ノート:アカネ科
既存の内容とのすり合わせ等について
[編集]@INAKAvillage211:さん こうしてお話しする事になるのは初めてとなりますね。エリック・キィと申します。近頃植物の科の記事の利用や分類について大々的な改稿を行われている事は把握致しております。ウルシ科に関してはいつか手を入れたいと考えておりましたので、既存の状態に囚われず思い切った加筆をして下さった為非常に助かりました。さて、今回のアカネ科に関しましては一度私の方も手入れを行った事があり、折角加筆頂けるのであればこれまでに私が落とした細々とした情報もそのまま活用する形にしたいと考えておりますが、念のために以下で論点を確認していきたいと存じます。
- 分類について。追加された属の中に Fleroya や Haldina といったものが見えるのですが、どの資料を根拠とされていますでしょうか。もし The Plant List であるとするならば、それはもはや古い情報源です。アカネ科の場合はキュー植物園系の World Checklist of Selected Plant Families(WCSP; ちなみにここで扱われていない科も別サイト Plants of the World Online (POWO) にて新しい情報が得られます) やミズーリ植物園系の Angiosperm Phylogeny Website(APW)でどの学名が有効であるのか、新しい情報を確認する事が可能です。それで左記2つのサイトを確認致しますと、Haldina属(実質的にハルドゥ1種のみ)に関してはAPWで独立の属とされているのに対しWCSPではタニワタリノキ属(Adina)と判断が分かれている状況ですが、Fleroya属に至ってはいずれの情報源でもMitragyna属のシノニム扱いとされている状況です。
- 分類の並び順について。また、INAKAvillage211さんが追加された分類は全てラテン文字アルファベットの順となっていますが、APWでは系統関係の順に示されていると思われ、私は以前「主な分類群」にその順番に則って亜科や連を配置致しました。私は現在も系統的に関連性のある順番の方が良いという考えであるのですが、この点に関してINAKAvillage211さんから何も異論が無ければ亜科や連に関してはAPWにおける配列に変更したいと存じます。ただしその場合でも属同士の系統関係に関してまではAPWで確認できない為、流石に属に関してはラテン文字順のままと致します。
- 和名について。INAKAvillage211さんによる他の科の記事の編集でも「和名未定の…」という書き方をされている箇所があって気になっていたのですが、普及していないものの実は古い文献で和名がつけられている種や属というものは山ほど存在します。アカネ科の場合私は以前に重点的に調べまして、和名が見られるものは既存の「主な分類群」節に逐一出典をつけて示してあります。『南洋群島植物誌』(金平亮三、1933年)はリンクから無料で閲覧する事が可能ですので、アカネ科以外の部分に関しても是非ご確認下さい。『図説熱帯植物集成』(E.J.H.コーナー、渡辺清彦 共著、1969年)に関しては直接ウェブ上でアクセスこそできませんがこの文献を含む複数の図鑑類による言及例をまとめた『植物レファレンス事典』(日外アソシエーツ、2004年)というものが存在し、現在はリンクから言及例の有無を大まかに確認する事が可能です(リンク先では何の文献における言及か直接は示されていないものの、『図説熱帯植物集成』にはインドネシアやマレーシアの辺りにしか生育していない種に和名がつけられている事例が数多くあり、WCSPやPOWO等で分布情報を調べればある程度は見当をつけることも可能です)。私としては上記の分類の並び方に関するすり合わせが完了したら、出典付きで色々と並べてある「主な分類群」に置いてある情報をそのまま新しい「分類」節に流用したいと考えているのですが、異論はありませんでしょうか。
- テンプレートの紹介について。上記の論点と異なりこれは編集の手段に関するお話となりますが、命名者に関してはわざわざ略記の裏にリンクを手打ちしなくても、{{AU}}というテンプレートで略記を囲めば自動で命名者の記事へのリンクを生成してくれます。今後は是非ご活用下さい。--Eryk Kij(会話) 2021年3月21日 (日) 01:34 (UTC)
返信
[編集]こんにちは。ここ一週間体調悪かったもので返信遅れて申し訳ないです。分類についてですが、とりあえずは日本語版より情報量が豊富なウィキペディア英語版から引っ張ってきているので最新の分類には含まれていないものもあるかと思います。並び順についても同様です。和名については私の調べが足りず抜けているところが多々あるかと思います。この辺りは申し訳ないです。 すり合わせについてはとりあえずすべての属を書いたうえで、既存のものを統合削除して一つにまとめたいなと考えておりました。提示いただいた資料も読んでみますね。ありがとうございます。--INAKAvillage211(会話) 2021年3月29日 (月) 02:11 (UTC)
追記 エリック・キィさんは語学に通じておられるようで羅列された現地語名を見ていると驚きますし楽しいです。個人的意見なのですが、現地語名を追加されるときは、音だけでなくその意味も分かる範囲で書いていただけると百科事典としてよりよくなるし、読者がその地域や植物にも親しみが湧くと思います。ぜひよろしくお願いします。--INAKAvillage211(会話) 2021年3月29日 (月) 02:20 (UTC)
- @INAKAvillage211:さん お大事になさって下さい。そして本当にこれだけ確認しておきたいのですが、分類と亜科と連は Angiosperm Phylogeny Website(こちらはアカネ科へのリンクとなります)に並べられた順で適用し、属(や絞った種)はWCSP(が責任者もはっきりしていて出典と示す分には望ましいのですが、一覧を確認する目的ではPOWOのアカネ科ページを参照された方が見やすいかもしれません)でラテン文字アルファベット順とする事で構いませんでしょうか。お返事はご体調がもう少し回復してからで問題ございません。現地語名に関しては本当は今は話題ではないのですがありがとうございます。意味のはっきりしているものに関しては書いていく様に努めております。--Eryk Kij(会話) 2021年3月30日 (火) 11:45 (UTC)
提案 INAKAvillage211さんと綿密に内容の擦り合わせを行っていきたい考えでございましたが、INAKAvillage211さんの投稿が今年の3月29日以来完全に途絶えてしまっています。他プロジェクトでの活動の有無も調べましたが、日本語版ウィキペディアのこのページにおけるものが最新の投稿となっています。今後1ヶ月待ってもINAKAvillage211さんの活動が確認できない場合は、已むを得ず以下の案で編集を行いたいと存じます。INAKAvillage211さんが追加された「分類」節(Special:Diff/82541952/82560733)を上に挙げた Angiosperm Phylogeny Website での並び順に変更した上で、「主な分類群」節の冒頭の記述と種の一覧をINAKAvillage211さんが新設した「分類」節へ移動する。--Eryk Kij(会話) 2021年7月26日 (月) 18:07 (UTC)(INAKAvillage211さんが復帰された為、この話は無しと致します。--Eryk Kij(会話) 2021年11月2日 (火) 08:29 (UTC))
改めまして
[編集]INAKAvillage211さんが復帰された為、擦り合わせを行う事と致します。INAKAvillage211さんがセクション付で追加された箇所に、私がそれよりも前に「主な分類群」節に列挙しておいた下位分類の一覧や画像を統合するという形でよろしいでしょうか。--Eryk Kij(会話) 2021年11月2日 (火) 08:29 (UTC)
お久しぶりです。その形でかまいません。よろしくお願いいたします。--INAKAvillage211(会話) 2021年11月2日 (火) 12:54 (UTC)
- 承知致しました。一週間経っても異論があがらなければこの内容で進める事と致します。--Eryk Kij(会話) 2021年11月3日 (水) 15:39 (UTC)
- 確認から一週間以上経過している為着手致しますが、数日かかる事になるかもしれません。なお2019年に北隆館から出版された『新維管束植物分類表』(米倉浩司 著)ではアカネ科に限らず新たに和名が与えられた連や属も存在する模様です。私の方でも確認できたものから順次反映していきたいですが、他にも確認済みの方がいらっしゃいましたら反映して頂ければありがたいと存じます。--Eryk Kij(会話) 2021年11月17日 (水) 10:56 (UTC)
- 報告 2021年以降ウィキスピーシーズでの分類整理と並行して主に旧世界産の属を中心に整理を進め、一時期アカネ科の中でも旧世界産の限られた属(キダチハナカンザシ属)にのみ注力したり、他の科(ムクロジ科やフトトモ科ユーカリ属)に関心が傾いたりした中で、これから新世界産の属も本格的に整理して参りたいのですが、かなり難航しそうな見通しです。極端な例として Faramea という属を挙げますが、そのウィキスピーシーズ項目を参照して頂ければお分かりの通り、3つのデータベース(キュー植物園系の Plants of the World Online、ミズーリ植物園系の Studies in Tropical Rubiaceae、ブラジル産のもの限定だがリオデジャネイロ植物園系の Flora e Funga do Brasil)においてこの属で独立種として認められている種の数がバラバラな上、一部では二者択一的な関係(例: F. jasminoides と F. flavicans)となっているのです。従来データベースを典拠とする場合、私はほぼ Plants of the World Online(やそれに統合されたWCSP)頼み一辺倒でそこに書かれている種数を鵜呑みにしている有り様であったのですが、新世界のアカネ科に関してはミズーリ植物園のシャーロット・モーリー・テイラー氏中心で精力的な分類見直しが現在進行形で進められているという事を踏まえますと、複数の典拠を突き合わせ、属ごとに認められている種やその数に関しては安易な断言を避け、慎重に言及を行う事が求められると考えております。これらの事情から更新速度はかなり遅くなるという事を、ここではっきりお断りしておく事と致しました。--Eryk Kij(会話) 2023年2月4日 (土) 23:07 (UTC)
覚え書き
[編集]現時点で把握済みの扱いに困る属 (資料により所属する連が異なるもの):
- Standleya
- Donnellyanthus
- Stenosepala C.H.Perss.
- パナマからコロンビアにかけて分布する Stenosepala hirsuta C.H.Perss. 1種のみが知られる属。