トゥルー・ロマンス
トゥルー・ロマンス | |
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True Romance | |
監督 | トニー・スコット |
脚本 | クエンティン・タランティーノ |
製作 |
サミュエル・ハディダ スティーヴ・ペリー ビル・アンガー |
出演者 |
クリスチャン・スレーター パトリシア・アークエット デニス・ホッパー ブラッド・ピット クリストファー・ウォーケン ゲイリー・オールドマン ヴァル・キルマー |
音楽 | ハンス・ジマー |
撮影 | ジェフリー・L・キンボール |
編集 |
クリスチャン・ワグナー マイケル・トロニック |
配給 |
ワーナー・ブラザース 松竹富士 |
公開 |
1993年9月10日 1994年1月22日 |
上映時間 | 121分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $12,500,000 |
興行収入 | $12,281,551[1] |
『トゥルー・ロマンス』(True Romance)は、1993年のアメリカ映画。脚本 : クエンティン・タランティーノ、監督 : トニー・スコット、製作 : ワーナー・ブラザース。
解説
[編集]爽快な展開のロード・ムービーだが、アクション・バイオレンスとラブ・ロマンスの要素と暴力・ドラッグ、そしていくらかのセックスで満たされたラブストーリー。
主人公がコミック・ショップに勤め、千葉真一主演の映画『激突! 殺人拳』を観ているシーンや、主人公の部屋に千葉の主演映画『カミカゼ野郎 真昼の決斗』と『東京-ソウル-バンコック 実録麻薬地帯』のポスターがそれぞれ貼ってある様は、脚本を執筆したクエンティン・タランティーノ自身を投影させている。
脇役で著名な俳優が多く出演していることは(#キャスト参照)、翌年公開されたタランティーノが演出した『パルプ・フィクション』にも共通している。
愛し合う男女の危険で暴力的な逃避行という設定は、1973年のテレンス・マリック監督『地獄の逃避行』へのオマージュであり、テーマ音楽の「You're So Cool 」は、『地獄の逃避行』のテーマ曲:カール・オルフの「Gassenhauer 」を意識したものとなっている[要出典]。脚本ではエンディングで2人とも死ぬ設定だったが、監督のトニー・スコットがどうしてもハッピーエンドで終わりたいという希望から急遽脚本を変更した。このためタランティーノはヘソを曲げ、脚本の権利を返却させようとしたが、既に撮影に入っており多額の損が出るため、主役のクリスチャン・スレーターがタランティーノに直談判し、「たのむよ、クエンティン。クラレンスを殺さないでくれ」と説得して渋々了承させた[要出典]。
日本公開時のキャッチコピー「獰猛な愛だけが生き残る」。
ストーリー
[編集]ある夜、若い男が若い女に出会う。2人は深い恋に落ち、翌日には結婚する。しかし女は、コールガールだった。男は彼女のポン引きを殺し、彼女の荷物と間違えてヒモのコカインを盗んでしまう。しかもそのコカインは、イタリアン・マフィアのものだった。マフィアに追われて逃亡する2人。やがてそこにハリウッドのワル、警察も複雑に絡んできて…。
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スタッフ
[編集]- 監督:トニー・スコット
- 脚本:クエンティン・タランティーノ
- 音楽:ハンス・ジマー
キャスト
[編集]役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
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ソフト版 | 日本テレビ版 | テレビ東京版 | ||
クラレンス・ウォリー | クリスチャン・スレーター | 家中宏 | 山寺宏一 | |
アラバマ・ウィットマン | パトリシア・アークエット | 松本梨香 | 雨蘭咲木子 | 本田貴子 |
クリフォード・ウォリー | デニス・ホッパー | 柴田秀勝 | 有川博 | 池田勝 |
フロイド | ブラッド・ピット | 磯部弘 | 小野健一 | 高木渉 |
ヴィンセンツォ・ココッティ | クリストファー・ウォーケン | 小川真司 | 小林勝彦 | 野沢那智 |
ドレクスル・スパイビー | ゲイリー・オールドマン | 中田和宏 | 大塚明夫 | |
ディック・リッチー | マイケル・ラパポート | 平田広明 | 二又一成 | 藤原啓治 |
リー・ドノウィッツ | ソウル・ルビネック | 秋元羊介 | 江原正士 | 玄田哲章 |
ビッグ・ドン | サミュエル・L・ジャクソン | 江川央生 | 桜井敏治 | 田原アルノ |
コーディ・ニコルソン | トム・サイズモア | 小杉十郎太 | 田中亮一 | 牛山茂 |
エリオット・ブリッツァー | ブロンソン・ピンチョット | 坂口哲夫 | 麻生智久 | 佐久田脩 |
ニッキー・ダイムス | クリス・ペン | 古田信幸 | 廣田行生 | 星野充昭 |
マーティ | ポール・ベイツ | 菅原正志 | 有本欽隆 | 宝亀克寿 |
助言者エルヴィス | ヴァル・キルマー | 荒川太朗 | 伊藤栄次 | 菅原正志 |
ヴァージル | ジェームズ・ガンドルフィーニ | 青森伸 | 佐藤正治 | 銀河万丈 |
警部 | エド・ローター | 沢木郁也 | 中博史 | 有本欽隆 |
プロデューサー | 三上満雄 (松竹富士) 内田正仁 (アミューズビデオ) |
門屋大輔 (日本テレビ) |
深澤幹彦 渡邉一仁 (テレビ東京) | |
演出 | 福永莞爾 | 高橋剛 | ||
翻訳 | 石田泰子 | 平田勝茂 | 植田尚子 | |
調整 | 金谷和美 新井保雄 |
新井保雄 | 重光秀樹 | |
制作 | プロセンスタジオ | プロセンスタジオ (担当:中西真澄) |
テレビ東京 ケイエスエス | |
初回放送 | 1997年1月17日 『金曜ロードショー』 |
1999年5月6日 『木曜洋画劇場』 |
評価
[編集]映画批評サイトのRotten Tomatoesは、51件のレビューに基づき92%の評価を示し、評価の平均点を10点中7.5点としている。 また批評家の総意を「本作は最高の意味で面白く暴力的な行動を描いている」としている[2]。
批評家のロジャー・エバートは、4つ星満点中3つ星の評価を付けた。また、この映画のエネルギーとスタイルは爽快であるとし、 クリスチャン・スレーターは、映画が必要としている生意気な無謀さを持っており、パトリシア・アークエットは、ふしだらな女と親友という役を魅力的に描いたと評している[3]。
脚注
[編集]- ^ True Romance - Box Office Mojo(2017年3月24日閲覧)
- ^ “True Romance(1993)”. Rotten Tomatoes. 2017年3月24日閲覧。
- ^ “True Romance Movie Review & Film Summary(1993)”. ロジャー・エバート. 2017年3月24日閲覧。