ノート:荒木不二洋
報告:Henon氏の違反行為について Henon氏は(自分または自グループにとって不都合な真実を述べた)本項目の「肯定的な記述」を一方的に削除しました。これはwikipediaの根本に係わる違反行為です。
Yang-Baxter関係式が、高度な対称性(変数8個に対して等式32個を要求する)以上、解が存在することは極めて希であることは中学生にも分かることです。この拡張性の課題を解決するための研究の成果を否定することは、科学的な態度とは言えないことであり、極めて遺憾です。
同一の研究対象について、複数のアプローチが存在する以上、見解の相違が発生するのは極当然のことです。百科事典としては、特定の見解に偏することなく、未解決課題については両論を併記するのが公平な姿勢です。このように、自説にとって不都合な真実を一方的に抹殺する行為は、研究者の資質を問われる行為であり、今後、かような遺憾極まりない行為を慎まれることを期待いたします。—以上の署名の無いコメントは、124.213.135.30(会話)さんが投稿したものです。(履歴)
- 私が「荒木不二洋」の項目から「可換な転送行列」の記述を削除し、新たに業績についての記事を執筆したのは、ノート:神保道夫でも申し上げたように、「その人物の業績全体から見てバランスの取れた記述にする」という意図によるものです。
- 現在の記事では、「特に、4次転送行列の可換性の研究では、・・・」以下の部分で、私が書いた前半の概括的な記述に対し、特定の研究を取り上げています。このような書き方をすれば、荒木氏の研究全体の中で、「4次転送行列の可換性」に関する研究が、最も特筆すべき代表的な研究であると理解されかねません。そうした印象を与えることは、結果として荒木氏の業績に関して一面的な理解を読者に与えることになりかねないと危惧しています。
- Google scholarやMath. Sci. Netなどで検索してみればすぐにわかるように、荒木氏の業績の中で特筆するべき代表的な研究は、まず第一に、作用素環論に関する貢献、特にフォン・ノイマン環の構造論や表現論とその数学・物理双方への応用に関する業績であると考えます。こうした業績について十分に記述せずに、「4次転送行列の可換性」に言及することは、結果として荒木氏の業績を貶めているとさえ私は感じています。
- また、荒木氏自身の「ヤン・バクスター関係式」に対する見解も不明です。これはWikipediaという百科事典の記事なのですから、荒木氏自身が「ヤンバクスター関係式の拡張性」について問題視しているというのであれば、まずそのことを出典を示して述べ、荒木氏自身の主張についても理解が深まるように書くべきではないでしょうか。--Henon 2010年3月20日 (土) 18:17 (UTC)
- 【コメント】もし、それが本当ならば、貴殿がここの「肯定的な記述」を一方的に削除(2010/01/29,2010/03/04---日本時間)することは無いはずです。
- 【コメント】論文出てますよ。お読みにならずに、こんなコメントを発しておられるのですか・・・??? 貴殿、本物の研究者ですか?
- 【報告】Henon氏は、今度は、日本時間の2010年3月22日午前1時頃、ご自分の行った一方的な削除記事投稿(違反行為)自体を取り消されたようです。その際、自らの不正行為を隠蔽するためか、211.9.45.158氏の複数の書き込みも抹殺したようです。これは、重大なる違反行為です。大変、遺憾に思います。—以上の署名の無いコメントは、124.213.135.30(会話)さんが投稿したものです。(差分)
- 荒木不二洋の編集履歴[1]を見れば明らかなように、私Henonは、2010/1/29に編集を行った以外、該当記事の編集は行っておりません。2010/3/22に何かを取り消した記録もありませんし、「211.9.45.158氏の複数の書き込みも抹殺した」というのは事実ではないと思います。なお、2010/3/19に218.251.73.158氏が211.9.45.158氏の書き込みを削除していますが、218.251.73.158氏は私ではありません。また、神保道夫の項目[2]において、2010/3/2にあるふぁるふぁ氏が211.9.45.158氏の書き込みを削除していますが、あるふぁるふぁ氏も私ではありません。さらに、2010/3/19に218.251.73.158氏が211.9.45.158氏の書き込みを削除していますが、前述同様218.251.73.158氏は私ではありません。おそらく124.213.135.30氏の勘違いだとは思いますが、念のため指摘しておきます。--Henon 2010年3月24日 (水) 10:30 (UTC)
- ☆そうかなぁ?
124.213.135.30さんへ指摘と質問です。(指摘)記事から記述を除去すること自体は違反でも何でもありません。会話ページやコメント依頼で指摘されているように、方針の理解不足が著しいです。(質問)「ここにヤン・バクスター関係式の拡張性の課題があり、実用への応用の観点からも、発展が臨まれる所である(ママ)」という記述の情報源をはっきりと示してください。誰が「望まれる」と言っているのですか。--白駒 2010年3月22日 (月) 12:25 (UTC)
削除の報告とHenonによる問題点の整理
[編集]211.9.45.158氏が再び「可換な転送行列に関する研究」についての記事を追加されました。 私Henonや白駒さんから提出されている疑義に何もコメントしようとしないままこのような編集を行うことこそ、非常に遺憾ですが、 この際、私が問題と考えている点を整理しておくことで、記述削除の報告とさせて頂きます。
1. 4次転送行列に関する研究は、荒木氏の主要な業績であると判断できる根拠が乏しい。
第三者から十分に引用されて評価の定まっているほかの主要な研究業績について十分に触れないまま、特定の研究についてのみ詳述することは、 荒木氏の業績をミスリードすることにつながるため避けるべきであると考えます。 例えば以下に示すMath. Sci. Netの被引用数や河東氏の業績紹介の文章においても、4次の可換な転送行列の研究は触れられていません。
- Math. Sci. Net.で公開されている論文の被引用数上位10件は以下の通りです。
- Araki, H.; Woods, E. J. Representations of the canonical commutation relations describing a nonrelativistic infinite free Bose gas. J. Mathematical Phys. 4 1963 637--662.
- Araki, Huzihiro On quasifree states of ${\rm CAR}$ and Bogoliubov automorphisms. Publ. Res. Inst. Math. Sci. 6 (1970/71), 385--442.
- Araki, Huzihiro On an inequality of Lieb and Thirring. Lett. Math. Phys. 19 (1990), no. 2, 167--170.
- Araki, Huzihiro Relative Hamiltonian for faithful normal states of a von Neumann algebra. Publ. Res. Inst. Math. Sci. 9 (1973/74), 165--209.
- Araki, Huzihiro; Wyss, Walter Representations of canonical anticommutation relations. Helv. Phys. Acta 37 1964 136--159.
- Araki, Huzihiro Mathematical theory of quantum fields. Translated from the 1993 Japanese original by Ursula Carow-Watamura. International Series of Monographs on Physics, 101. Oxford University Press, New York, 1999. xii+236 pp. ISBN: 0-19-851773-4
- Araki, Huzihiro Bogoliubov automorphisms and Fock representations of canonical anticommutation relations. Operator algebras and mathematical physics (Iowa City, Iowa, 1985), 23--141
- Araki, Huzihiro Relative entropy of states of von Neumann algebras. Publ. Res. Inst. Math. Sci. 11 (1975/76), no. 3, 809--833.
- Araki, Huzihiro Some properties of modular conjugation operator of von Neumann algebras and a non-commutative Radon-Nikodym theorem with a chain rule. Pacific J. Math. 50 (1974), 309--354.
- Araki, Huzihiro; Woods, E. J. A classification of factors. Publ. Res. Inst. Math. Sci. Ser. A 4 1968/1969 51--130.
2. 特定の個人の研究を宣伝している可能性がある。
神保道夫の項目でのやりとりが始まった当初から把握していましたが、今まであえて書かずにいた点について述べます。
第1に、荒木不二洋の項目に追加された「可換な転送行列に関する研究」とは、次の2本の論文についてのものだと思います。
- Araki, Huzihiro; Tabuchi, Takaaki, On commuting transfer matrices. Helv. Phys. Acta 69 (1996), no. 5-6, 717--751.
- Araki, Huzihiro; Tabuchi, Takaaki, Generalization of Krinsky's commutativity proof of transfer matrices with Hamiltonians. Found. Phys. 27 (1997), no. 11, 1485--1494.
この2件の論文は、Math. Sci. Net.上では互いに他を引用しているか、荒木氏の論文全リストから引用されている程度ですし、google scholarでも同様です。 こうした研究について詳細に述べることは、wikipediaの記事に関する「対象とは無関係な信頼できる情報源から有意な言及」という「特筆性」の原則に抵触しているのではないかとさえ考えます。 より具体的に指摘すると例えば次の諸点について、次項の荒木氏の見解とも関連するかたちで十分な情報源・出典を掲げるべきです。
- 「荒木の研究は、「可解格子モデル」の研究を、現実の物理学で要求される外場のあるHamiltonian(外場の無いスピンの量子力学は物理としては虚構)に拡張した点で注目に値する」
- 「Yang-Baxter関係式は「可解」であるための十分条件の1つではあるが、必要条件ではないことも示しているとともに、「可解格子モデル」の研究が、近未来において、実用に供される可能性を示した」
- 「可解格子模型等が念頭にもつスピンモデルについてであるが、そもそも、量子力学のスピンは外場が存在して初めてエネルギー順位の分裂を観測することができる(スピン上向き/下向きは外部磁場に対する順方向/逆方向の違いに他ならない)。ところが、この外場の存在は、転送行列の非対称性と深く関係している。」
- 「ヤン・バクスター関係式の拡張性の課題があり、実用への応用の観点からも、発展が臨まれる所である。」(白駒さんが既に指摘済み。)
第2に、『素粒子論研究』に掲載された田淵隆明氏の2編の論文
について触れます。これらの論文は上であげた2つの英語論文の内容と重なる部分を持つ和文の論文ですが、この2編に見られる書きぶりと、今回問題としている「可換な転送行列に関する研究」の記事の書きぶりを比較してみると、類似している部分が散見されます。 にもかかわらず、「神保道夫」の項目でも「荒木不二洋」の項目でも問題となった記述の中に田淵隆明氏の名前が登場していません。 もし、田淵氏以外の第三者がこの記事を執筆しているのだとしたら、それは引用元を示さない転載にあたるとさえ感じられます。また他方、田淵氏御自身がこの記事を執筆なさっているのだとしたら、それは本人が自身の研究について記述していることになり、特筆性の観点からも、より厳格に掲載の当否を考える必要が出てきます。 この記事の編集にあたっては、最低限
- 田淵隆明氏本人なのかどうかの表明すること。
- 田淵隆明氏の名前や論文について適切な形で引用すること。
の2点がないと、客観的な議論にならないと感じます。
3. 荒木氏自身の考え方などについての十分な出典が示されていない。
それでもなお問題なのは、当該記述と荒木氏自身の見解の関係がいまだに不明な点です。この点に関しては、124.213.135.30氏が「論文出てますよ。」という一言を述べたのみで、やはり十分な出典が示されたとは言えないと考えます。 より具体的に指摘すると、例えば次の諸点について荒木氏自身の見解なのかどうかについて明確な情報源・出典を提示するべきです。
- 「Yang-Baxter関係式は「可解」であるための十分条件の1つではあるが、必要条件ではないことも示しているとともに、「可解格子モデル」の研究が、近未来において、実用に供される可能性を示したものと言える。」
- 「ヤン・バクスター関係式は非常に強力なアプローチ方法ではあるが、他方、拡張性において大きな課題を抱えている。」
- 「可解格子模型等が念頭にもつスピンモデルについてであるが、そもそも、量子力学のスピンは外場が存在して初めてエネルギー順位の分裂を観測することができる(スピン上向き/下向きは外部磁場に対する順方向/逆方向の違いに他ならない)。ところが、この外場の存在は、転送行列の非対称性と深く関係している。」
- 「ヤン・バクスター関係式の拡張性の課題があり、実用への応用の観点からも、発展が臨まれる所である。」(白駒さんが既に指摘済み。)
これらの評価や価値判断の情報源が(前項で指摘したように)田淵氏の価値判断(の引用)のみであるなら、それらは独自研究とみなさざるを得ず、従ってwikipediaの記事としては適切ではないことになります。また上記で述べたように、荒木氏自身の見解と無関係なら、「荒木不二洋」の項目に掲載するのは不適切だということになります。
4. 可換な転送行列に関する記述には、誤字や注釈の入れ方などの点で文章が極めて読みづらい。
反射的に記事を復活させるのではなく、読みやすい記述になるよう努力していただきたいのです。