スロベニア鉄道312/317形電車
| スロベニア鉄道312/317形電車 | |
|---|---|
.jpg) 312/317形（3車体連接車）（2023年撮影） | |
| 基本情報 | |
| 運用者 | スロベニア鉄道 |
| 製造所 | シーメンス、TVTノヴァ（TVT Nova） |
| 製造年 | 2000年 - 2002年 |
| 製造数 | 30編成（2車体連接車10本、3車体連接車20本） |
| 運用開始 | 2000年 |
| 主要諸元 | |
| 編成 |
2車体連接車（312形＋312形） 3車体連接車（312形＋317形＋312形） |
| 軸配置 |
2車体連接車 Bo'2'Bo' 3車体連接車 Bo'2'2'Bo' |
| 軌間 | 1,435 mm |
| 電気方式 |
直流3,000 V （架空電車線方式） |
| 最高速度 | 140 km/h |
| 起動加速度 | 1.3 m/s2 |
| 編成定員 |
2車体連接車 着席128人（58人＋70人） 折り畳み座席5人分 立席111人 3車体連接車 着席180人（58人＋64人＋58人） 折り畳み座席10人分 立席156人 |
| 車両重量 |
312形 39 t 317形 21 t |
| 編成長 |
2車体連接車 40,800 mm 3車体連接車 56,100 mm |
| 全長 |
312形 20,400 mm 317形 15,300 mm |
| 全幅 | 2,830 mm |
| 全高 | 4,157 mm |
| 軸重 |
15.5 t（動力車軸） 13.0 t（付随車軸） |
| 主電動機出力 | 250 kW |
| 編成出力 | 1,000 kW |
| 備考 | 主要数値は[1][2][3][4]を参照。 |
スロベニア鉄道312/317形電車（スロベニアてつどう312/317がたでんしゃ、スロベニア語: SŽ serija 312/317）は、スロベニアの国有鉄道であるスロベニア鉄道の路線で使用されている電車。シーメンスが開発・展開する鉄道車両ブランド「デジロ（Desiro）」の1車種で、2000年から営業運転に用いられている[1][3]。
概要
[編集]1998年、スロベニア鉄道は旧型電車（311/315形）の置き換えを目的に、シーメンスとの間に新型電車の導入に関する契約を交わした[注釈 1]。これを基に製造が実施されたのが312形および317形である[3]。
スロベニア鉄道各地の電化区間へ向け、先頭車両（312形0番台）による2車体連接車と、先頭車両（312形100番台）と中間車両（317形）による3車体連接車の2つの編成が製造されている。乗降扉付近を含めた社内の一部は床上高さを抑えた低床構造になっており、低床式プラットホームからの乗降が容易となっている他、バリアフリー対応トイレを始めとしたバリアフリーへの対応が図られている。また、車内には折り畳み座席が設置されているフリースペースや空調装置が完備されている。製造に際しては、最終組み立てを始めとした工程の約60 %にスロベニアの企業が関わっている[1][3]。
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車内 -
連節台車（付随台車） -
乗降扉
スロベニア鉄道初の連接式電車として、2000年から2002年にかけて2車体連接車10編成と3車体連接車・20編成が導入された。だが運行開始当初は空調の不備、主電動機の過熱と言った諸問題が生じ、主電動機の交換などの修繕工事が施された。それ以降も何度か大規模な修繕が実施されており、2008年には騒音が問題視されていた空調装置の改造や熱量計の設置、雨漏りが生じていた窓枠の修復、連節部の改良工事が行われ、2016年から2019年にかけてもコンバータを始めとした電気機器や制動装置の改良に加え、外装を落書き防止用の透明膜で覆う作業が実施されている[1][2][3][6][7]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “Slovenian Railways Rolling Stock”. Slovenske železnice (March 2008). 2024年9月26日閲覧。
- ^ a b Direkcija Republike Slovenije za infrastrukturo 2021, p. 19-20.
- ^ a b c d e Klemen Ponikvar 2021, p. 84-85.
- ^ Klemen Ponikvar 2021, p. 368-369.
- ^ Klemen Ponikvar 2021, p. 80-81.
- ^ “Prva velika revizija EMG Siemens Desiro”. SŽ VIT (2017年11月12日). 2018年3月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月26日閲覧。
- ^ Janez Ahčin (2019-4). “Konec revizije na EMG 312”. VITraž (SŽ VIT): 10. オリジナルの2019-4-28時点におけるアーカイブ。 2024年9月26日閲覧。.
参考資料
[編集]
- Direkcija Republike Slovenije za infrastrukturo (September 2021). Uporabna dolžina peronov glede na dolžine potniških vlakov Zaključno poročilo (PDF) (Report). 2024年9月26日閲覧。
- Klemen Ponikvar (August 2021). Zgodovinski Pregled Tirnih Vlečnih Vozil na Slovenskih v Obdobju 1945-2021 (PDF) (Report). samozaložba Klemen Ponikvar. ISBN 978-961-07-0661-8. 2024年9月26日閲覧。
