コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

チチュウカイリクガメ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チチュウカイリクガメ属
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: カメ目 Testudines
: リクガメ科 Testudinidae
: チチュウカイリクガメ属
Testudo
学名
Testudo
Linnaeus, 1758[1][2]
タイプ種
Testudo graeca ギリシャリクガメ
Linnaeus 1758[1]
シノニム

Chersine Merrem, 1820
Chersus Wagler, 1830
Testudo (Medaestia) Wussow, 1916
Testudo (Pseudotestudo)
Loveridge & Williams, 1957
Protestudo Chkhikvadze, 1970
Furculachelys Highfield, 1990
Eurotestudo Lapparent et al., 2006

和名
チチュウカイリクガメ属[2]

チチュウカイリクガメ属(チチュウカイリクガメぞく、Testudo)は、爬虫綱カメ目リクガメ科に属する模式種ギリシャリクガメ[1]

形態

[編集]

最大種はフチゾリリクガメで、最大甲長39センチメートル[2]。最小種はエジプトリクガメで、最大甲長13.1センチメートル[2]

分類

[編集]

2006年に発表されたミトコンドリアの全塩基配列を決定し最大節約法および最尤法によって推定された分子系統解析では、ヘルマンリクガメやヨツユビリクガメが本属の構成種ではなくインドリクガメ属パンケーキガメ属単系統群を形成するという解析結果が得られたことから、ヨツユビリクガメ属Agrionemysと新属のヘルマンリクガメ属Eurotestudoに分割する説が提唱されたこともある[3]

以下の分類は、Turtle Taxonomy Working Group(2017)に従う[1]。和名とエジプトリクガメを除く英名は、安川(2007)に従う[2]

人間との関係

[編集]

ペット用の採集により生息数が減少しており、生息地の破壊によっても生息数が減少している[2]。1975年のワシントン条約発効時には、属単位でワシントン条約附属書IIに掲載された[2]

ペットとして飼育されることもある。ヨーロッパでは分布する国では古くから飼育され、本種が分布しないイギリスでも19世紀には輸入が行われるようになった[2]。第二次世界大戦以降は、アメリカ合衆国や日本にも多くの個体が輸入された[2]。ヨーロッパに生息する種・亜種は生息地の保護が厳しいため飼育下繁殖個体が、アジアやアフリカに生息する種・亜種は野生個体が主に流通する[2]

画像

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e Turtle Taxonomy Working Group [Rhodin, A.G.J., Iverson, J.B., Bour, R. Fritz, U., Georges, A., Shaffer, H.B., and van Dijk, P.P.]. 2017. Turtles of the World: Annotated Checklist and Atlas of Taxonomy, Synonymy, Distribution, and Conservation Status (8th Ed.). In: Rhodin, A.G.J., Iverson, J.B., van Dijk, P.P., Saumure, R.A., Buhlmann, K.A., Pritchard, P.C.H., and Mittermeier, R.A. (Eds.). Conservation Biology of Freshwater Turtles and Tortoises: A Compilation Project of the IUCN/SSC Tortoise and Freshwater Turtle Specialist Group. Chelonian Research Monographs 7: Pages 1-292. https://doi.org/10.3854/crm.7.checklist.atlas.v8.2017
  2. ^ a b c d e f g h i j 安川雄一郎 「チチュウカイリクガメ類総覧」『エクストラ・クリーパー』No.2、誠文堂新光社、2007年、34 - 53頁。
  3. ^ 安川雄一郎 「リクガメ属の新しい分類について」『クリーパー』第39号、クリーパー社、2007年、61 - 64頁。

関連項目

[編集]