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スーパーセンテナリアン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

スーパーセンテナリアン(supercentenarian、super-centenarianとも)は、110歳以上の人物のこと。1,000人のセンテナリアンあたり約1人がスーパーセンテナリアンといわれる。2010年に行われた調査によると、生死に関わらず最も知られたスーパーセンテナリアンがいるのはアメリカ合衆国日本イギリスフランスそしてイタリアという[1]

2,500名以上のスーパーセンテナリアンが記録されている[2]。それ以上いる可能性もあるが、主張の大多数は確証を得るには至っていない。ただ、この状況は出生届が多くの国で一般化したこと、一部の国に至ってはスーパーセンテナリアンの年齢に達したことなどから、変化しつつある。

語源

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アン・ポウダー(Ann Pouder、1807年4月8日 - 1917年7月10日)、1917年、110歳の誕生日に撮影された写真。

少なくとも1970年代以降とされ(ギネス世界記録編集者であるノリス・マクワーターが、1976年にA・ロス・エックラー・ジュニアの年齢を調査中に使用)、その後1991年にウィリアム・シュトラウスとニール・ハウが共著『世代』を上梓し、一般にも広まった。

概要

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歴史

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長寿とされる人物は歴史上早い時期から主張されてはきたが、ギネス世界記録が認定する初のスーパーセンテナリアンは、オランダ人のヘアート・アドリアーンス・ブームハールトである。

1902年、マーガレット・アン・ネーヴが確証のある初の女性スーパーセンテナリアンとなった。1926年にはルイーザ・ティエールデリーナ・フィルキンスの2名が、ニューヨーク州で111歳の誕生日を迎えたことが文書に残されている。

1959年、ギネス世界記録は初めて114歳を迎えた人物としてマーサ・グラハムを認定したが、記録に疑義が生じており、現在は取り消されている(ジェロントロジー・リサーチ・グループによる歴代の記録にグラハムの名前はない[3])。

1984年にはアメリカ合衆国社会保障局マシュー・ビアードを同じく114歳になったと承認しているが、唯一確証があるのは1985年に114歳となったアウグスタ・ホルツである。ホルツは115歳を初めて迎えた人物にもなった。

ギネス世界記録は116歳となった人物としてキャリー・C・ホワイトを長らく認定してきたが、生年に疑義があったために取り消され、ジャンヌ・カルマンが初めて迎えた人物となった。その後カルマンは117歳から122歳まで初めて迎えた人物となり、1997年に122歳164日で死去。確証がある中では現在に至るまで史上最高齢とされる。

日本

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国勢調査による日本の
スーパーセンテナリアン人口
(各年10月1日時点)
スーパーセンテナリアン人口
総数 男性 女性
2005年[4] 22 2 20
2010年[5] 78 3 75
2015年[6] 146 9 137
2020年[7] 141 1 140

アメリカ老年学研究団体「ジェロントロジー・リサーチ・グループ (GRG)」によれば、日本初のスーパーセンテナリアンは、1966年(昭和41年)8月3日に110歳の誕生日を迎えた伊都ヨシギクであり、男性は1989年(平成元年)2月4日に110歳の誕生日を迎えた鶴英寿である[8]

そして、スーパーセンテナリアン人口は、国勢調査によれば2005年以降は、右表のように推移している。

脚注

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出典

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  1. ^ The 2010 study of countries with most supercentenarians
  2. ^ See list in
  3. ^ GRG Table C(2012) World's Oldest Person Titleholders(since 1955)”. ジェロントロジー・リサーチ・グループ. 2013年1月6日閲覧。
  4. ^ 統計局, 統計調査部国勢統計課 (2005年10月). “平成17年国勢調査 男女・年齢・配偶関係,世帯の構成,住居の状態など(第1次基本集計) 表3 年齢(各歳),男女別人口,年齢別割合,平均年齢及び年齢中位数(総数及び日本人)-全国※,市部※,郡部※,都道府県,15大都市” (Excel). 政府統計の総合窓口(e-Stat). 統計局. 2023年5月20日閲覧。
  5. ^ 統計局, 統計調査部国勢統計課 (2010年10月). “平成22年国勢調査 人口等基本集計(男女・年齢・配偶関係,世帯の構成,住居の状態など) 表3-1 年齢(各歳),男女別人口,年齢別割合,平均年齢及び年齢中位数(総数及び日本人)-全国※,全国市部※,全国郡部※,都道府県,20大都市” (Excel). 政府統計の総合窓口(e-Stat). 統計局. 2023年5月20日閲覧。
  6. ^ 統計局, 統計調査部国勢統計課 (2015年10月). “平成27年国勢調査 人口等基本集計(男女・年齢・配偶関係,世帯の構成,住居の状態など) 表3-1 年齢(各歳),男女別人口,年齢別割合,平均年齢及び年齢中位数(総数及び日本人) - 全国※,全国市部・郡部,都道府県,21大都市,特別区,人口50万以上の市” (Excel). 政府統計の総合窓口(e-Stat). 統計局. 2023年5月20日閲覧。
  7. ^ 統計局, 統計調査部国勢統計課 (2020年10月). “令和2年国勢調査 人口等基本集計 (主な内容:男女・年齢・配偶関係,世帯の構成,住居の状態,母子・父子世帯,国籍など) 表2-1 男女,年齢(各歳),国籍総数か日本人別人口,平均年齢及び年齢中位数-全国,都道府県,21大都市,特別区,人口50万以上の市” (Excel). 政府統計の総合窓口(e-Stat). 統計局. 2023年5月13日閲覧。
  8. ^ ジェロントロジー・リサーチ・グループ (2015年1月1日). “Table A - Verified Supercentenarians (Listed Chronologically By Birth Date) As of January 1, 2015 (Excludes incomplete validated cases) (表 A - 認定されたスーパーセンテナリアン (生年月日順に列挙) 2015年1月1日現在 (検証したデータが不完全な場合は除く)”. 2023年5月13日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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