧。