ノルゲ (王室ヨット)
基本情報 | |
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艦歴 | |
起工 | 1936年 |
進水 | 1937年2月11日 |
就役 | 1948年7月9日 |
要目 | |
満載排水量 | 1,786t |
全長 | 80.2m |
最大幅 | 11.6m |
吃水 | 4.7m |
機関 | ディーゼル2基 1,760hp |
速力 | 最大17ノット |
航続距離 | 6,500海里 |
乗員 | 54名 |
ノルゲ(KS «Norge»)は、ノルウェー王室が所有し、ノルウェー海軍が維持運営するヨットである。
概説
[編集]過去、あるいは現代も、ヨーロッパの王室はヨットを所有していることが多い。その中でもノルウェーの王家はヨットへの関心が深いことで知られる。もともと、独立後の初代国王ホーコン7世に対して、ヨットを贈呈することが王を迎えるときに決まっていたが、二つの世界大戦とその間の世界恐慌のために果たせなかった。そこで、大戦終結によってドイツの占領が終わると、1947年に国民の募金運動によってヨットの購入資金が集められ、買い入れられたのが本船である。
ノルゲの前身は、イギリスで1937年に竣工した豪華ヨットフィランテ(Philante)であり、大戦中はイギリス海軍の対潜艦として徴発改造され、船団護衛に従事していた。47年に購入され、改装されて48年にノルウェー海軍籍で再就役し、現在に至る。1985年にドックに入っての修繕工事の際、溶接の不手際から火災が発生してかなりの被害を受けたが、再建されている。
ノルウェー王家では、ホーコン7世の息子オーラヴ5世がセーリングでアムステルダムオリンピックに出場し金メダルを獲得、後継者ハーラル5世も1964年東京オリンピック出場経験を持つなど、代々ヨットに注力してきた。日本のヨットレースでノルウェーの名の冠されたものがあるが、これはハーラル5世が国王として再び来日したことを契機とするものである。
ノルゲはプライベートに使われるほか、外交公務でヨーロッパ各国を盛んに訪問している。ノルウェー王室と外務省の発表に注意していれば、ノルゲがいつどこを訪れているのかがわかる。
因みにノルウェーのアニメ作品「エリアス ちいさなレスキューせん」にはノルウェー国王として擬人化された王室ヨットが登場するが、外観はデンマーク王室の「ダンネブログ」の方が近い。
外部リンク
[編集]- The Royal Yacht – The Royal House of Norway's official information
- Kongeskipet Norge – Royal Norwegian Navy web page
- Kongen kommer – NRK Documentary on web TV