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山南市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中華人民共和国 チベット自治区 山南市
ヤムドク湖とノイジンカンサン峰
ヤムドク湖ノイジンカンサン峰
ヤムドク湖ノイジンカンサン峰
チベット自治区の中の山南市
チベット自治区の中の山南市
チベット自治区の中の山南市
簡体字 山南
繁体字 山南
拼音 Shānnán
カタカナ転写 シャンナン
チベット語 ལྷོ་ཁ་ས་ཁུལ་
ワイリー方式 Lho-kha
国家 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
自治区 チベット
行政級別 地級市
面積
総面積 79,699 km²
人口
総人口(2003) 33 万人
経済
電話番号 0893
郵便番号 856000
ナンバープレート 蔵C
行政区画代碼 540500
公式ウェブサイト http://www.shannan.gov.cn/

山南市(さんなんし)は、中華人民共和国チベット自治区に位置する地級市のひとつ。公用語の正式呼称はチベット語名ロカ市 (ལྷོ་ཁ་གྲོང་ཁྱེར ワイリー転写lho kha krong khyer) 、中国語名シャンナンシ(山南市 shān nán shì)。「山南」はチベット名の「ロカ」を意訳した名称。日本語では、チベット名に由来するロカ市、ホカ市、中国名に由来する山南市(さんなん-し)などの呼称が用いられている。

自治区の中央部に位置し、チベットの伝統的な地理区分では、この地区の北部に隣接するラサ市を構成する諸ゾン(県)とともにウー地方を構成し、その住人を「ウーパ (dbus pa) 」と称する。

元来は山南地区(ལྷོ་ཁ་ས་ཁུལ། ワイリー転写lho kha sa kul)。2016年1月7日、山南地区が廃止され、山南市に設置された。[1][2]

地理

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青蔵高原東南部、ヤルンツァンポ河中下流に位置し、西はシガツェ市、北はラサ市、東北はニンティ市と接し、南はインドブータンと国境を接する。本地区のツォナ・ゾン(錯那県)、ルンツェ・ゾン(隆子県)の南部は、ニンティ市のメトク・ゾン(墨脱県)、ザユル・ゾン(察隅県)とともにインドとの国境紛争地域となっており、名目上これらの諸ゾンの南部とされる領域で、インドが実効支配するマクマホン・ライン以南の部分に対し、インド政府はアルナーチャル・プラデーシュ州を設けている。

海抜3,700メートル、気候は温和。

歴史

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吐蕃王家がチベット統一に着手しはじめた6世紀後半から7世紀にかけて本拠地をおいた地域で、その拠点ユムブラカン宮殿英語版が史跡としてある(現存の建物は文化大革命による破壊後に再建された複製)。

行政区画

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1市轄区・1県級市・10県を管轄する。

山南市の地図

年表

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この節の出典[3][4]

ロカチキャプ

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  • 1952年、17ゾン、13シカに再編
    • 2つのゾン(ギャツァ、ナン)、2つのシカ(ラスイ、グラムナムギェ)がタクコンチキャプに編入。
    • ネドン・ゾンの一部から1つのゾン(ヤドイ)と1つのシカ(ポジャン)が分立。
    • ドワ・ゾンの一部から1つのゾン(ナンカルツェ)と1つのシカ(リン)が分立。
    • サンリ・ゾンの一部からツェタンゾンが分立。
    • ゴンカル・ゾンの一部から1つのゾン(ペデ)、1つのシカ(ジェデショ)が分立。
    • ルンツェ・ゾンの一部から2つのシカ(ギョラチャユル)が分立。
    • ツォナ・ゾンの一部からモンタワンシカが分立。
    • ラギャリ・ゾンの一部から2つのシカ(シャロシャジャン)が分立。

山南弁事処

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  • 1955年3月9日 - ロカチキャプが山南弁事処に改称。(13ゾン12シカ)
    • ウーチキャプから4つのシカ(ルンバチェンゴナムジェゴン)を編入。
    • 2つのゾン(ナンカルツェ、ペデ)と1つのシカ(リン)をギャンツェ弁事所に編入。
    • 1つのゾン(ヤドイ)と1つのシカ(ポジャン)をネドンゾンに編入。
    • ツェタンゾンがツェタンシカに移行。
    • モンタワンシカをツォナゾンに編入。
    • 2つのシカ(シャロ、シャジャン)をラギャリゾンに編入。
    • ナムジェゴンシカをジェデショシカに編入。
  • 1957年 - チョンギェーゾンに県制を施行、チョンギェー(窮結)県となる。(1県12ゾン12シカ)
  • 1959年4月12日 (3県8ゾン11シカ)
    • ネドンゾン、ツェタンシカが合併、ネドン(乃東)県が発足。
    • 3つのゾン(ウェン、サンリ、ウォカ)が合併し、サンリ(桑日)県が発足。
  • 1959年5月5日 (5県6ゾン11シカ)
    • ラギャリゾンに県制を施行、ラギャリ(拉加里)県となる。
    • ツォナゾンに県制を施行、ツォナ(錯那)県となる。
  • 1959年5月 (9県2ゾン1シカ)
    • 1つのゾン(ルンツェ)と2つのシカ(ギョラ、チャユル)が合併、ルンツェ(隆子)県が発足。
    • 2つのシカ(チグ、ダマ)が合併、チグ(哲古)県が発足。
    • 1つのゾン(ゴンカル)と5つのシカ(ドイ、ザ、ルンバ、チェンゴ、ジェデショ)が合併、ゴンカル(貢噶)県が発足。
    • 2つのゾン(ダナン、サムイェー)と1つのシカ(チャキ)が合併、ダナン(扎嚢)県が発足。

チベット地方山南専区

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  • 1960年1月7日 - 山南弁事処の9つの県(ネドン、ルンツェ、ラギャリ、ツォナ、チョンギェー、サンリ、チグ、ダナン、ゴンカル)と2つのゾン(ドワ、ションゲ)、1つのシカ(ラカン)、さらにタクコン弁事処から2つの県(ナンギャツァ)を編入して山南専区(11県2ゾン1シカ)が成立。
  • 1960年4月 - 2つのゾン(ドワ、ションゲ)と1つのシカ(ラカン)が合併、ロダク(洛扎)県が発足。(ゾン、シカは消滅して12県に)
  • 1964年10月31日 (13県)
    • ギャンツェ専区から2つの県(ナンカルツェ:浪卡子、ダルン:打隆)を編入。
    • ダルン県をナンカルツェ県に編入。

チベット自治区山南地区

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  • 1965年8月23日 - チベット自治区の成立により、チベット自治区・山南専区となる。
  • 1965年11月3日 (13県)
    • ラギャリ県をチュスム(曲松)県に改称。
    • チグ県をツォメ(措美)県に改称。
  • 1970年11月20日 - 山南専区を山南地区に改称。(13県)
  • 1974年2月18日 (13県)
    • ゴンカル(貢噶)県をゴンカル(貢嘎)県に改称。
  • 1983年10月8日 (11県)
  • 1986年4月7日 - チョンギェー(窮結)県をチョンギェー(瓊結)県に改称。(11県)
  • 1986年9月12日 - ギャンツェ地区からナンカルツェ県を再編入。(12県)

山南市

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  • 2016年1月7日 - 山南地区が地級市の山南市に昇格。(1区11県)[1][2]
  • 2023年4月3日 - ツォナ県が市制施行し、ツォナ市となる。(1区1市10県)

交通

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航空

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鉄道

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道路

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参考文献

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外部サイト

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