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パラダイスフラワー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

競走馬におけるパラダイスフラワーとは、

  1. 日本の、1995年生まれの牝馬の競走馬。父ミホノブルボン、母父コントライト[1]岩手中央で走り、通算43戦2勝(うち中央37戦1勝)の成績を残している。
  2. 日本の、2004年生まれの競走馬、繁殖牝馬。本項にて記述。

パラダイスフラワー
欧字表記 Paradise Flower[2]
品種 サラブレッド[2]
性別 [2]
毛色 栗毛[2]
生誕 2004年5月11日[2]
死没 2021年3月24日(17歳没)
抹消日 2007年9月8日[3]
ティンバーカントリー[2]
ダイナコマネチ[2]
母の父 ノーザンテースト[2]
生国 日本の旗 日本北海道門別町[2]
生産者 今井牧場[2]
馬主 山本武司[2]
調教師 櫻田浩三盛岡[2]
競走成績
生涯成績 16戦8勝[2]
獲得賞金 3932.4万円[2]
勝ち鞍 GIII:エーデルワイス賞(2006年)
南部駒賞(2006年)
留守杯日高賞(2007年)
[2]
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パラダイスフラワー(欧字名:Paradise Flower2004年5月11日 - 2021年3月24日)は、日本競走馬繁殖牝馬[2]。主な勝ち鞍に2006年エーデルワイス賞南部駒賞2007年留守杯日高賞

経歴

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競走馬時代

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2006年6月フューチャー競走でデビューし、2着[4]。2戦目で2着に4馬身差をつけて勝ち上がり、そこからビギナーズカップ、若鮎賞、ホープフル競走と特別競走2戦を含んだ4連勝を記録[4]。初の重賞挑戦となったジュニアグランプリは11着に終わったが、次走2歳牝馬限定の統一重賞エーデルワイス賞では単勝7番人気ながら最後の直線で差し込み、共に後方から差してきたアグリフェスタをクビ差抑えて1分43秒1のコースレコード勝ちを収めた[4]。地元への凱旋レース南部駒賞も中団から直線伸びて重賞連勝を記録したが[5]、統一GIの全日本2歳優駿フリオーソの9着に終わった[6]。それでも、岩手競馬での2歳最優秀馬に選出された[7]

3歳を迎え、最初の2戦は金杯、一般戦ともに2着だったが、3走目の菜の花賞、4走目の留守杯日高賞を連勝[8]。水沢で2戦2着ののち再度南関東に遠征して関東オークスに出走も10着[9]。その後、9月8日付で地方競馬の競走馬登録を抹消し繁殖牝馬となった[3][10]

引退後

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引退後は、びらとり牧場で繁殖牝馬となった[11]

2021年3月24日に死亡[12]。17歳没。

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[10]、netkeiba.com[13]および地方競馬全国協会[14]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量
(kg)
距離(馬場) タイム
(上り3F
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2006 6. 3 盛岡 フューチャー競走 10 4 4 1.5(1人) 2着 小林俊彦 53 芝1000m(良) 0:59.6(00.0) 0.2 セイントセーリング
7. 3 水沢 2歳 9 3 3 1.7(1人) 1着 小林俊彦 53 ダ1300m(不) 1:22.6(00.0) 0.7 (プリムラジュリアン)
29 盛岡 ビギナーズカップ 特別 8 2 2 1.9(1人) 1着 小林俊彦 53 ダ1200m(不) 1:12.2(00.0) 0.8 (ボスアミーゴ)
8. 15 盛岡 若鮎賞 特別 9 3 3 1.6(1人) 1着 小林俊彦 53 芝1600m(良) 1:41.7(00.0) 0.0 セイントセーリング
9. 9 水沢 ホープフル競走 9 8 9 1.0(1人) 1着 小林俊彦 53 ダ1300m(良) 1:23.2(00.0) -1.0 (プリムラジュリアン)
23 盛岡 ジュニアグランプリ 重賞 12 1 1 1.6(1人) 11着 小林俊彦 53 芝1600m(良) 1:42.0(00.0) 3.5 ボスアミーゴ
10. 12 旭川 エーデルワイス賞 GIII 13 4 7 10.6(7人) 1着 小林俊彦 54 ダ1600m(重) 1:43.1 (38.8) -0.1 (アグリフェスタ)
11. 12 水沢 南部駒賞 重賞 11 7 9 1.8(1人) 1着 小林俊彦 53 ダ1600m(重) 1:43.3(00.0) 0.2 (アンダーボナンザ)
12. 13 川崎 全日本2歳優駿 GI 14 6 9 11.5(7人) 9着 小林俊彦 54 ダ1600m(稍) 1:43.8 (41.4) 2.0 フリオーソ
2007 1. 2 水沢 金杯 重賞 11 2 2 1.1(1人) 2着 小林俊彦 54 ダ1600m(不) 1:43.2(00.0) 0.1 セイントセーリング
3. 26 水沢 3歳A1 11 2 2 1.2(1人) 2着 小林俊彦 56 ダ1600m(稍) 1:47.2(00.0) 0.2 マツリダワルツ
4. 14 水沢 菜の花賞 特別 12 1 1 1.2(1人) 1着 小林俊彦 53 ダ1600m(稍) 1:46.4(00.0) 0.2 シュクジャンヌ
29 水沢 留守杯日高賞 重賞 12 1 1 1.3(1人) 1着 小林俊彦 54 ダ1600m(良) 1:45.6(00.0) 0.2 (マツリダワルツ)
5. 12 水沢 あやめ賞 特別 10 1 1 1.3(1人) 2着 小林俊彦 55 ダ1800m(良) 2:00.7(00.0) 0.0 マツリダワルツ
27 水沢 ひまわり賞 重賞 12 5 6 1.4(1人) 2着 小林俊彦 54 ダ1900m(重) 2:04.5(00.0) 0.2 マツリダワルツ
6. 13 川崎 関東オークス JpnII 14 3 3 28.9(8人) 10着 小林俊彦 54 ダ2100m(良) 2:19.7 (42.6) 3.2 ホワイトメロディー
  • 2016年に重賞格付け制度が始まるまで、岩手競馬はダートグレード競走を除き、重賞・特別の区分。

繁殖成績

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生年 馬名 毛色 馬主 厩舎 戦績 供用 出典
初仔 2009年 エスプレッソ 黒鹿毛 ディクタット 山本武司 盛岡・櫻田浩三
美浦高市圭二
→盛岡・櫻田浩三
16戦4勝
(うち中央3戦0勝)
引退 [15]
2番仔 2010年 エノテカ 栗毛 ゴールドアリュール 盛岡・櫻田浩三
浦和・野口孝
33戦19勝 引退 [16]
3番仔 2011年 カフェオレ 栃栗毛 フジキセキ 山本武司
→畠山誠
盛岡・櫻田浩三 63戦2勝 引退 [17]
4番仔 2012年 エリー 栗毛 ゴールドアリュール 山本武司 美浦・奥平雅士
→盛岡・櫻田浩三
→盛岡・櫻田康二
→盛岡・櫻田浩樹
26戦8勝 引退 [18]
5番仔 2013年 ミステリオ 鹿毛 ファルブラヴ 美浦高市圭二
→盛岡・櫻田浩樹
13戦0勝 引退 [19]
6番仔 2014年 ユズカチャン 栗毛 マツリダゴッホ 盛岡・櫻田康二 19戦0勝 引退 [20]
7番仔 2015年 カグヤヒメ 栗毛 エスポワールシチー 美浦・高市圭二 10戦1勝 引退 [21]
8番仔 2016年 シャイニー 栗毛 スマートファルコン 盛岡・櫻田浩樹
→浦和・野口寛仁
61戦10勝 (現役) [22]
9番仔 2017年 (パラダイスフラワーの2017) 青鹿毛 フェノーメノ (不出走) [23]
10番仔 2018年 ロータスフラワー 黒鹿毛 山本武司 盛岡・櫻田康二 2戦0勝 引退 [24]
11番仔 2019年 ビーマジカル 青鹿毛 盛岡・櫻田康二
→浦和・野口孝
25戦4勝 (現役) [25]
12番仔 2020年 エンカント 黒鹿毛 盛岡・櫻田康二 38戦0勝 (現役) [26]
12番仔 2021年 ラストパラダイス 青鹿毛 盛岡・櫻田康二
→浦和・野口孝
→盛岡・櫻田康二
20戦0勝 (現役) [27]
  • 2024年10月6日現在

血統表

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パラダイスフラワー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミスタープロスペクター系
[§ 2]

*ティンバーカントリー
Timber Country
1992 栗毛
父の父
Woodman
1983 栗毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
*プレイメイト Buckpasser
Intriguing
父の母
Fall Aspen
1976 栗毛
Pretense Endeavour
Imitation
Change Water Swaps
Portage

ダイナコマネチ
1983 栗毛
*ノーザンテースト
Northern Taste
1971 栗毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Lady Victoria Victoria Park
Lady Angela
母の母
シャダイリーズン
1974 栗毛
*マリーノ Worden
Buena Vista
*ニアーリーズン Hail to Reason
Very Near
母系(F-No.) ニアーリーズン(USA)系(FN:22-b) [§ 3]
5代内の近親交配 Native Dancer5x5=6.25%、War Admiral5x5=6.25%、Hyperion5x5=6.25%、Swaps 5・4=9.38%(父内)、Lady Angela5・4=9.38%(母内) [§ 4]
出典
  1. ^ [28]
  2. ^ [29]
  3. ^ [28]
  4. ^ [28][29]

脚注

[編集]

注釈

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ パラダイスフラワー”. JBISサーチ. 2021年9月5日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p パラダイスフラワー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月2日閲覧。
  3. ^ a b 岩手のパラダイスフラワーが登録抹消”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2007年10月8日). 2020年3月2日閲覧。
  4. ^ a b c d エーデルワイス賞、パラダイスフラワーがレコード勝ち”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2006年10月12日). 2020年3月2日閲覧。
  5. ^ 南部駒賞、ダート無敗のパラダイスフラワーが押し切る”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2006年11月12日). 2020年3月2日閲覧。
  6. ^ 全日本2歳優駿全着順、払戻金”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2006年12月13日). 2020年3月2日閲覧。
  7. ^ 岩手の年度代表馬にオウシュウクラウン”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2007年1月29日). 2020年3月2日閲覧。
  8. ^ 留守杯日高賞、人気のパラダイスフラワーが楽勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2007年4月29日). 2020年3月2日閲覧。
  9. ^ 関東オークス、全着順、払戻金”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2007年6月13日). 2020年3月2日閲覧。
  10. ^ a b パラダイスフラワー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月2日閲覧。
  11. ^ 2019年08月20日 読売レディス杯(GDJ)”. 競走馬のふるさと案内所. 公益社団法人日本軽種馬協会 (2019年8月20日). 2020年3月2日閲覧。
  12. ^ パラダイスフラワー(JPN) - 血統書サービス、2022年9月23日閲覧。
  13. ^ パラダイスフラワーの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年3月2日閲覧。
  14. ^ パラダイスフラワー 出走履歴”. 地方競馬全国協会. 2020年3月2日閲覧。
  15. ^ エスプレッソ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月2日閲覧。
  16. ^ エノテカ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年9月5日閲覧。
  17. ^ カフェオレ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月2日閲覧。
  18. ^ エリー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月2日閲覧。
  19. ^ ミステリオ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月2日閲覧。
  20. ^ ユズカチャン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月2日閲覧。
  21. ^ カグヤヒメ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月2日閲覧。
  22. ^ シャイニー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年9月5日閲覧。
  23. ^ (パラダイスフラワーの2017)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月2日閲覧。
  24. ^ ロータスフラワー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年9月5日閲覧。
  25. ^ ビーマジカル”. JBISサーチ. 2021年9月5日閲覧。
  26. ^ エンカント”. JBISサーチ. 2022年5月27日閲覧。
  27. ^ ラストパラダイス”. JBISサーチ. 2023年7月23日閲覧。
  28. ^ a b c パラダイスフラワー 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月2日閲覧。
  29. ^ a b c パラダイスフラワーの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年3月2日閲覧。

外部リンク

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