ニンティ市
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中華人民共和国 チベット自治区 ニンティ市 | |
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ヤルンツァンポ川とニャンチュ川の合流点 | |
チベット自治区の中のニンティ市 | |
中心座標 北緯29度38分12秒 東経94度21分40秒 / 北緯29.63667度 東経94.36111度 | |
簡体字 | 林芝 |
繁体字 | 林芝 |
拼音 | Línzhī |
カタカナ転写 | リンヂー |
チベット語 | ཉིང་ཁྲི་ས་ཁུལ་ |
ワイリー方式 | Nying-khri |
国家 | 中華人民共和国 |
自治区 | チベット |
行政級別 | 地級市 |
面積 | |
総面積 | 116,175 km² |
人口 | |
総人口(2003) | 14 万人 |
経済 | |
電話番号 | 0894 |
郵便番号 | 860000 |
ナンバープレート | 蔵G |
行政区画代碼 | 540400 |
ニンティ市(ニンティし)は中華人民共和国チベット自治区に位置する地級市。ニャンティ(nyang kri)とも呼ばれ、「ニャン」とはニャン河(nyang chu)一帯を指す地名、「ティ」とは「褥」、「座」等を意味する。中国名はチベット名を音写した命名。日本では、チベット語に基づく「ニンティ」のほか、漢字表記からの重訳である「リンチー」などの表記がみられる。
地理
[編集]西蔵自治区の東南部に位置する。西はラサ市、西南は山南市(ロカ市)、南はインド、東から東北にかけてチャムド市、北はナクチュ市と接する。本地区のメトク県、ザユル県、山南市(ロカ市)のツォナ県、ルンツェ県の南部はインドとの国境紛争地域となっており、インド政府は、名目上これらの諸県の南部とされる領域で、インドが実効支配するマクマホン・ライン以南の部分に対し、アルナーチャル・プラデーシュ州を設けている。
気候
[編集]ケッペンの気候区分では、温帯冬季少雨気候に区分される。冬は乾燥し、朝晩を中心に氷点下まで冷え込み日較差が激しい。夏は雨が多く涼しい気候で、最高気温は22℃前後まで上がる。
ニンティ (1981-2010)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 19.4 (66.9) |
20.2 (68.4) |
24.0 (75.2) |
25.3 (77.5) |
28.0 (82.4) |
29.0 (84.2) |
31.4 (88.5) |
29.6 (85.3) |
30.2 (86.4) |
24.5 (76.1) |
19.9 (67.8) |
16.7 (62.1) |
31.4 (88.5) |
平均最高気温 °C (°F) | 8.9 (48) |
10.2 (50.4) |
13.5 (56.3) |
16.6 (61.9) |
19.5 (67.1) |
21.6 (70.9) |
22.3 (72.1) |
22.1 (71.8) |
20.5 (68.9) |
17.4 (63.3) |
13.7 (56.7) |
10.1 (50.2) |
16.4 (61.5) |
日平均気温 °C (°F) | 1.0 (33.8) |
2.8 (37) |
5.9 (42.6) |
8.9 (48) |
12.1 (53.8) |
15.1 (59.2) |
16.2 (61.2) |
15.7 (60.3) |
13.9 (57) |
10.3 (50.5) |
5.5 (41.9) |
1.7 (35.1) |
9.1 (48.4) |
平均最低気温 °C (°F) | −4.7 (23.5) |
−2.3 (27.9) |
1.0 (33.8) |
3.8 (38.8) |
7.0 (44.6) |
10.8 (51.4) |
12.0 (53.6) |
11.6 (52.9) |
9.9 (49.8) |
5.6 (42.1) |
−0.3 (31.5) |
−4.2 (24.4) |
4.2 (39.6) |
最低気温記録 °C (°F) | −15.3 (4.5) |
−13.3 (8.1) |
−10.1 (13.8) |
−4.6 (23.7) |
−1.6 (29.1) |
3.0 (37.4) |
3.9 (39) |
2.9 (37.2) |
−1.0 (30.2) |
−5.0 (23) |
−10.4 (13.3) |
−15.3 (4.5) |
−15.3 (4.5) |
降水量 mm (inch) | 1.3 (0.051) |
4.4 (0.173) |
19.0 (0.748) |
46.2 (1.819) |
75.3 (2.965) |
119.2 (4.693) |
143.3 (5.642) |
122.2 (4.811) |
110.5 (4.35) |
45.4 (1.787) |
4.7 (0.185) |
1.0 (0.039) |
692.5 (27.263) |
% 湿度 | 49 | 53 | 58 | 63 | 65 | 72 | 76 | 76 | 76 | 66 | 56 | 50 | 63.3 |
出典1:China Meteorological Administration | |||||||||||||
出典2:気候資源数据庫 |
歴史
[編集]古称をコンボ(工布)といい、1951年当時は白瑪崗(現在のメトク県)に属するドメー・チキャプ(多麦基巧)を除き、地方カシャク(噶廈)政府の管轄であった。1954年にタクコン(塔工)弁事処が設置され、10のゾン(宗)とシカ(谿)を管轄。 1960年にニンティ(林芝)専区を設置するが、1963年にラサ市、ナクチュ地区、チャムド地区に分割される。 1986年にニンティ地区として再独立した。2015年に地級市のニンティ市になった。
行政区画
[編集]1市轄区・1県級市・5県を管轄する。
- 市轄区:
- 巴宜区(brgyad gcig chus),བྲག་ཡིབ་ཆུས།
- 県級市:
- メンリン市(sman gling grong khyer, 米林市),སྨན་གླིང་གྲོང་ཁྱེར།
- 県:
ニンティ市の地図 |
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年表
[編集]タクコン・チキャプ
[編集]- 1952年 - チベット地方ロカ・チキャプギャツァゾン・ナンゾン・ラスイシカ・グラムナムギェシカを編入。タクコン・チキャプが成立。(6ゾン4シカ)
- 1955年3月9日 - タクコン・チキャプがタクコン弁事処に改称。
タクコン弁事処
[編集]- 1955年3月9日 - タクコン・チキャプがタクコン弁事処に改称。(7ゾン4シカ)
- ツェラ・ゾンの一部が分立し、テモ・ゾンが発足。
- 1959年4月 (2県5ゾン1シカ)
- 1959年7月 (4県4ゾン)
- 1959年8月 - ツェラ・ゾンの一部が分立し、メンリン県が発足。(5県4ゾン)
- 1959年9月 (7県)
- 1960年1月7日
- ニンティ県・コンボギャムダ県・メトク県・メンリン県・ショバ県がニンティ専区に編入。
- ナン県・ギャツァ県が山南専区に編入。
チベット地区ニンティ専区
[編集]- 1960年1月7日 - タクコン弁事処ニンティ県・コンボギャムダ県・メトク県・メンリン県・ショバ県、チャムド弁事処ラリ県・ポメ県を編入。ニンティ専区が成立。(7県)
- 1964年7月27日
- ニンティ県・メンリン県・コンボギャムダ県・メトク県・ショバ県がラサ市に編入。
- ラリ県がナクチュ専区に編入。
- ポメ県がチャムド専区に編入。
チベット自治区ニンティ地区
[編集]- 1983年10月8日 - チベット自治区ラサ市メトク県・メンリン県・ニンティ県・コンボギャムダ県、チャムド地区ポメ県・ザユル県、山南地区ナン県を編入。ニンティ地区が成立。(7県)
- 1999年9月21日 - チャムド地区ピュトク県の一部がザユル県に編入。(7県)
- 2015年3月16日 - ニンティ地区が地級市のニンティ市に昇格。
ニンティ市
[編集]- 2015年3月16日 - ニンティ地区が地級市のニンティ市に昇格。(1区6県)
- ニンティ県が区制施行し、巴宜区となる。
- 2023年4月3日 - メンリン県が市制施行し、メンリン市となる。(1区1市5県)