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ダラット駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダラット駅
駅舎
Đà Lạt / 多樂
Dalat
所在地  ベトナム社会主義共和国
ラムドン省ダラット
北緯11度56分32秒 東経108度27分20秒 / 北緯11.94222度 東経108.45556度 / 11.94222; 108.45556
所属事業者 ベトナム鉄道
所属路線 ファンラン・ダラット線
キロ程 84 km(ファンラン駅起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面3線
開業年月日 1932年
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ダラット駅ベトナム語Ga Đà Lạt / 𥩤多樂英文表記: Dalat Station)は、ベトナムラムドン省ダラットに所在する鉄道駅1932年ベトナム鉄道ファンラン・ダラット線ベトナム語版の中心駅として開業し、1938年に駅舎が完成した。ベトナム戦争によって一時期放棄されていたが、1991年チャイマット駅ベトナム語版までの路線とともに修復され、観光鉄道の駅として再開した。

沿革

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駅に静態保存されている国鉄C12形蒸気機関車

1932年タップチャム駅から当駅までの84kmを結ぶファンラン・ダラット線の駅として開業。急勾配が続く路線のため、2本のレールの中央に歯型のレール(ラックレール)を敷設し、車両の床下に設置された歯車を使って急勾配を登り下りするための推進力と制動力の補助を行うラック式鉄道アプト式)を採用した。最盛期には14台の蒸気機関車が使用されていた。1972年ベトナム戦争によって破壊され、不通となっていたが、1991年、ダラット~チャイマット間の7キロメートル (4.3 mi)の路線が修復され、毎日5便運行されるようになった[1]

駅舎

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駅の彩色豊かなガラス窓

フランスの建築家モンセット(Moncet)とレベロン(Reveron)によって設計された駅舎は、南フランス風のアール・デコ建築様式に、中央高地の現地住宅の要素を取り入れた独特の建築様式となっている [2] [3]2001年文化スポーツ観光省から歴史的建造物に指定された[4]

  • 外観
3つの三角型の屋根は、ランビアン山の3つの山頂を表している。
駅正面の、中央の屋根の下には大時計がある。
屋根付きの車寄せがある。
  • 駅構内
各屋根の下には彩色豊かなガラス窓があるほか、天井も高い。
切符売り場、待合席

観光

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1991年の駅再開以降、公共交通機関ではなく観光客のための駅となっている。観光鉄道は、D4H形ディーゼル機関車牽引の客車列車で、終点チャイマット駅までの7kmを約30分(表定速度14km/h)で走行し、風景を堪能することができる。チャイマット駅周辺には、仏教寺院である霊福寺(Chùa Linh Phước)などがあり周辺の散策ができる。

関連項目

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脚注

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脚注
  1. ^ チャム遺跡~ダラット間の鉄道再建案が承認
  2. ^ John Colet, Joshua Eliot (2002). Vietnam handbook. Footprint Travel Guides. p. 252. ISBN 1-903471-31-1. https://archive.org/details/vietnamhandbook00cole 2021年2月13日閲覧。 
  3. ^ A Brief History of Dalat Railroad”. Viet Nam Air Force Model Aircraft of Minnesota (2007年10月7日). 2010年7月28日閲覧。
  4. ^ Minh Thu (2009年2月22日). “Little Paris charms visitors”. Asia News Network. 2011年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月16日閲覧。
参考文献

外部リンク

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