ハーラン・コーベン
ハーラン・コーベン (Harlan Coben) | |
---|---|
誕生 |
1962年1月4日(62歳) ニュージャージー州ニューアーク |
職業 | 作家 |
言語 | 英語 |
国籍 | アメリカ合衆国 |
最終学歴 | アマースト大学 |
活動期間 | 1988年 - |
ジャンル | ミステリ、スリラー |
主な受賞歴 |
アンソニー賞ペーパーバック賞 1996年 沈黙のメッセージ |
配偶者 | アン・アームストロング・コーベン |
公式サイト | http://www.harlancoben.com |
ウィキポータル 文学 |
ハーラン・コーベン(Harlan Coben、1962年1月4日 - )は、アメリカ合衆国の推理作家。
生い立ち
[編集]ニュージャージー州ニューアークにて、ユダヤ系一家に生まれ、同州リビングストンで育つ。第55代ニュージャージー州知事クリス・クリスティ(2010年就任)とは幼少期からの友人でリビングストン高校でも同級生だった[1]。アマースト大学で政治学を学び、作家のダン・ブラウンと共にPsi Upsilonのメンバーだった。大学卒業後は祖父が経営していた旅行関連会社に勤務。現在は、ニュージャージー州リッジウッドに小児科医の妻と4人の子どもと暮らしている[2]。
キャリア
[編集]大学4年生の時に作家を志すようになる。26歳の時に処女作が受け入れられ、"Play Dead(1990年)"、"Miracle Cure(1991年)" という2作の単独作を出版した後、1995年にマイロン・ボライターというキャラクターを主人公にしたシリーズ作品を書き始める。同シリーズは、バスケットボール選手からスポーツエージェントに転身したボライターが、クライアントが関わる殺人事件などを調査するミステリー作品である。第1作目は『沈黙のメッセージ』(原題:Deal Breaker)である。
また2011年には、マイロンの甥っ子・ミッキー・ボライターが主人公の、ヤングアダルト向けの作品"Shelter" を初めて上梓し、これもシリーズ化。
エドガー賞ペーパーバック賞、シェイマス賞、アンソニー賞の3賞を受賞した初めての作家である。
2001年、ボライターシリーズ開始以後では初となる単独作『唇を閉ざせ』(原題:Tell No One )を上梓、コーベンの著作の中では最も売れたベストセラー作品となった。2006年にフランス人映画監督のギヨーム・カネにより映画化された。2008年4月に出版された"Hold Tight" は「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラーリストの第1位となった。
2018年8月、Netflixと数百万ドル規模の5年間の独占契約を締結。この契約では、既存の14作品と将来の作品がNetflixのオリジナルドラマまたは映画として展開され、コーベンは全てのプロジェクトで製作総指揮を務めることになる[3]。
2022年10月、Netflixが契約をさらに4年間延長したことが発表され、代表作であるマイロン・ボライター シリーズも含まれることになった[4]。
作品リスト
[編集]シリーズ作品
[編集]マイロン・ボライター シリーズ
[編集]# 邦題 原題 刊行年 刊行年月 訳者 出版社
1 沈黙のメッセージ Deal Breaker 1995年 1997年5月 中津悠 早川書房 2 偽りの目撃者 Drop Shot 1996年 1998年1月 中津悠 早川書房 3 カムバック・ヒーロー Fade Away 1996年 1998年10月 中津悠 早川書房 4 ロンリー・ファイター Back Spin 1997年 1999年8月 中津悠 早川書房 5 スーパー・エージェント One False Move 1998年 2000年3月 中津悠 早川書房 6 パーフェクト・ゲーム The Final Detail 1999年 2001年2月 中津悠 早川書房 7 ウイニング・ラン Darkest Fear 2000年 2002年4月 中津悠 早川書房 8 Promise Me 2006年 9 Long Lost 2009年 10 Live Wire 2011年 11 Home 2016年 12 (タイトル未定) 2024年
ミッキー・ボライター シリーズ
[編集]# 邦題 原題 刊行年 刊行年月 訳者 出版社
1 Shelter 2011年 2 Seconds Away 2012年 3 Found 2014年
シリーズ外作品
[編集]刊行年 |
原題 | 邦題 | 刊行年月 |
訳者 | 出版社 |
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1990 | Play Dead | ||||
1991 | Miracle Cure | ||||
2001 | Tell No One | 唇を閉ざせ | 2002年10月 | 佐藤耕士 | 講談社文庫 |
2002 | Gone for Good | ||||
2003 | No Second Chance | ノー・セカンドチャンス | 2005年9月 | 山本やよい | ランダムハウス講談社文庫 |
2004 | Just One Look | ||||
2005 | The Innocent | イノセント | 2006年3月 | 山本やよい | ランダムハウス講談社文庫 |
2007 | The Woods | ||||
2008 | Hold Tight | ||||
2010 | Caught | ||||
2012 | Stay Close | ステイ・クロース | 2013年9月 | 田口俊樹 | ヴィレッジブックス |
2013 | Six Years | ||||
2014 | Missing You | ||||
2015 | The Stranger | ||||
2016 | The Magical Fantastical Fridge | ||||
Fool Me Once | 偽りの銃弾 | 2018年5月 | 田口俊樹+大谷瑠璃子 | 小学館文庫 | |
2017 | Don't Let Go | ||||
2019 | Run Away | ランナウェイ | 2020年12月 | 田口俊樹+大谷瑠璃子 | 小学館文庫 |
2020 | The Boy from the Woods | 森から来た少年 | 2022年1月 | 田口俊樹 | 小学館文庫 |
2021 | Win | WIN | 2022年11月 | 田口俊樹 | 小学館文庫 |
2022 | The Match | ||||
2023 | I Will Find You |
全作品一覧(時系列)
[編集]映像化作品
[編集]映画
[編集]公開年 | タイトル | 製作国 | 監督 | 原作名 |
---|---|---|---|---|
2006 | 唇を閉ざせ | フランス | ギヨーム・カネ | Tell No One |
テレビドラマ
[編集]公開年 | タイトル | 製作国 | 監督 | 原作名 |
---|---|---|---|---|
2015 | ノー・セカンドチャンス ~身代金の罠~ | フランス | No Second Chance | |
2016 | ザ・ファイブ ー残されたDNAー | イギリス | マーク・トンデライ | |
2017 | Juste un regard | フランス | Just One Look | |
2018 | SAFE 埋もれた秘密 | イギリス | ジュリア・フォード Daniel O'Hara Daniel Nettheim |
|
2020 | ザ・ストレンジャー | イギリス | Daniel O'Hara Hannah Quinn |
The Stranger |
その森に | ポーランド | The Woods | ||
2021 | イノセント | スペイン | オリオル・パウロ | The Innocent |
忽然と | フランス | フアン・カルロス・メディナ | Gone for Good | |
ステイ・クロース | イギリス | Daniel O'Hara Lindy Heymann |
Stay Close | |
2022 | ホールド・タイト | ポーランド | Hold Tight | |
2023 | シェルター | アメリカ | Shelter | |
2024 | 偽りの銃弾[5] | イギリス | デヴィッド・ムーア Nimer Rashed |
Fool Me Once |
受賞・ノミネート歴
[編集]- 1996年:『沈黙のメッセージ』でエドガー賞 ペーパーバック賞ノミネート、アンソニー賞 ペーパーバック賞受賞
- 1997年:『カムバック・ヒーロー』でエドガー賞 ペーパーバック賞受賞、シェイマス賞 ペーパーバック賞受賞、バリー賞 ペーパーバック賞ノミネート
- 1998年:『ロンリー・ファイター』でバリー賞 ペーパーバック賞受賞
- 2002年:『唇を閉ざせ』でエドガー賞 長編賞ノミネート、バリー賞 長編賞ノミネート、マカヴィティ賞 長編賞、アンソニー賞 長編賞ノミネート
- 2011年:"Caught" でエドガー賞 長編賞ノミネート
- 2012年:"Shelter" でエドガー賞 ヤングアダルト賞ノミネート
- 2023年:『WIN』で日本推理作家協会賞 翻訳小説部門ノミネート
出典
[編集]- ^ Coben, Harlan. "Chris Christie Confidential", The New York Times, November 33, 2009. Accessed February 24, 2011. "Growing up in Livingston, N.J., Chris and I both attended Heritage Junior High and Livingston High School."
- ^ “The Official Harlan Coben Web Site”. 2018年8月12日閲覧。
- ^ Andreeva, Nellie (2018年8月27日). “Harlan Coben Inks Overall Deal With Netflix For TV Series & Movie Adaptations Of His Books” (英語). Deadline. 2023年9月13日閲覧。
- ^ Andreeva, Nellie (2022年10月3日). “Myron Bolitar Series In Works At Netflix As Harlan Coben Extends Overall Deal At Streamer” (英語). Deadline. 2023年9月13日閲覧。
- ^ “Netflix新作ドラマにリチャード・アーミテージらが出演 : 映画ニュース”. 映画.com. 2023年9月13日閲覧。