ソロモン・ケーン
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ソロモン・ケーン(Solomon Kane)は、ロバート・E・ハワードによって創られた架空のキャラクターである。
概要
[編集]16世紀の清教徒。世界中を放浪する冒険家で、彼の旅はヨーロッパからアフリカの暗黒大陸とそのジャングルにまで至る。
青白い顔と凍るような眼をスラウチハット(つばの広いソフト帽)に隠し、常に黒尽くめの服装で、レイピア、ダガー、二丁のフリントロック式短銃で武装している。またマスケット銃を用いることもある。
後の冒険の中で、友人であるアフリカ系黒人のシャーマン、ン・ロンガ (N'Longa) から、邪悪からの守護力を持ち、効果的な武器でもあるブードゥー教の杖を与えられた。別の物語(「The Footfalls Within」)の中でこの杖は、想像すら及ばぬほど古ぶるしい力を持つ護符「ソロモンの神秘の杖(the mythical Staff of Solomon)」であることが明らかになった。
彼の冒険のほとんどはパルプ誌の「ウィアード・テイルズ」に発表された。
日本語訳作品
[編集]- 「血まみれの影」(Red Shadows、「Weird Tales」1928.8、尾之上浩司訳、ミステリマガジン 2006年8月号に掲載)
- 「死霊の丘」(The Hills of the Dead、「Weird Tales」1930.8、大瀧啓裕訳、月刊バルーン 1979年10月号に掲載)
- のち『ホラー&ファンタシイ傑作選 (2)』(青心社)に収載
- のち『ウィアード (2)』(青心社、青心社文庫) に収載
- 「はばたく悪鬼」(Wings in the Night、「Weird Tales」1932.7、今村哲也訳、『ウィアード・テイルズ (3)』(国書刊行会)に収載
- 「同志の刃」(Blades of the Brotherhood、尾之上浩司訳、『ゴースト・ハンターズ完全読本』(洋泉社)に収載