ノート:明るい恒星の一覧
絶対等級
[編集]絶対等級による「明るい恒星の一覧」も欲しいところですね。遠方の恒星はそもそも距離がはっきり確定できないので、揺れが出てきっちりランキング化するのは難しそうですが。--Charon 2006年2月12日 (日) 14:34 (UTC)
掲載方法について
[編集]視等級の一覧なので、肉眼で分離できない星を別個に掲載する必要はあるのでしょうか?合成等級で良いのではないでしょうか?δOri他、掲載されていない星がありますそもそも英語版wikiにあわせる必要はあるのでしょうか?--Sutepen angel momo 2011年12月13日 (火) 04:56 (UTC)
- 1~2等星の全記事にはSIMBADより出典をつけました。これに基づきデータを修正する必要がありますが、SIMBADの出典に従い合成等級が表示されているもの(ケンタウルスα、みなみじゅうじαなど)は合成等級で記載。個別しかデータが無いもの(シリウス、プロキオンなど)は、個々の星のデータを使用すれば良いと思います(伴星は暗すぎるので合成でも大差ないですけど)。--Sutepen angel momo(会話) 2013年2月12日 (火) 11:05 (UTC)
- 視等級は読んで字のごとし見た目の等級なので、分離できない主星と伴星の関係は、データがある場合は合成等級でかまわないと思います。--Kiruria281(会話) 2013年2月12日 (火) 14:57 (UTC)
- ありがとうございます。全く同意見です。近日中に修正作業に入ります。--Sutepen angel momo(会話) 2013年2月12日 (火) 15:26 (UTC)
- 視等級は読んで字のごとし見た目の等級なので、分離できない主星と伴星の関係は、データがある場合は合成等級でかまわないと思います。--Kiruria281(会話) 2013年2月12日 (火) 14:57 (UTC)
報告 作業が完了しました。中途半端に付加されていた変光星の印「var」は全て削除しました。付加するのであれば、「視等級」の一覧だから視等級に影響を与える程の大きな変光のみを記載するのか、全て記載するのか(この場合は半分ほどの星に付加されると思います)を決めるべきでしょう。なお、サイズが大幅に減ったのはSIMBADへのリンクで不要なパラメタを削除したためです。--Sutepen angel momo(会話) 2013年2月13日 (水) 08:47 (UTC)
- ソースをSIMBADにした割には、元文献とは異なる等級が使われているように見えますがどうしてなのでしょうか?
- 例:シリウスは-1.47等となっているが、SIMBADでトップで引用されているCatalogue of Stellar Photometry in Johnson's 11-color systemや、Yale's Bright Star CatalogueだとV等級は-1.46等。カノープスもSIMBADトップで引用されているCatalogue of Stellar Photometry in Johnson's 11-color systemだと-0.74等で、BS Catalogueだと-0.72等
- また有効桁数に関する脚注をつけておきながら、遠い星についての距離も小数点以下第2位まで示すなど、どうみても有効桁数を無視した数字まで出していますし、1 pc = 3.2616335 光年 (以前の定義)や3.261563777光年 (現在の定義) の違いどころか、1 pc = 3.26光年と、最初から誤差が出る前提の3桁の数字で計算しているのも解せません。
- シリウスやフォーマルハウトに、合成等級に関する註をつけていますが、そもそも5.84等級以上の光度差(≒-2.5 log[10^(0.005/2.5)-1])があれば、合成等級も0.005等級以下の差となり、無視できます。それよりも、α Cenの合成等級の方が問題です。SIMBADに掲載されている-0.1等は、元文献が示されていません。BS Catalogueなら、-0.01と+1.33の合成等級-0.29等、Catalogue of Stellar Photometry in Johnson's 11-color systemなら、+0.01と+1.33の合成等級-0.27等となります。
- 太陽の明るさとして-26.73を採用していますが、2π (pc) = 360 × 3600 (AU)の関係を使って計算すれば、この場合の絶対実施等級は+4.64になるはずです。
- SIMBADをソースにするにせよ、結局そこに示されているどのカタログを元としたのかがはっきりしないと、数字が言い加減になります。V等級にせよ、地上で観測したJohnson系の数字と、ヒッパルコス衛星が観測した数字では違いがあり、両者を混ぜてしまうべきではありません。
- というわけで、実施等級に関してはBS Catalogue(必要に応じて合成等級)、三角視差に関しては現時点ではヒッパルコス改訂版を主とし、表を作り直した方が良いと思えるのですが、どうでしょうか?Orichalcum(会話) 2016年11月8日 (火) 16:16 (UTC)
- ソースをSIMBADにした割には、元文献とは異なる等級が使われているように見えますがどうしてなのでしょうか?
- はじめまして天文プロジェクトメンバーです。上記で3年前にコメントしているように、1~2等級(その後3等級も)の星はsimbadを出典として当記事だけでなく、恒星の記事や「〇〇座の恒星の一覧」を修正し整合性が取れるようにしました(つまり、その時点では出典の値と一致しています)。しかし、その後も頻繁にsimbadのデータは修正され、Wikipediaの修正が追いついていません。私的には、今の高精度の測定(JASMINとか)が終わってsimbadが修正されてからまとめて修正するつもりでした(他の方が恒星の記事を修正される度に、記事間で矛盾が出ないように当記事のメンテはしていますが)。有効桁数については、年周視差の誤差範囲が200光年を軽く超える状態で、計算の誤差を数ヶ月厳密にするよりは、出典の提示されている3.26を使用した方が良いと判断しましたが、仰るように厳密にやった方が良いかもしれませんね。α Cenの出典は[1]ですが、simbad自体が出典なので、(Wikipedia的にいえば)その根拠は追う必要はありません(天文ファンとしては気になりますが)。0.01と1.33を合成すると-0.275になりますが、simbadでは-0.1となっています(simbadはこういうの結構多いです)。こういう理由から正直、simbadは使いたくないのですが、simbadが「最新となっている」、との事なのでこれを使っています。なお、太陽の絶対等級については、私は修正していないので昔に加筆された時のままの値です。ちなみにBS Catalogueとは、イェール輝星(ブライトスター)カタログでしょうか。これは便利ですが古いので(5版が最新)、仕方なくsimbadを使用しています。他の天文プロジェクトメンバーの御意見も伺ってみたいです。--Sutepen angel momo(会話) 2016年11月8日 (火) 17:46 (UTC)
- 明るい星についてSIMBADが採用しているV等級は大部分がStellar Photometry in Johnson's 11-color system (Ducati, 2002)によりますが、そこでまとめられているデータは、基本的には1993年以前のNASAの観測データでそんなに新しいものではありませんし、β Cenのデータが抜けていたりします。BS Catalogueは、とりあえずはV等級に関しては明るい恒星で抜けはないという利点があります。
- 距離に関しては、ガイアプロジェクトの最初の結果が発表されるまで更新を待ってもいいかも知れませんが、ちょっと気になったのが対数計算です。上で「0.01と1.33を合成すると-0.275になりますが、」と書かれていますが、ちゃんと対数計算すると1.33-2.5*log(10^{(1.33-0.01)/2.5}+1) ≒ -0.272になるはずです。また個々の等級は大部分が小数点以下第3桁が四捨五入されたデータであり、合成等級も絶対等級も小数点以下第2位までしか有効ではないはずですが、その辺の処理は大丈夫でしょうか?Orichalcum(会話) 2016年11月8日 (火) 18:25 (UTC)
- はじめまして天文プロジェクトメンバーです。上記で3年前にコメントしているように、1~2等級(その後3等級も)の星はsimbadを出典として当記事だけでなく、恒星の記事や「〇〇座の恒星の一覧」を修正し整合性が取れるようにしました(つまり、その時点では出典の値と一致しています)。しかし、その後も頻繁にsimbadのデータは修正され、Wikipediaの修正が追いついていません。私的には、今の高精度の測定(JASMINとか)が終わってsimbadが修正されてからまとめて修正するつもりでした(他の方が恒星の記事を修正される度に、記事間で矛盾が出ないように当記事のメンテはしていますが)。有効桁数については、年周視差の誤差範囲が200光年を軽く超える状態で、計算の誤差を数ヶ月厳密にするよりは、出典の提示されている3.26を使用した方が良いと判断しましたが、仰るように厳密にやった方が良いかもしれませんね。α Cenの出典は[1]ですが、simbad自体が出典なので、(Wikipedia的にいえば)その根拠は追う必要はありません(天文ファンとしては気になりますが)。0.01と1.33を合成すると-0.275になりますが、simbadでは-0.1となっています(simbadはこういうの結構多いです)。こういう理由から正直、simbadは使いたくないのですが、simbadが「最新となっている」、との事なのでこれを使っています。なお、太陽の絶対等級については、私は修正していないので昔に加筆された時のままの値です。ちなみにBS Catalogueとは、イェール輝星(ブライトスター)カタログでしょうか。これは便利ですが古いので(5版が最新)、仕方なくsimbadを使用しています。他の天文プロジェクトメンバーの御意見も伺ってみたいです。--Sutepen angel momo(会話) 2016年11月8日 (火) 17:46 (UTC)
- まず「有効桁数」ですが、「有効桁数」と表現したのが悪かったかもしれません。文中の「有効桁小数第n位」とは、光年の3.26以外は、全て細かいケタで計算し、最後に計算結果の小数第n+1位を四捨五入して小数第n位までを記載しています。同様に、合成等級は2.5ではなく、5等差で100倍より求めた値「2.511886432・・・・」を計算式に使用し、計算結果を四捨五入して上記で述べた値としました。なお、光年の3.26は正確に計算すべき、という御叱りは尤もです。光年は3.26156377716743で計算した方が良いかな、と思っていましたが、これも次世代の視差測定後に反映するつもりです。では、本題です。SIMBADは頻繁に(数ヶ月に1度~)、V等級(も含めた各データ)を変更しています。1993年以前のNASAの観測データだけを使用しているのであれば、何度も何度もミスを修正している事になります。実際にはミス修正なのか測定結果を反映しているのか、その辺の事情はわかりかねます。SIMBADを使う理由は「最新」の1点ですが、合成等級があわない、わけのわからない星、など納得の行かない事も多いです。イェールを使用できれば楽なのですが、当記事に載るような輝星はともかく、イェールに記載されていない星も多々あります。そう言いつつもB-V、U-BはSIMBADに載っていなくとも、イェールに載っている場合もあるので、イェールを採用するなど、統一もとれていません。この辺の話は、前例を踏襲して私がまとめた形式に統一して、他の方にも押し付けてしまっている形になっておりますが、利用者:Sutepen angel momo/sub2#恒星の記事についてでもぼやいているように、今の形式がベストなどとは思っていません。私自らも多々疑問を感じています。同じプロジェクトメンバーでアクティブに活動されておられるKovayashi様、Koki0118様、御二方の御意見も伺いたく思います。--Sutepen angel momo(会話) 2016年11月8日 (火) 20:19 (UTC)
- 「有効桁数」については、「小数点第3位まで示す」等と書き換えるべきでしょう。ただ細かい計算までした割に、合成等級の数字が正しい計算結果と異なるのが気になります。「同様に、合成等級は2.5ではなく、5等差で100倍より求めた値「2.511886432・・・・」」と書かれていますが、5等級差で100倍と、2.5等級差で10倍は同じことですし、2.511886432... ≡ 10^(1/2.5)ですね?B等級のB星とA等級のA星があれば、A星はB星の10^{(B - A)/2.5}倍明るいわけで、A+B星の合計の明るさはB星の10^{(B - A)/2.5} + 1倍。よって合成等級はB-2.5log[10^{(B - A)/2.5} + 1]となり(logは底が10の常用対数)、B = +1.33, A = +0.01を入力すれば、-0.271917...となり、四捨五入しても-0.275にはなりません。計算を関数電卓に任せず、計算途中で丸め誤差が発生していませんか?まあそもそも多くの実視等級が小数点第2位までしか示されていないので、小数点第3位の数字に意味はありません。
- 参考までにカストルAが1.93等、カストルBが2.97等に対し(SIMBADはともにチコ星表からで、WDSカタログ(2001-2004)も同じ数字を採用)、その合成等級1.5774...はSIMBADで表示されているカストルの合成等級1.58等(Ducati2002)と同じです(BSカタログベースだと、1.98等と2.88等の合成等級は1.59等となります。一方、SKY2000 Master Catalog(2002)だと、確かとんでもない値になります)。一方でαCru A(BS 4730)は1.4等(SIMBADのソースなし)αCru B(BS 4731)は1.55等(SIMBADが採用しているのはWDSカタログ)で、合成等級は0.7198..となり、SIMBADでソース無しとして示されている0.81等とも異なります。つまりSIMBADのデータは、南半球の星座でおかしなことになっているケースが多いようです。なお合成等級をBSカタログベースで計算すると、0.76等(1.33等+1.73等)、WDSカタログで計算すると0.64等(1.25等+1.55等)と、こちらも大分違いますが(Ducati2002には収録されておらず、どうもこちらも南半球には弱いカタログのよう)、どちらを採用するのせよ、ソース元となるカタログを示すなら問題ないと思います。
- V等級については、明るい星の多くがStellar Photometry in Johnson's 11-color system (Ducati, 2002)から採用されており、最新といってもシリウスやカノープスのデータは2002年のものです。自分は「1993年以前のNASAの観測データだけを使用」とうっかり書いてしまいましたが、これは本カタログのReadMeファイルを読んだ際、「JHKLMN bandsはNASA Ref. Pub. 1294 (1993).による」というのを勘違いしたためで、UBVデータの方は、Wisconsin Astrophysics 504 (Ducati, 1993)の内容を更新していたようです。いずれにせよこれらの等級は2002年以前のもので、言うほど更新されておりませんし、南半球に抜けが多いようです。逆にSIMBADのトップに示されている等級であっても、ソースのカタログがリンクされていないものは、SIMBADが改めて測定したものなのかも怪しく感じられます。βCenにせよαCenにせよ、どっちもストラスブールでは観測できない星です。おそらく沢山リンクされているカタログのどっかから拾ってきたものでしょうが。Orichalcum(会話) 2016年11月9日 (水) 02:21 (UTC)Orichalcum(会話) 2016年11月9日 (水) 04:17 (UTC)
- 「有効桁数」については、「小数点第3位まで示す」等と書き換えるべきでしょう。ただ細かい計算までした割に、合成等級の数字が正しい計算結果と異なるのが気になります。「同様に、合成等級は2.5ではなく、5等差で100倍より求めた値「2.511886432・・・・」」と書かれていますが、5等級差で100倍と、2.5等級差で10倍は同じことですし、2.511886432... ≡ 10^(1/2.5)ですね?B等級のB星とA等級のA星があれば、A星はB星の10^{(B - A)/2.5}倍明るいわけで、A+B星の合計の明るさはB星の10^{(B - A)/2.5} + 1倍。よって合成等級はB-2.5log[10^{(B - A)/2.5} + 1]となり(logは底が10の常用対数)、B = +1.33, A = +0.01を入力すれば、-0.271917...となり、四捨五入しても-0.275にはなりません。計算を関数電卓に任せず、計算途中で丸め誤差が発生していませんか?まあそもそも多くの実視等級が小数点第2位までしか示されていないので、小数点第3位の数字に意味はありません。
- まず「有効桁数」ですが、「有効桁数」と表現したのが悪かったかもしれません。文中の「有効桁小数第n位」とは、光年の3.26以外は、全て細かいケタで計算し、最後に計算結果の小数第n+1位を四捨五入して小数第n位までを記載しています。同様に、合成等級は2.5ではなく、5等差で100倍より求めた値「2.511886432・・・・」を計算式に使用し、計算結果を四捨五入して上記で述べた値としました。なお、光年の3.26は正確に計算すべき、という御叱りは尤もです。光年は3.26156377716743で計算した方が良いかな、と思っていましたが、これも次世代の視差測定後に反映するつもりです。では、本題です。SIMBADは頻繁に(数ヶ月に1度~)、V等級(も含めた各データ)を変更しています。1993年以前のNASAの観測データだけを使用しているのであれば、何度も何度もミスを修正している事になります。実際にはミス修正なのか測定結果を反映しているのか、その辺の事情はわかりかねます。SIMBADを使う理由は「最新」の1点ですが、合成等級があわない、わけのわからない星、など納得の行かない事も多いです。イェールを使用できれば楽なのですが、当記事に載るような輝星はともかく、イェールに記載されていない星も多々あります。そう言いつつもB-V、U-BはSIMBADに載っていなくとも、イェールに載っている場合もあるので、イェールを採用するなど、統一もとれていません。この辺の話は、前例を踏襲して私がまとめた形式に統一して、他の方にも押し付けてしまっている形になっておりますが、利用者:Sutepen angel momo/sub2#恒星の記事についてでもぼやいているように、今の形式がベストなどとは思っていません。私自らも多々疑問を感じています。同じプロジェクトメンバーでアクティブに活動されておられるKovayashi様、Koki0118様、御二方の御意見も伺いたく思います。--Sutepen angel momo(会話) 2016年11月8日 (火) 20:19 (UTC)
- すみません、自分のPCの天文計算用のEXCELシートに定義した計算式を見直したところ、それ自体が誤っていました。計算式を正しく修正したところ「-0.271917182617777・・・」になりました。大変失礼しました。心より御詫びと、また気づかせて頂き御礼申し上げます。本題については、他の方の御意見を御待ちします。--Sutepen angel momo(会話) 2016年11月9日 (水) 09:53 (UTC)
上記のとおり、同じくプロジェクトメンバーの者です。サンドボックスの作業が終わらなくて、通知に気づかなかったので、コメントが遅くなりました(どうでもいいですが)。本題です。確かにSIMBADは、赤経、赤緯、視等級、年周視差、固有運動、赤方偏移、視線速度の情報が詳しく掲載されていますが、結構、更新されているので、データの更新がWikipediaの方で追いつかないという事は確かにあります。一方、英語版では、SIMBADはあまり使われていません。赤経、赤緯、固有運動に関しては、以下の文献をよく見かけます。
van Leeuwen, F. (November 2007), “Validation of the new Hipparcos reduction”, Astronomy and Astrophysics 474 (2): 653–664, arXiv:0708.1752, Bibcode: 2007A&A...474..653V, doi:10.1051/0004-6361:20078357
このように、一つの文献に出典にまとめるという事もいいかもしれませんが、上記の文献は2007年8月に公表されたもので、若干古いデータも入っています。先日、初めてガイア計画のカタログが公開されたらしいです。詳細は見てませんが、何かしらの参考になれば幸いです。--Koki0118(会話) 2016年11月9日 (水) 12:39 (UTC)
- 最近SIMBADを追っていなかったので変更については正確には判りませんが、実視等級とされるV等級にJohnson系とTycho/Hipparcos系の2種類があり、少なくとも両者を混ぜるべきではないでしょう。最新のTycho-2星表で用いられているTycho/Hipparcos系のBV等級は、人工衛星のヒッパルコスが宇宙空間で観測したものを元にしたもので、一応換算はされていますが、地上から観測したジョンソン系の観測結果とは異なります。改訂された2007年のヒッパルコス星表では、V等級の項目が消え、Hipparcos magnitudeに統一されています(B-Vは残っている)。思い違いでなければ少し前まで、SIMBADはヒッパルコス/チコ星表の数字(Tycho-2 (2000), Hipparcos (2007改訂)など)をデフォルトに採用していたのが、おそらく最近になってジョンソン系のStellar Photometry in Johnson's 11-color system (Ducati, 2002)の数字に戻した(南半球を除く)のではないでしょうか?2002年のDucatiのカタログはスペクトルに関してはBSカタログ5版などを引用しており、その意味ではBSカタログよりも等級がアップデートされています(南半球を除く)。よって、等級に関しては2002年のDucatiの等級を優先し、一部をBSカタログから補う、というのが最新のジョンソンV等級になるのではないでしょうか?少なくともSIMBADのリファレンスが付いていない時の数字は意味不明なものが多すぎます。
- なお三角視差、固有運動、座標に関してはヒッパルコス系が一番正確だと思いますし、SIMBADでもそれがリファーされています。ガイアプロジェクトは、結果をまとめた絵やらが公表されただけで、カタログは公表されていませんし、明るい星は観測の対象外です。Orichalcum(会話) 2016年11月11日 (金) 05:29 (UTC)
- SIMBADで最近よく目にするのは、赤方偏移と視線速度、スペクトル分類、V等級の修正です。過去データの引用元変更か、新規観測なのかはわかりませんが、とにかくイヤになるくらい変更しています。ガイアやそれを補完するJASMINEの結果が出れば、SIMBADも安定し、当面修正はせずとも良くなると思っていたのですが、それは私の錯覚かもしれません。さて、天文プロジェクトメンバーから強い意見が出ていないようですね(そういう私も同じですが)。simbadは暗い星も記載されており、恒星系内の各星のデータもある場合が多い、その一方、信頼性に疑問を感じる事もあります(後述するシリウスAの件を御覧下さい)。最新(のはず)のsimbadか、最新ではない(?)安定バージョンの他カタログの2択というよりは、データ毎に優先順位を決める(例:V等級は、〇カタログ、×カタログ、simbadの優先順)事になるのでしょうか。いずれにせよ、今までの苦労が引っくりかえる話(記事数で500記事程度でしょうか)かつ未来の数百記事に影響を与える話なので、慎重に判断したいと思います。なお、太陽は理科年表の値に(出典は太陽に提示)、焼け石に水ですがカノープスは最新のSIMBADより修正しました。シリウスも修正しようと思ったのですがシリウスAのV等級がおかしかったので(合成等級は-1.46、Aは-1.09。実際にはAと合成等級は大差ないはず)、修正する気力が失せ そのままです。--Sutepen angel momo(会話) 2016年11月13日 (日) 11:58 (UTC)
- 報告 ノート:へびつかい座ベータ星#視等級で似たような議論が出ています。なお、シリウスは恒星記事を修正頂いたので、当記事もそれにあわせ修正しました。--Sutepen angel momo(会話) 2016年12月3日 (土) 10:29 (UTC)