ノート:ヒゲコメツキ
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現在は亜科 Pityobiinae ではなく亜科 Oxynopterinae である模様です
[編集]先刻コメツキムシ#分類にも反映しておりますが、Kundrata et al. (2019:129–130) によりますと亜科 Pityobiinae には Pityobius および Tibionema なる2属しか認められないとの事です。それでは Pectocera 属は現在一体何の亜科の下に置かれているのかと申しますと、2021年に同属の中国産の新種2種が記載された際に〈亜科 Oxynopterinae に属す〉という事が論文名という間接的な形によるものではありながら示されています。なおこの亜科 Oxynopterinae の和名に関しましては、少々古い論文ではあるのですが 大平 (1962:13) が「ヒゲコメツキ亜科」としています。ただ、〈ヒゲコメツキが和名を「ヒゲコメツキ亜科」とする Oxynopterinae の下に置かれている〉といった一連の情報を断定的な表現により本文に反映するためには、もう一段以上綿密な追加調査が必要になると考えております。現在少々身辺に余裕がなくなり始めてきている状況であり、今回は中間報告として覚え書きを投稿する事とした次第です。--Eryk Kij(会話) 2024年10月7日 (月) 17:05 (UTC)
- 追記 そもそも前掲の Kundrata et al. (2019) はコメツキムシ科として認められている膨大な分類群全体のうち、一部の亜科のまとまり (亜属階級まで) のみを目録として取り扱っているものなのですが、ヒゲコメツキが含まれる亜科は対象外となっており、別の機会に改めて目録として発表する旨が記されています (恐らく現時点では未発表)。該当の記述は p. 3 にあり、残りの分類群が具体的に挙げられているのですが、上述の Oxynopterinae に該当するものは広義の亜科 Dendrometrinae (和名は 京都府レッドデータブック (2002:78) によればカネコメツキ亜科) 下の族 Oxynopterini とされています。--Eryk Kij(会話) 2024年10月9日 (水) 03:42 (UTC)
出典
[編集]- 大平, 仁夫 (1962). “日本産コメツキムシ科幼虫の棲息場所と若干の食性について”. ニュー・エントモロジスト 11 (3): 11–16 .
- 『京都府レッドデータブック』京都府企画環境部環境企画課、2002年。 NCID BA5812262X 。
- Kundrata, R.; Kubaczkova, M.; Prosvirov, A.S.; Douglas, H.B.; Fojtikova, A.; Costa, C.; Bousquet, Y.; Alonso-Zarazaga, M.A. et al. (2019). “World catalogue of the genus-group names in Elateridae (Insecta, Coleoptera). Part I: Agrypninae, Campyloxeninae, Hemiopinae, Lissominae, Oestodinae, Parablacinae, Physodactylinae, Pityobiinae, Subprotelaterinae, Tetralobinae”. ZooKeys 839: 83–154. doi:10.3897/zookeys.839.33279.
- Liu, Z.; Jiang, S.-H. (2021). “The genus Pectocera Hope, 1842 (Coleoptera, Elateridae, Oxynopterinae) in China, with description of two new species and one new record”. Journal of Natural History 55 (3–4): 247–270. doi:10.1080/00222933.2021.1900443.