チゴリン・ディフェンス
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チゴリン・ディフェンス (Chigorin Defense) は、チェスのオープニングの1つ。広義のクイーンズ・ギャンビット (1.d4 d5 2.c4) の一変化であり、1.d4 d5 2.c4 Nc6と指して出来た形(右図参照)がチゴリン・ディフェンスの基本形である[1]。
あまり一般的ではないオープニングであり奇襲攻撃として有効であるが、cポーンの進路が妨げられるほか、eポーンの展開が遅れる可能性がある等のデメリットもある。
主な変化
[編集]3.Nc3 Nf6 4.Bg5 Ne4 5.cd Nxc3 6.bc Qxd5 7.Nf3 Bg4 8.Qb3[2]
白の3手目では3.Nf3と指す手もある[2]。以下3.… Bg4 4.Qa4 Bxf3 5.ef e6 6.Nc3 Nge7と進行する[2]。この手順中白の5手目で5.gfと指すのも良い手である[2]。また白の4手目で4.edと指すのは1904年に指されたテェチマン対チゴリン戦で白のテェチマンが指した手で[3]、以下4.… Bxf3 5.dc Bxc6 6.Nc3 e6 7.Bf4 Nf6と進行し26手でテェチマンが投了した[3]。テェチマン対チゴリン戦の白の7手目で7.e4と指す手も定跡にあり[2]、この場合の黒の7手目は7.… Bb4である[2]。なお白の3手目で3.cdと指すのは3.… Qxd5 4.e3 e5 5.Nc3 Bb4と進行し黒の駒の展開が良くなる[2]。
黒の3手目では3.… dcと指す手もある[2]。
白の4手目では4.Nf3と指す手もある[2]。以下4.… Bg4 5.cd Nxd5 6.e4 Bxf3 7.gfと進行する[2]。
白の5手目で5.Nxe4と指すのは5.… de 6.d5 e6! 7.dc Qxg5で黒の駒の動きが良くなる[2]。この手順中白の7手目で7.Bxd8とクイーンを取っても7.… Bb4+でクイーンを取り返される[2]。