テトラアセチルエチレンジアミン
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テトラアセチルエチレンジアミン | |
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Tetraacetylethylenediamine | |
別称 TAED, N,N'-ethylenebis(diacetamide) | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 10543-57-4 |
ChemSpider | 10629141 |
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特性 | |
化学式 | C10H16N2O4 |
モル質量 | 228.25 |
外観 | 無色の固体 |
密度 | 0.9 |
融点 |
149-154 °C, 268 K, -96 °F |
水への溶解度 | 0.2 g/L (20°C) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
テトラアセチルエチレンジアミン(英: Tetraacetylethylenediamine)は、化学式(CH3C(O))2NCH2CH2N(C(O)CH3)2で表される有機化合物。TAEDと略記される。エチレンジアミンのアセチル化により製造され、家庭用洗剤や紙パルプの漂白剤として利用される。エチレンジアミン四酢酸は構造も略称(EDTA)も類似しているが、別の化合物である。
洗浄作用
[編集]TAEDの主要な用途として、漂白活性化剤があげられる。活性酸素による漂白効果があり、洗浄中に過酸化水素を放出する。このような薬剤には、他に過ホウ酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム、過リン酸ナトリウム、過硫酸ナトリウム、過酸化尿素などがある。放出された過酸化水素は、40℃以下では、TAEDなど活性化剤が存在しない場合には非効率な漂白剤である。
過酸化水素との反応により、即効性の漂白剤である過酢酸が発生する[1]。
- (CH3C(O))2NCH2CH2N(C(O)CH3)2 + H2O2 → (CH3C(O))2NCH2CH2NH(C(O)CH3) + CH3CO3H
ABS樹脂の黄変を元に戻す洗剤Retr0brightや、義歯洗浄剤に配合される[2]。
脚注
[編集]- ^ D. Martin Davies and Michael E. Deary "Kinetics of the hydrolysis and perhydrolysis of tetraacetylethylenediamine, a peroxide bleach activator" J. Chem. Soc., Perkin Trans. 2, 1991, pages 1549 - 1552. doi:10.1039/P29910001549.
- ^ 酵素入りポリデント®、部分入れ歯用ポリデント®、ホワイトポリデント®(グラクソ・スミスクライン)