ノート:養賢堂 (仙台藩)

養賢堂への改名について

皆様、編集作業お疲れ様です。私はこのページを「養賢堂 (仙台藩)」へ改名（移動）しようと考えており、ここにご相談させて下さい。その理由は、項目名として「明倫養賢堂」は不適切、「養賢堂」が適切と思われるためです。多くのことを説明しなくてはならないため、申し訳ありませんが長文になります。

そもそも、この項目は「養賢堂」として立項され、2008年に「正式名称へ移動」を理由に「明倫養賢堂」へ改名されたようです（明倫養賢堂は転送ページだったようです）。しかし、明倫養賢堂は正式名称ではないのではないか、というのが現在の私の思うところです。もし明倫養賢堂が正式名称なら、『仙台市史』などの郷土資料がそのことに触れるでしょう。しかし、平成版『仙台市史』を例に挙げれば、養賢堂のことをかなり詳しく扱っているにもかかわらず、「明倫養賢堂」の表記はありません。『仙台市史』では、学問所と言われていたのが養賢堂になった、とあります（『仙台市史』通史編4）。一方、『宮城県史』で「明倫館養賢堂」の記述を見つけました。『宮城県史』11巻（教育）24ページに「1772年に明倫館養賢堂から単に養賢堂になった。」という内容の記述があります（しかし『宮城県史』の別の箇所で学問所から養賢堂になったとする記述も…。）。またコトバンクで検索して出てくる「養賢堂」の項目の一部にも、明倫館養賢堂から単に養賢堂となった、とする記事があります。

学問所から養賢堂になったという記述と、学問所が明倫館養賢堂と呼ばれるようになりさらに単なる養賢堂になったとする記述があり、どちらが正しいのかは判りません。明倫館養賢堂と呼ばれていたとしたら、いつからそう言われていたのか、またそれは正式名称なのか、という疑問も生じます。しかし、少なくとも「明倫養賢堂」という表記は誤りで、もし養賢堂に明倫を付けて表記するなら「明倫館養賢堂」が正しいのでしょう。また、明倫館養賢堂が正式で養賢堂が通称であるということでもないようです。以上のことから、項目名として「明倫養賢堂」を掲げたままにしておくのはまずいのではないかと考えました。そして、仙台藩の藩校である養賢堂に言及する文献はどれも、単なる「養賢堂」を表題や項目名としています。ですので、ウィキペディアのこの項目も単なる「養賢堂」とするのが無難であり、調べる人にとっても判り易いのではないかと思います。「明倫館養賢堂」については、本文の中で触れるのが良いと考えます。

なお、「養賢堂」の項目は曖昧さ回避のページとなっています。従いまして、この項目を養賢堂へ改名する場合、曖昧さ回避の括弧書きが必要です。ざっと他の藩校のページを確認したところ、明徳館 (久保田藩)、興譲館 (米沢藩)、進徳館 (高遠藩)、明徳館 (奥殿藩)、時習館 (三河吉田藩)、弘道館 (佐賀藩)、再春館 (学校)が見つかりました。再春館の(学校)の例が一つありますが、藩校には藩名を曖昧さ回避の括弧書きとして用いることが多いようです。これらの事例を鑑み、「養賢堂 (仙台藩)」を提案致しました。いかがでしょうか。--静山（会話） 2020年7月12日 (日) 16:30 (UTC)

昭和29年刊の『仙台市史』本編1は平成の『仙台市史』より説明が簡略ですが、335頁に、1771年に伊達重村筆の「養賢堂」の字を扁額に掲げ、1772年7月に学問所から養賢堂に改称した、と書いてありました。「明倫養賢堂」の語は見えません。CiNiiで「養賢堂 仙台」を検索するといくつか論文がでてきます。高橋克弥「幕末仙台藩の政変と新軍制策の変質」は養賢堂のみ。高野淳一「資料翻訳 仙台藩校養賢堂蔵版『訂正五經』凡例訳注稿」も同じ。しかし、竹ヶ原康佑「仙台藩校・養賢堂蔵書と洋式兵学」に、「養賢堂（正式には明倫養賢堂）」とありました。明倫養賢堂に触れたのはこの箇所だけで、それ以上の説明はありません。明倫養賢堂にも何らかの根拠があるのだとは思いますが、専門家の間でも一部で言及する程度ですので、見出しは養賢堂がよいと思います。かっこの中も提案通りでよいです。--Kinori（会話） 2020年7月14日 (火) 02:05 (UTC)

Kinori様、ご意見を寄せて頂き誠にありがとうございます。私の提案に足りていなかった専門的な資料を提示した上での賛意の表明、とても助かります。賛成も頂けましたし、改名を実施しようと思います。自分が確認できた「明倫館養賢堂」の表記については注釈として記事に含める形をとろうと思いますが、詳しい方がいらっしゃいましたらさらに編集して頂いても大丈夫です。また、この提案に目を通して頂いた方は他にもいらっしゃると思いますので、感謝申し上げます。もし、改名作業の不備がございましたら、教えて頂ければ自分に可能な範囲で対応いたします。--静山（会話） 2020年7月19日 (日) 11:10 (UTC)