ハンガー (1983年の映画)
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ハンガー | |
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The Hunger | |
監督 | トニー・スコット |
脚本 |
ジェームズ・コスティガン アイヴァン・デイヴィス マイケル・トーマス |
原作 |
ホイットリー・ストリーバー 『The Hunger(邦題:「薔薇の渇き」)』 |
製作 | リチャード・シェファード |
出演者 |
カトリーヌ・ドヌーヴ デヴィッド・ボウイ スーザン・サランドン |
音楽 |
デニー・ジャガー デヴィッド・ローソン ミシェル・ルビーニ |
撮影 | スティーヴン・ゴールドブラット |
編集 | パメラ・パワー |
配給 | メトロ・ゴールドウィン・メイヤー |
公開 |
1983年4月29日 1984年4月6日 |
上映時間 | 96分 |
製作国 | イギリス |
言語 | 英語 |
興行収入 | $5,979,292[1] |
『ハンガー』(The Hunger)は、1983年製作の映画。トニー・スコット初監督作品でもある。公開当初は酷評を受けたが、特殊メイクや女性同士のセックスシーンなどもあいまって次第にカルト的人気を博すようになった。タイトルの「ハンガー」は、「渇望」・「飢え」の意。
あらすじ
[編集]深夜のニューヨーク。クラブで若者を誘うミステリアスな一組の男女。女のほうはミリアム(カトリーヌ・ドヌーヴ)という名の、何世紀以上もの時を生きる吸血鬼。彼女は時代ごとに愛する人間を見つけては、その不老不死の血と永遠の美を与え伴侶にしてきた。そして彼女が18世紀に見出したのがジョン(デヴィッド・ボウイ)であり、彼女の現在の伴侶である。
瀟洒な館で美と贅の限りを尽くす2人だったが、突然、ジョンに老化の兆候が現れはじめる。彼は老化現象について研究している医師サラ(スーザン・サランドン)を訪ねるも、真剣に取り合ってもらえず、急速にその容貌は衰えてゆく。一方ミリアムも、先の見えたジョンの後釜としてサラに関心を抱き、接近する。
キャスト
[編集]※括弧内はTBS版日本語吹替(初回放送 1989年4月6日 『木曜シネマパラダイス』。DVD収録)
- ミリアム・ブレイロック - カトリーヌ・ドヌーヴ(沢田敏子)
- ジョン・ブレイロック - デヴィッド・ボウイ(小川真司)
- サラ・ロバーツ - スーザン・サランドン(弥永和子)
- トム・ヘイヴァー - クリフ・デ・ヤング(田中秀幸)
- アリス・キャヴェンダー - ベス・エラーズ(阿部桂子)
- アレグレッツァ警部補 - ダン・ヘダヤ(鹿島信哉)
- チャーリー・ハンフリーズ - ルーファス・コリンズ(江原正士)
- フィリス - スザンヌ・バーティッシュ(達依久子)
- アーサー・ジェリネク - シェーン・リマー(宮沢元)
- TVホスト - ダグラス・ランバート(塩屋浩三)
- リリーベル - ベッシー・ラヴ(達依久子)
- 公衆電話の横の男 - ジョン・パンコウ(鹿島信哉)
- 公衆電話の横の男 - ウィレム・デフォー(塩屋浩三)
スタッフ
[編集]- 監督:トニー・スコット
- 製作:リチャード・シェファード
- 脚本:ジェームズ・コスティガン、アイヴァン・デイヴィス、マイケル・トーマス
- 原作:ホイットリー・ストリーバー『ウルフェン』
- 音楽:デニー・ジャガー、デヴィッド・ローソン、ミシェル・ルビーニ
- 衣装:ミレーナ・カノネロ、イヴ・サン=ローラン(ドヌーヴのみ)
- メイクアップ:アントニー・クラヴェット、ディック・スミス 他
- 撮影:スティーヴン・ゴールドブラット
- 編集:パメラ・パワー
- 配給:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
日本語版スタッフ
[編集]- 吹替翻訳:高橋京子
- 吹替演出:松川陸
- 吹替選曲:佐藤良介
- 吹替効果:石田勝美
- 吹替調整:近藤勝之
- 吹替制作担当:奥村亙
- 吹替制作:東京放送、千代田プロダクション
追記
[編集]- 本作品の冒頭で使用されているのは、バウハウスの「ベラ・ルゴシの死(Bela Lugoshi's Dead)」。その他バッハ、ラロ、ラヴェル、ドリーブなどクラシック音楽も多く使われている。
- 舞台はニューヨークだが、実際には主にロンドンで撮影された。
- デヴィッド・ボウイ本人曰く、急速に老いて行くジョンのかすれ声を表現するために、毎晩ジョージ・ワシントン・ブリッジに立って彼の知っているパンク・ロックの歌を絶叫したという。
- スーザン・サランドンは、カトリーヌ・ドヌーヴとのラヴシーンにおける演技の演出に自らも参加したことを、ドキュメンタリー映画『セルロイド・クローゼット』の中で明かしている。
参考文献
[編集]- ^ “The Hunger”. Box Office Mojo (Amazon.com) 2012年2月7日閲覧。