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ハットフィールド・アンド・ザ・ノース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハットフィールド・アンド・ザ・ノース
出身地 イングランドの旗 イングランド カンタベリー
ジャンル
活動期間
旧メンバー

ハットフィールド・アンド・ザ・ノースHatfield and the North)は、イギリスプログレッシブ・ロック・バンド。

プログレッシブ・ロックの中でもカンタベリー系と呼ばれるバンドの一つである。デリヴァリーが発展する形で、1972年ピップ・パイルリチャード・シンクレア、スティーヴ・ミラー、フィル・ミラーの4人により結成。スティーヴ・ミラー脱退後、デイヴ・スチュワートが加入し1973年にデビュー。1975年解散。1990年、TV番組のため一時的に再結成。2005年の再結成では、ツアーを行った。2005年には来日公演も行われたが、デイヴ・スチュワートは不参加であった。

来歴

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1972年、スティーヴ・ミラー、フィル・ミラーリチャード・シンクレアピップ・パイルにより結成。ミラーが脱退し、デイヴ・シンクレア加入。

1973年、デイヴ・シンクレア脱退により、デイヴ・スチュワート加入。ミラー、シンクレア、パイル、スチュワートというラインナップでファースト・アルバム『ハットフィールド&ザ・ノース』を録音。11月のギグでギルガメッシュと共演し、2つのバンドはダブル・カルテットとしてアラン・ゴーウェン作曲の組曲を演奏した。

1975年、ミラー、シンクレア、パイル、スチュワートは、セカンド・アルバム『ザ・ロッターズ・クラブ』を録音。同年6月に解散。ミラーとスチュワートはナショナル・ヘルスを結成した(パイルも後に合流)。

1990年、ミラー、シンクレア、パイル、ソフィア・ドマンシッチによりTV番組の企画で一時的に再結成。

2005年、ミラー、シンクレア、パイル、アレックス・マグワイアにより再結成、来日公演も行われた。2006年にパイルが死去。残りのギグはマーク・フレッチャーを迎えて行った。

特徴

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逸話・その他

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1973年11月に第3期ハットフィールド・アンド・ザ・ノースは第2期ギルガメッシュと共演、ダブル・カルテットとしてアラン・ゴーウェン作曲の40分に及ぶ組曲を演奏した。演奏メンバーは

このメンバーでダブル・カルテットのレコーディングの話があったが、実現しなかった[3]

このコンセプトが、後のナショナル・ヘルス結成につながった。

メンバーと担当楽器

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第1期 (デリヴァリー第4期) 1972年9月 - 10月

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+

この編成をデリヴァリー第4期とする説もある。

「One For You」「Will My Thirst Play Me Tricks / The Ant About To Be Crushed Ponders Not The Where Withal Of Boot Leather」を録音。

第2期 1972年10月 - 1973年1月

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  • フィル・ミラー (Phil Miller) - ギター
  • リチャード・シンクレア (Richard Sinclair) - ベース、ボーカル
  • ピップ・パイル (Pip Pyle) - ドラム
  • デイヴ・シンクレア (David Sinclair) - オルガン

第3期 1973年1月 - 1975年6月

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  • フィル・ミラー (Phil Miller) - ギター
  • リチャード・シンクレア (Richard Sinclair) - ベース、ボーカル、ギター
  • ピップ・パイル (Pip Pyle) - ドラム
  • デイヴ・スチュワート (Dave Stewart) - エレクトリック・ピアノ、オルガン、ピアノ、シンセサイザー、トーン・ジェネレーター

+

  • ザ・ノーセッツ (The Northettes) - ボーカル (ゲスト/1st、2nd)
    • アマンダ・パーソンズ (Amanda Parsons)
    • バーバラ・ガスキン (Barbara Gaskin)
    • アン・ローゼンタール (Ann Rosenthal)
  • ジェフ・リー (Geoff Leigh) - サックス、フルート (ゲスト/1st)
  • ジェレミー・ベイネス (Jeremy Baines) - ピクシーフォン、フルート (ゲスト/1st)
  • ロバート・ワイアット (Robert Wyatt) - ボーカル (ゲスト/1st)
  • ディディエ・マレルブ (Didier Malherbe) - サックス (ゲスト/1st)
  • シリル・エアーズ (Cyrille Ayers) - ボーカル (ゲスト/1st)
  • サム・エリッジ (Sam Ellidge) - ボイス (ゲスト/1st)
  • ジミー・ヘイスティングス (Jimmy Hastings) - フルート、サックス (ゲスト/2nd)
  • モント・キャンベル (Mont Campbell) - フレンチ・ホルン (ゲスト/2nd)
  • リンジー・クーパー (Lindsay Cooper ) - オーボエ、バスーン (ゲスト/2nd)
  • ティム・ホジキンソン (Tim Hodgkinson) - クラリネット (ゲスト/2nd)

ファースト・アルバム『ハットフィールド&ザ・ノース』、セカンド・アルバム『ザ・ロッターズ・クラブ』録音。

第4期 1990年3月

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  • フィル・ミラー (Phil Miller) - ギター
  • リチャード・シンクレア (Richard Sinclair) - ベース、ボーカル
  • ピップ・パイル (Pip Pyle) - ドラム
  • ソフィア・ドマンシッチ (Sophia Domancich) - キーボード

ライブ・アルバム『ライヴ1990』録音。

第5期 2005年 - 2006年8月

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  • フィル・ミラー (Phil Miller) - ギター
  • リチャード・シンクレア (Richard Sinclair) - ベース、ボーカル
  • ピップ・パイル (Pip Pyle) - ドラム
  • アレックス・マグワイア (Alex Maguire) - キーボード

+

  • マーク・フレッチャー (Mark Fletcher) - ドラム (2005年6月、10月のギグにゲスト参加)
  • ロル・コックスヒル (Lol Coxhill) - ソプラノ・サックス (2006年5月のギグにゲスト参加)

2005年に初来日公演を行った。(パイルが術後であったため、ドラムの補強にマーク・フレッチャーを迎えた)

第6期 2006年10月

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  • フィル・ミラー (Phil Miller) - ギター
  • リチャード・シンクレア (Richard Sinclair) - ベース、ボーカル
  • アレックス・マグワイア (Alex Maguire) - キーボード
  • マーク・フレッチャー (Mark Fletcher) - ドラム

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ディスコグラフィ

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スタジオ・アルバム

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  • 『ハットフィールド&ザ・ノース』 - Hatfield And The North (1974年 第3期)
  • 『ザ・ロッターズ・クラブ』 - The Rotters Club (1975年 第3期)

ライブ・アルバム

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  • 『ライヴ1990』 - Live 1990 (1990年 第4期)
  • Hatwise Choice (2005年 第3期)
  • Hattitude (2006年 第3期) ※ギルガメッシュとのダブル・カルテット用の組曲の一部を第3期のメンバーで再録した「Extract」を収録している。

コンピレーション

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  • 『アフターズ』 - Afters (1979年 第3期)

シングル

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  • Let's Eat / Fitter Stoke Has A Bath (1974年 第3期)

オムニバス

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  • V (1975年 「Your Majeesty Is Like A Cream Donut」「Oh What A Lonely Lifetime」を収録 第3期)
  • Over The Rainbow (1975年 「Halfway Between Heaven And Earth」を収録 第3期)

その他

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  • ロル・コックスヒル&スティーヴ・ミラー Miller/Coxhill (1973年)
※第1期編成での「One For You」「Will My Thirst Play Me Tricks / The Ant About To Be Crushed Ponders Not The Where Withal Of Boot Leather」を収録
  • ロル・コックスヒル&スティーヴ・ミラー『ストーリー・ソー・ファー/オー・リアリー?』 - The Story So Far.../...Oh Really? (2007年)
※上記『Miller/Coxhill』と『The Story So Far.../...Oh Really?』(1974年)の2in1CD。デリヴァリー第5期のライブ音源「Betty (You Pays Your Money, You Takes Your Chances)」「God Song」「Bossa Nochance / Big Jobs」を追加収録している。「Bossa Nochance / Big Jobs」は後に1stアルバムに収録される曲である。
  • ギルガメッシュ『アライヴィング・トゥワイス』 - Arriving Twice (2000年)
※1973-1975年にかけて録音されていた未発表デモ/リハーサル音源をCD化しており、ギルガメッシュとのダブル・カルテット用の組曲の一部をギルガメッシュ第3期のメンバーで再録した「Extract」を収録

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b Ankeny, Jason. Hatfield and the North Biography, Songs & Albums - オールミュージック. 2021年12月29日閲覧。
  2. ^ Hegarty, Paul; Halliwell, Martin (2021). Beyond and Before, Updated and Expanded Edition: Progressive Rock Across Time and Genre. Bloomsbury Publishing. p. 143. ISBN 1-5013-7083-9 
  3. ^ ギルガメッシュのアルバム『アライヴィング・トゥワイス』ライナーノーツ(2000年)より

外部リンク

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