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ドルフィン・プロジェクト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドルフィン・プロジェクト
創立者 リック・オバリー
設立 1970年
主要人物 リック・オバリー
活動地域 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国日本の旗 日本タイ王国の旗 タイ
製品 団体のロゴ入りTシャツ
活動内容 動物解放運動(イルカのみ対象)
活動手段 直接行動
標語外圧」,「TAKE ACTION NOW」
自称する別名に「イルカ・プロジェクト」
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ドルフィン・プロジェクトは、イルカの解放を主張するアメリカ合衆国動物愛護団体。「イルカプロジェクト」とも呼ばれる。反イルカ漁・反捕鯨映画『ザ・コーヴ』主役のリック・オバリーが1970年に創設した。日本では和歌山県東牟婁郡太地町で毎年およそ半年ほどの間、小型鯨類の追い込み網漁業の阻止の活動を行っている。水族館などに捕えられたイルカだけを愛護する団体であり、2010年以降は、シーシェパードと組んで、太地からイルカを輸入しないように、関係する国にも赴いて反対活動を行う。

歴史

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1960年代の米国のテレビドラマ『わんぱくフリッパー』撮影中に、イルカを次々に死なせてしまい、調教師(トレーナー)を解雇されたリック・オバリーが、1970年4月22日に「イルカプロジェクト」を創設した[1][2]。オバリーは、水族館のイルカの網を破るなど、わざと犯罪をして名を売った[3]1975年に米国の2頭のイルカを放流するなど、ブラジルハイチグアテマラなどでも、それぞれ何頭かのイルカを水槽から解放した[1]

2003年にオバリーは、初めて太地町に行き[1](同年シーシェパードも太地に初めて行き、漁網切断事件を起こした)、2009年に太地や日本の捕鯨文化を批判的に描いた映画『ザ・コーヴ』の主演を、オバリーが演じた。また2015年の反証映画ビハインド・ザ・コーヴ 〜捕鯨問題の謎に迫る〜で目的は日本への「外圧」であると話している。[4]。映画『ザ・コーヴ』はプロパガンダとみられる[5]2014年、イルカプロジェクトは、太地町立くじらの博物館に入館拒否されたため、訴訟を提起した[1](動物愛護団体「オーストラリア・フォー・ドルフィン」と共に提訴)。

太地産のイルカを追い、世界で活動する。タイ王国プーケットでは、「イルカプロジェクト」はシーシェパードと組んで、ドルフィナリウムの建設に反対した[6]。また、中国に進出し、PR活動をした[2]

主要構成員

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画像外部リンク
「イルカプロジェクト」と書かれたTシャツを着た Takayo Yamaguchi
Richard O'Barry 公表[7]
Prince of Songkla University で行われたシーシェパードとイルカプロジェクトのシンポジウム
  • リック・オバリー[8]
  • オバリーの息子(Lincoln O'Barry)[9]
  • Takayo Yamaguchi[10] - ジャパンタイムズの Shaun O'dwyer によると、2014年9月頃に、SNSで「tweetstorm」を企画した[11]。日本では、芸能人にイルカ漁反対のツイートが大量に送られた事件として知られる[12]
  • 石井泉[13] - オバリーとともに、静岡県伊東市富戸と和歌山県太地町の漁へ抗議活動した[14]。世界登録を申請していた伊豆半島ジオパークを1万2千通の反対署名を集め、保留に持ち込んだとされる[15]

博物館への訴訟

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太地町の博物館

2014年2月、「オーストラリア・フォー・ドルフィンズ」代表のサラ・ルーカスが、米のテレビ番組『60 Minutes』のテレビカメラを連れて、太地町の博物館の中で撮影をした[16][17]。博物館によると、この撮影は、観光目的と偽って、無許可で館内を撮影したものだと主張した[18][17]。以前に、そういうことがあったので、4日後にまた来た際に、係員が注意し、入館拒否した[18][17]。だが、係員の英語力が不足し、プラカードを見せるだけの舌足らずで説明不足であったのを、ルーカスらは人種差別だと見做して訴訟を提起した[18][17]。また、オバリーはルーカスとともに、東京で訴訟について共同で記者会見をした[19]。7月、太地町側は、全面的に争う構えを示した[18][17]

出典

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  1. ^ a b c d History Ric O'Barry's Dolphin Project
  2. ^ a b A Chinese front opens in the battle over Taiji’s dolphin drive hunts by Shaun O'dwyer ジャパンタイムズ
  3. ^ 上映反対で揺れる問題作『ザ・コーヴ』"渦中の人"リック・オバリー氏の主張 日刊サイゾー 2010年6月23日
  4. ^ Behind "THE COVE" digest(Youtube) 映画『 Behind "The Cove" 』監督八木景子 2015/08/12公開
  5. ^ アメリカ映画「ザ・コーヴ (The Cove)」をめぐる英語の言説の批判的分析 ― 英字新聞・雑誌の論調にみられる「イルカ・イデオロギー」、すなわち「価値観」の植民地主義―(PDF) 溝上由紀(愛知江南短期大学)紀要 (40), 21-43, 2011-03
  6. ^ Phuket location change for free screenings of The Cove documentaryPhuket Gazette - August 5, 2014
  7. ^ The Taiji dolphin slaughter will end when the Japanese people rise up against it. Takayo-san is a leader in this movement. This girl is golden! Richard O'Barry FB。2015-8-27閲覧。
  8. ^ Richard O'Barry (RichardOBarry) - Facebook
  9. ^ Lincoln O'Barry (Lincoln-OBarry-119172677660) - Facebook
  10. ^ Takayo Yamaguchi (gemmytakayo) - Facebook
  11. ^ Japanese activists fight against the tide to save whales and dolphins by Shaun O'dwyer ジャパンタイムズ
  12. ^ イルカ漁反対の大量ツイート攻撃に芸能人ら困惑……「こんなことしたって逆効果」 2014年9月8日 RBB TODAY
  13. ^ 石井泉 (izumi.ishii.39) - Facebook
  14. ^ Japanese ex-dolphin hunter says slaughter is not centuries-old tradition by Boyd Harnell , Mar 17, 2014 , ジャパンタイムズ
  15. ^ 山田晃史 (2015年11月14日). “伊豆ジオパーク保留 : 「漁との両立できない」 : 署名提出の元イルカ漁師”. 中日新聞: p. 37 
  16. ^ The Killing Cove February 21, 2014 , 『60 minutes』
  17. ^ a b c d e くじらの博物館入館拒否訴訟 双方争う姿勢 2014年7月4日 WBS和歌山放送ニュース
  18. ^ a b c d 「くじらの博物館」入館拒否訴訟 「他人の迷惑」と和歌山・太地町側 2014年7月4日 産経WEST
  19. ^ Press Conference: Ric O'Barry and Sarah Lucas FCCJ

関連項目

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