ディルク・フリムー
ディルク・フリムー Dirk, Viscount Frimout | |
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ESA所属ペイロードスペシャリスト | |
国籍 | ベルギー |
生誕 |
1941年3月21日(83歳) ポペリンゲ |
他の職業 | 宇宙物理学者 |
宇宙滞在期間 | 8日22時間09分 |
ミッション | STS-45 |
記章 |
ディルク・フリムー(Dirk Dries David Damiaan, Viscount Frimout、1941年3月21日 - )は、ポペリンゲ出身の欧州宇宙機関の宇宙物理学者である。アメリカ航空宇宙局のスペースシャトルのミッションSTS-45でペイロードスペシャリストとして、ベルギー人初の宇宙飛行を果たした。
私生活
[編集]彼は既婚で2人の子供がいる。趣味はランニング、サイクリング、ウォーキング、旅行、チェス等である。
教育
[編集]ポペリンゲの小学校、ヘントの中学校に通った。1963年にヘント大学で電子工学の学位を取り、1970年にヘント大学で応用物理学の博士号を取得した。その後、コロラド大学ボルダー校でポスドクとして研究を行った。
受賞など
[編集]キャリア
[編集]- 1965年-1978年:Belgian Institute for Space AeronomyでSection Instrumentationの長として、成層圏バルーンや気象観測ロケットの実験を行った。
- 1978年-1984年:Crew Activities Coordinator及びExperiment Coordinator for Spacelab-1として欧州宇宙機関で働いた。
- 1984年-1989年:ESTECのMicrogravity Divisionで気象観測ロケットや放物線飛行の研究を行った。
現在は、欧州宇宙機関のPayload Utilization Departmentで主任技術者としてATLAS-1での欧州の実験の責任者を務めている。大気物理学、スペースラブでの訓練、無重力実験に関して30報以上の論文を執筆している。
宇宙飛行
[編集]フリムーは、ペイロードスペシャリストとして1992年3月24日に打ち上げられたSTS-45で宇宙に行った。STS-45は、スペースラブでの最初のミッションだった。9日間の飛行で、アトランティスの乗組員はATLAS-1 (Atmospheric Laboratory for Applications and Science)の12の実験を行った。ATLAS-1によって大気の化学的、物理的な詳細な測定が可能となり、気象や大気への理解が進んだ。さらに、電子ビームを用いて初めて人工的なオーロラを発生させた。フリムーはこの飛行で214時間宇宙に滞在し、地球を143周して320万マイル移動した。
フリムーマニア
[編集]ベルギー人として初めての宇宙飛行を行ったことにより、ベルギー国内でのフリムーの人気は急速に高まり、フリムーマニアと呼ばれる人々を生み出した。ブラバント公フィリップ・ド・ベルジックは彼が宇宙にいる間に彼について言及し、ベルギーに帰還した後にはパレードを企画した。