コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

バス・ストップ (平浩二の曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「バス・ストップ」
平浩二シングル
B面 涙になるばかり
リリース
ジャンル 歌謡曲
レーベル テイチクレコード
作詞・作曲 千家和也(作詞)
葵まさひこ(作曲・編曲)
チャート最高順位
平浩二 シングル 年表
いつか男は去って行く
(1972年)
バス・ストップ
(1972年)
夜明け前
(1973年)
テンプレートを表示

バス・ストップ」は、1972年9月1日に発売された平浩二の7作目のシングル。

解説

[編集]
  • 1972年9月1日テイチクレコードより発売。
  • 平浩二としてはデビュー3年目にしての初の大ヒットとなり代表曲となった。
  • オリコンヒットチャート最高順位第11位、オリコンセールスは22.4万枚、累計売り上げ枚数はミリオンセラーに達した[1]
  • 1972年〜1973年有線放送リクエストでは第1位を獲得[2]
  • 楽曲中のバス・ストップの舞台となったのは渋谷駅東口のバスターミナルだった[3]
  • 1982年に明治製菓(現・明治)「明治チョコレート キュービィカット」のCMソングに採用され再レコーディング盤が発売された[4]

エピソード

[編集]

平を歌手として世に送り出した日本音楽出版のプロデューサー・村上司は、彼のファルセットを気に入り新曲に活かそうとした。そこでファルセットの出だしが印象的な、アメリカのプラターズのミリオンセラー曲『オンリー・ユー』にヒントを得て『バス・ストップ』が作曲された[5]

一方平は自分の声にピッタリの楽曲をもらいワクワクしたが、レコーディングでは歌い出しの「♪バスを~」で熱のある指導をされた。スタッフから「この曲は『♪バスを〜』の『を』のファルセットで売れるかどうかが決まるんだ!『を』はこの曲の命なんだぞ!」と注意され、何度か録り直しを重ねたという[注釈 1]

収録曲

[編集]
※オリジナル版(1972年9月1日発売/SN-1270)
  1. バス・ストップ(3分28秒)
    作詞:千家和也/作曲・編曲:葵まさひこ
  2. 涙になるばかり(2分46秒)
    作詞:有馬三恵子/作曲・編曲:曽根幸明
※再レコーディング版(1982年10月1日発売/L-1613)
  • 全曲作詞:千家和也/作曲・編曲:葵まさひこ
  1. バス・ストップ(3分29秒)
  2. 夢物語(3分33秒)
※共に楽曲の版権は渡辺音楽出版にある[6]

タイアップ

[編集]
  • 1982年「明治チョコレート」

カバー

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 本人によると、「当時のレコーディングは音の調整やバランスを測る音響機器は今と違ってチャンネル数が少なく、調整が難しくて編集だけでは誤魔化せなかった。この曲は代表曲となり(2023年時点で)幾度となく歌ってきましたが未だに出だしは緊張します」と語っている[5]

出典

[編集]
  1. ^ 平浩二が東京プリンスホテルで歌手生活50周年記念パーティー開催 「声の続く限り」、うたびと、2019年12月11日。
  2. ^ オリコン年鑑』1972年版、1973年版  (オリジナル・コンフィデンス出版社)  国内シングルHOT200 閲覧。
  3. ^ NHK思い出のメロディー』2002年8月放送出演時に楽曲秘話として紹介された
  4. ^ 『オリコン年鑑』1982年版 (オリジナル・コンフィデンス出版社)  国内シングルHOT200 閲覧。
  5. ^ a b 週刊文春2023年3月16日号「新・家の履歴書」第822回・平浩二p62-65
  6. ^ 『オリコン年鑑』1982年版(オリジナル・コンフィデンス出版社)「シングル盤発売内容」188頁閲覧。