ダウン・ホーム (ズート・シムズのアルバム)
『ダウン・ホーム』 | ||||
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ズート・シムズ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1960年6月7日 | |||
ジャンル | ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | ベツレヘム・レコード | |||
プロデュース | テディ・チャールズ | |||
ズート・シムズ アルバム 年表 | ||||
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専門評論家によるレビュー | |
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レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
AllMusic | [1] |
Billboard | [2] |
The Penguin Guide to Jazz | [3] |
『ダウン・ホーム』(Down Home) は、アメリカ合衆国のジャズ・テナー・サクソフォーン奏者ズート・シムズのアルバム。
評価
[編集]『ビルボード』誌は、本作を「尋常ではないアルバム (unusual album)」と評し、シムズが「その即興技法を、いくつもの本物の古い楽曲で発揮している (applied his improvisational skill to a number of real oldies)」と述べた[2]。同誌はシングルもレビューしており、「オールスターのリズム・セクション (all-star rhythm section)」に注目し[4]、総じてこれらのシングルが「ジャズのジュークボックスには完璧 (perfect for jazz jukeboxes)」だと評した[5]。『ダウン・ビート』誌は、本作を「シムズのスウィングする力を見せつける傑作 (a marvellous example of Sims' ability to swing)」と評した[6]。
スコット・ヤナウは、オールミュージック (AllMusic) で、本作について「楽しく、常にスウィングしている (enjoyable and consistently swinging)」と述べ、本作が「偉大なピアニスト、デイブ・マッケンナの初期を垣間見ることができる (gives one a look at the great pianist Dave McKenna in his early days)」とも記している[1]。『The Penguin Guide to Jazz』は、「ズートの古典的な演奏で、サックスはかつてなくハードにスウィングし、マッケンナは彼らしい特徴的な全力でのサポートを見せている (a classic Zoot date, with the saxophonist swinging as hard as ever and McKenna offering his characteristic full-blooded support)」と紹介している[3]。
トラックリスト
[編集]オリジナルのLP盤は8曲目までの収録であり、1980年代発売のCDも同様であるが、1990年代以降に発売されたCDでは、9曲目以降に別テイクが追加収録されている[7]。
# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
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1. | 「ジャイヴ・アット・ファイヴ / Jive at Five」 | カウント・ベイシー、ハリー・“スウィーツ”・エディソン | |
2. | 「ドッギン・アラウンド / Doggin' Around」 | エドガー・バトル、レイ・エバンズ | |
3. | 「アヴァロン / Avalon」 | バディ・デシルヴァ、アル・ジョルスン、ヴィンセント・ローズ | |
4. | 「アイ・クライド・フォー・ユー / I Cried for You」 | ガス・アーンハイム、アーサー・フリード、エイブ・ライマン | |
5. | 「ビル・ベイリー / Bill Bailey」 | ヒューイ・キャノン | |
6. | 「グッドナイト・スウィートハート / Goodnight, Sweetheart」 | ジミー・キャンベル、レグ・コネリー、レイ・ノーブル | |
7. | 「ゼアル・ビー・サム・チェインジズ・メイド / There'll Be Some Changes Made」 | ビリー・ヒギンズ、W・ベントン・オーヴァーストリート | |
8. | 「アイヴ・ハード・ザット・ブルース・ビフォア / I've Heard That Blues Before」 | ズート・シムズ | |
9. | 「ゼアル・ビー・サム・チェインジズ・メイド /There'll Be Some Changes Made」(別テイク) | ビリー・ヒギンズ、W・ベントン・オーヴァーストリート | |
10. | 「ジャイヴ・アット・ファイヴ / Jive at Five」(別テイク) | カウント・ベイシー、ハリー・“スウィーツ”・エディソン | |
11. | 「ドッギン・アラウンド / Doggin' Around」(別テイク) | エドガー・バトル、レイ・エバンズ | |
12. | 「アヴァロン / Avalon」(別テイク) | バディ・デシルヴァ、アル・ジョルスン、ヴィンセント・ローズ | |
13. | 「グッドナイト・スウィートハート / Goodnight Sweetheart」(別テイク) | ジミー・キャンベル、レグ・コネリー、レイ・ノーブル | |
14. | 「ビル・ベイリー / Bill Bailey」(別テイク) | ヒューイ・キャノン |
パーソネル
[編集]- ズート・シムズ - テナー・サクソフォーン
- デイブ・マッケンナ - ピアノ
- ジョージ・タッカー - ダブル・ベース
- ダニー・リッチモンド - ドラムス
脚注
[編集]- ^ a b “Down Home - Zoot Sims”. Allmusic.com. October 16, 2014閲覧。
- ^ a b “Jazz LP's - Moderate Sales Potential”. Billboard Music Week. (January 16, 1961) October 16, 2014閲覧。
- ^ a b Cook, Richard and Morton, Brian (2008) The Penguin Guide to Jazz Recordings. Penguin. p. 1303.
- ^ “Reviews and Ratings of New Records - Strong Potential”. Billboard Music Week. (1961年2月20日) 2014年10月16日閲覧。
- ^ “Reviews and Ratings of New Records - Strong Potential”. Billboard Music Week. (1962年8月18日) 2014年10月16日閲覧。
- ^ “Down Home”. freshsoundrecords.com. 2014年10月16日閲覧。
- ^ Zoot Sims – Down Home - Discogs (発売一覧)