コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

タイラー・ビーディ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
タイラー・ビーディ
Tyler Beede
クリーブランド・ガーディアンズ(マイナー)
サンフランシスコ・ジャイアンツ時代
(2019年7月30日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 マサチューセッツ州ウースター
生年月日 (1993-05-23) 1993年5月23日(31歳)
身長
体重
188 cm
97 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2014年 MLBドラフト1巡目(全体14位)
初出場 MLB / 2018年4月10日
NPB / 2023年3月31日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国

タイラー・ジョゼフ・ビーディTyler Joseph Beede, 英語発音: [ˈtaɪlɚ ˈbidi]1993年5月23日 - )は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ウースター出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBクリーブランド・ガーディアンズ傘下所属。

妻は女優アリー・デベリー[1]

経歴

[編集]

プロ入り前

[編集]

2011年MLBドラフト1巡目(全体21位)でトロント・ブルージェイズから指名された[2]。が、ヴァンダービルト大学へ進学した。2013年には第39回日米大学野球選手権大会のメンバーとして来日している。

プロ入りとジャイアンツ時代

[編集]

2014年MLBドラフト1巡目(全体14位)でサンフランシスコ・ジャイアンツから指名され、7月11日に契約[3]。契約後は傘下のルーキー級アリゾナリーグ・ジャイアンツでプロデビュー。8月にA-級セイラム=カイザー・ボルケーノズ英語版へ昇格した[4]

2015年はA+級サンノゼ・ジャイアンツ英語版でプレー後、6月にAA級リッチモンド・フライングスクウォーレルズへ昇格。AA級リッチモンドで13試合先発登板し、38防御率5.23、49奪三振だった[4]。7月にはオールスター・フューチャーズゲームに選出された。

2016年3月5日のスプリングトレーニングにて、投球するビーディ

2016年はAA級リッチモンドで24試合に登板し、8勝7敗、防御率2.81、135奪三振だった[4]

2017年はAAA級サクラメント・リバーキャッツで19試合に登板し、6勝7敗、防御率4.79、83奪三振だった[4]。オフはアリゾナ・フォールリーグに参加し、スコッツデール・スコーピオンズに所属した。11月20日にはルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐためにジャイアンツとメジャー契約を結び、40人枠入りした。

2018年はA+級サンノゼで1試合に登板後、AAA級サクラメントへ昇格。4月10日にメジャーへ昇格し[5]、同日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦でメジャーデビュー。4回を投げ、3安打2失点5四球3奪三振だった[6]。続く15日のサンディエゴ・パドレス戦では、3.2回を6安打5失点3四球6奪三振で降板し、翌16日にAAA級サクラメントへ降格[7]。5月30日に再びメジャーへ昇格する[8]も、登板機会のないまま翌31日にAAA級サクラメントへ降格した[9]。この年メジャーでは2試合に先発登板して0勝1敗、防御率8.22、9奪三振を記録した。

2019年は24試合(先発22試合)に登板して5勝10敗、防御率5.08、113奪三振を記録した。

2020年3月19日、右肘のトミー・ジョン手術を受けることを発表し、シーズン全休が決定的となった[10]

2021年7月6日にメジャーのアクティブ・ロースターに登録され[11]、10日のワシントン・ナショナルズ戦で2年ぶりのメジャー復帰登板を果たした[12]

2022年5月6日にDFAとなった[13]

パイレーツ時代

[編集]

同月12日にウェイバー公示を経てピッツバーグ・パイレーツに移籍した[14]。移籍後は25試合に登板したが、9月15日にDFAとなり[14]、22日にマイナー契約で残留したが[14]、10月6日にFAとなった[14]

巨人時代

[編集]

2022年12月5日に読売ジャイアンツが獲得を発表した[1][15]。背番号は33[1]

2023年開幕投手が有力視されていた菅野智之の不調に伴い、監督原辰徳はビーディを開幕投手にすることを発表した[16]。巨人の外国人投手では2017年マイルズ・マイコラス以来で、NPBに在籍経験のない外国人選手では球団史上初、NPB全体でもマット・キーオ阪神タイガース1987年)、ボブ・ウォルコット大阪近鉄バファローズ2000年)、ブライアン・ロドリゲス北海道日本ハムファイターズ2018年)に続き4人目であった。開幕戦は6回2失点で勝敗はつかなかった。その後も先発ローテ入りしていたが、5回まで投げても味方の援護が無い試合が多く、0勝4敗の段階で5月から二軍調整となった。6月に再昇格してからはもっぱら中継ぎとして登板し7ホールドを挙げるなど一定の存在感を示していたものの、結局未勝利のままシーズンを終えた。シーズン通算で30試合に登板(うち6先発)し、0勝6敗7ホールド1セーブ、防御率3.99という成績だった[17][18]。12月1日に公示された保留選手名簿から外れ自由契約となった[19]

ガーディアンズ時代

[編集]

2024年1月27日にクリーブランド・ガーディアンズとマイナー契約を結び、メジャーのスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[14][20]。3月28日にメジャー契約を結んで開幕ロースターを勝ち取り[14]、開幕後は13試合に登板したが、1勝こそ挙げたものの防御率8.36と苦戦した。 5月3日にDFAとなり、ウェイバー公示を経て、5月7日にマイナー契約を結び直してAAA級コロンバス・クリッパーズに送られた[21]

詳細情報

[編集]

年度別投手成績

[編集]




















































W
H
I
P
2018 SF 2 2 0 0 0 0 1 0 0 .000 40 7.2 9 0 8 0 1 9 0 0 7 7 8.22 2.22
2019 24 22 0 0 0 5 10 0 0 .333 523 117.0 127 22 46 1 5 113 9 0 70 66 5.08 1.48
2021 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 6 1.0 2 0 0 0 1 2 1 0 3 3 27.00 2.00
2022 6 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 48 9.2 14 1 6 0 0 4 1 0 5 5 4.66 2.07
PIT 25 5 0 0 0 2 5 0 3 .286 237 51.2 57 6 23 2 5 35 4 0 32 30 5.23 1.55
'22計 31 5 0 0 0 2 5 0 3 .286 285 61.1 71 7 29 2 5 39 5 0 37 35 5.14 1.63
2023 巨人 30 6 0 0 0 0 6 1 7 .000 220 49.2 51 5 21 3 4 36 0 0 23 22 3.99 1.45
MLB:4年 58 29 0 0 0 7 16 0 3 .304 854 187.0 209 29 83 3 12 163 15 0 117 111 5.34 1.56
NPB:1年 30 6 0 0 0 0 6 1 7 .000 220 49.2 51 5 21 3 4 36 0 0 23 22 3.99 1.45
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

[編集]


投手(P)












2018 SF 2 0 1 0 0 1.000
2019 24 6 11 1 3 .944
2021 1 0 0 0 0 ----
2022 6 0 1 0 0 1.000
PIT 25 3 3 0 0 1.000
'22計 31 3 4 0 0 1.000
2023 巨人 30 2 9 0 0 1.000
MLB 58 9 16 1 3 .962
NPB 30 2 9 0 0 1.000
  • 2023年度シーズン終了時

記録

[編集]

MiLB

[編集]
その他の記録

NPB

[編集]
初記録
投手記録
打撃記録
その他の記録

背番号

[編集]
  • 38(2018年 - 2019年、2021年)
  • 14(2022年 - 同年途中)
  • 48(2022年途中 - 同年終了)
  • 33(2023年)
  • 46(2024年)

代表歴

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c 巨人が獲得発表のビーディ投手、妻は女優のゴージャス美女」『デイリースポーツ online』2022年12月5日。2022年12月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月5日閲覧
  2. ^ 1st Round of the 2011 MLB June Amateur Draft」『Baseball Reference』(英語)。2018年9月22日閲覧
  3. ^ Tyler Beede」『MLB.com』(英語)。2018年9月22日閲覧
  4. ^ a b c d Tyler Beede」『Baseball Reference』(英語)。2018年9月22日閲覧
  5. ^ Giants' Tyler Beede: Recalled ahead of start」『CBS Sports』(英語)、2018年4月10日。2018年9月22日閲覧
  6. ^ Diamondbacks vs. Giants - Box Score - April 10, 2018」『ESPN』(英語)、2018年4月10日。2018年9月22日閲覧
  7. ^ Giants' Tyler Beede: Sent to Triple-A」『CBS Sports』(英語)、2018年4月15日。2018年9月22日閲覧
  8. ^ Giants' Tyler Beede: Summoned from minors」『CBS Sports』(英語)、2018年5月30日。2018年9月22日閲覧
  9. ^ Giants' Tyler Beede: Sent back to Triple-A」『CBS Sports』(英語)、2018年5月31日。2018年9月22日閲覧
  10. ^ Maria Guardado「Beede to undergo Tommy John surgery」『MLB.com』(英語)、2020年3月19日。2020年3月20日閲覧
  11. ^ Maria Guardado「Beede returns to Majors after TJ surgery」『MLB.com』(英語)、2021年7月6日。2021年7月11日閲覧
  12. ^ Washington Nationals at San Francisco Giants Box Score, July 10, 2021」『Baseball-Reference.com』(英語)。2021年7月11日閲覧
  13. ^ Beede optimistic about future after being DFA'd」『MLB.com』(英語)。2022年5月14日閲覧
  14. ^ a b c d e f MLB公式プロフィール参照。2024年5月14日閲覧。
  15. ^ 新外国人選手との契約合意について」『読売ジャイアンツ』2022年12月5日。2022年12月5日閲覧
  16. ^ 巨人、開幕投手はビーディに決定 球団史上初、新助っ人が」『サンスポ』2023年3月24日。2023年4月2日閲覧
  17. ^ 【巨人】外国人6選手が日本を出国 グリフィン、ビーディ、ロペス、バルドナード、ブリンソンら」『日刊スポーツ』2023年10月6日。2024年3月2日閲覧
  18. ^ 元巨人右腕、NPB復帰への思い「いつか近いうちに」 流暢な日本語…大勢とは密に連絡」『Full-Count』2024年3月2日。2024年3月2日閲覧
  19. ^ 【巨人】ビーディ、ロペス、ブリンソンの3外国人が自由契約 保留選手名簿外れる」『日刊スポーツ』2023年12月1日。2024年1月28日閲覧
  20. ^ 元巨人・ビーディがガーディアンズとマイナー契約 キャンプ参加でメジャー昇格目指す」『スポーツ報知』2024年1月28日。2024年1月28日閲覧
  21. ^ Darragh McDonald「Guardians Outright Tyler Beede」『MLB Trade Rumors』2024年5月8日。2024年5月14日閲覧
  22. ^ 【巨人】ビーディ6回10安打2失点 史上初の新助っ人開幕投手の白星はならず」『日刊スポーツ』2023年3月31日。2023年4月2日閲覧
  23. ^ 【巨人】執念の9人継投 グリフィン5失点もセ・リーグ6月トップ防御率2.36の中継ぎ陣が踏ん張った」『スポーツ報知』2023年7月6日。2023年7月7日閲覧
  24. ^ 【巨人】先発ビーディ自ら援護する逆転2点適時打 記念球は熱男こと松田宣浩が確保し突き上げる」『日刊スポーツ』2023年4月7日。2023年4月7日閲覧

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]