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ヒカルの碁 (アニメ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒカルの碁 > ヒカルの碁 (アニメ)
ヒカルの碁
ジャンル 囲碁少年向けアニメ
アニメ
原作 ほったゆみ小畑健
監督 西澤晋、神谷純えんどうてつや
シリーズ構成 大橋志吉
キャラクターデザイン 本橋秀之(メイン)関口可奈味
上田美由紀、芝美奈子
音楽 若草恵
アニメーション制作 ぴえろ
製作 テレビ東京電通、ぴえろ
放送局 テレビ東京および系列各局
放送期間 2001年10月10日 - 2003年3月26日
話数 全75話+スペシャル+特別編
その他 囲碁アドバイザー:梅沢由香里
製作協力:日本棋院
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ

本項では、ほったゆみ(原作)と小畑健(漫画)による漫画作品『ヒカルの碁』(ヒカルのご)を原作としたアニメ作品およびその関連作品を扱う。

概要

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テレビアニメ

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テレビ東京系列にて2001年10月10日から2003年3月26日まで全75話が放送された。原作コミックスの1巻から17巻および18巻の番外編の一部を基に、原作をほぼ忠実に再現している。

本編の後に「梅沢由香里の『GOGO囲碁』」という実写(VTR収録)のミニコーナーが用意されている。原作の監修を担当する梅沢由香里が2人の少年少女(子役)に囲碁の簡単なルールを解説して実践させるハウツーもので、EDと次回予告の間に放送された。ビデオソフトでは放送通り収録されているが、再放送では割愛されている場合がある(後述)。

アニメ化により原作の知名度も高まり、日本全国に囲碁ブームを巻き起こした(キッズステーションの作品紹介ではそのように紹介されている)が、アニメおよび原作の終了で2003年以降ブームは下火になっていった。その後、原作の北斗杯編前半(19巻 - 21巻)の予選部分をアニメ化した『ヒカルの碁スペシャル 北斗杯への道』が2004年1月3日に放送された。後半にあたる本戦のアニメ化は行われていない。

本放送では同時ネット局も含めてJR東日本スポンサーとなっており、2001年11月に開始されたICカード乗車券Suica」の最初期のCMが放映されていた(『ポケットモンスター』や『新幹線変形ロボ シンカリオン』と違い制作には加わっていない)。第二期OPではSuica対応の自動改札機が描かれ、ヒカルが足早にきっぷを入れて通過するシーンがある。なお日本棋院五番町市ヶ谷)にあるが、序盤(3話)でアキラが市ヶ谷駅に向かうために乗り込んだのは都営新宿線であった。それ以外に登場人物が利用する路線についてはほぼ架空のものとなっている。

音楽制作はavex mode(現:avex entertainment)が『キャプテン翼』と共に全面的に関与した最初期のテレビアニメであり、主題歌は全てavex系レーベル所属アーティストによるものとなっている。ビデオソフトについても全てavex modeから発売され、2004年6月には、キャラクターソングを基に編集したビデオクリップとノンテロップOP/EDを収録した「SPECIAL CHARACTER DVD ヒカルの碁 -MEMORIES-」(テレビ版を基にした唯一のOVAでもある)を制作・発売している。

2009年4月20日から9月7日まで、テレビ東京系列にて月曜19時28分枠で「ヒカルの碁セレクション」のタイトルで再放送を行った。セレクションでは新たにOPが制作され、OP曲も新たに採用された。次回予告はなく、ED前に次回のサブタイトルをテロップで表示し、「GOGO囲碁」は放送していない。

2010年1月20日からアニマックスにて再放送開始。こちらは「GOGO囲碁」は放送されている。

2012年3月5日よりディズニーXDでも再放送を開始。こちらでは「GOGO囲碁」は放送されず、EDの後に公式サイトのURLを隠した予告が放送されている。

原作との相違点

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  • 現代に蘇った藤原佐為の初対局相手が、ヒカルの祖父(中止)だったが、アニメでは碁会所に行った塔矢アキラであった。
  • 原作では外国人の登場人物において日本語が話せない場合は登場人物が会話に苦心する、通訳を交える等の対応を行っていたが、アニメ版ではそのような設定はなく、一律して日本語のみでやりとりされている。韓国の研究生・洪秀英は、親戚とは韓国語で挨拶したがその後は日本語で対話している。初対面時のヒカルの言葉を理解できなかったこともあったが、その後碁会所で会った際には、日本語を話していた。
  • 未成年(中学生)の加賀鉄男は、原作では喫煙していたが、アニメでは風船ガムに代えられたり、喫煙に関するセリフが変更されたりしている。
  • 第五十局では、藤原佐為が、第一局からの要約部分を思い出し、これからどうするかというエピソードが追加されている。
  • 原作では、3月に2学年上の筒井公宏が中学校卒業→同年の4月に進藤ヒカルが院生1組へ昇格→同年の5月に院生1組16位へ昇格であるが、アニメでは順番が変更されている。

ジャンプ・スーパーアニメツアー2002版

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ヒカルの碁 特別編・裁きの一局!いにしえの華よ咲け!!
ジャンプ・スーパーアニメツアー2002(2001年秋冬)で上映。スタッフなどはテレビアニメ版と同一。その後、2002年の『週刊少年ジャンプ』8号から10号にて読者全員サービス企画でビデオが頒布された。また、2009年11月発売のDVD-BOX「『ヒカルの碁』全集」にて初DVD化されている。本作のみ手書きのセル画によるアニメになっておりデジタル制作されたテレビアニメ版とは雰囲気が異なる。

キャスト

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声の出演

スタッフ

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特記のないものはテレビアニメのみのスタッフ。※はジャンプ・スーパーアニメツアーとテレビの兼任、※※はジャンプ・スーパーアニメツアーとのみのスタッフを示す。

GOGO囲碁

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  • 出演
    • ゆかり先生 - 梅沢由香里
    • まいちゃん - 林真唯
    • ゆうきくん - 高橋優希
  • 構成 - 横手美智子
  • 演出 - 今林啓
  • 制作プロダクション - ジェイ・フォース
  • 制作 - 本間紀昭

主題歌

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オープニング
曲名 作詞 作曲 編曲 使用話
Get Over 松室麻衣 BOUNCEBACK 矢崎俊輔中尾昌文 dream 第1話 - 第30話
北斗杯への道
I'll be the one HΛLNA 佐藤あつし HΛL 第31話 - 第60話
FANTASY 片瀬那奈 長岡成貢 片瀬那奈 第61話 - 第75話
最後のGAME 井上カノ 北野正人 亀田誠治 Do As Infinity セレクション全話
エンディング
曲名 作詞 作曲 編曲 使用話
ボクらの冒険 Keiji Keiji、朝三“Sammy”憲一 Kids Alive、朝三“Sammy”憲一 Kids Alive 第1話 - 第12話
ヒトミノチカラ 森浩美 高見沢俊彦 上野圭市 観月ありさ 第13話 - 第30話
SINCERELY 〜ever dream〜 松室麻衣 菊池一仁 HΛL dream 第31話 - 第46話
Days shela 原一博 shela 第47話 - 第63話
MUSIC IS MY THING John Sauli・Fonny De Wudi
日本語詞:海老根祐子
冬野竜彦 dream 第64話 - 第74話
Get Over (Special Mix) 松室麻衣 BOUNCEBACK 松藤由利+wonderwall 第75話
Everlasting Snow dream+BOUNCEBACK ats- 北斗杯への道

各話リスト

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話数サブタイトル脚本絵コンテ演出作画監督放送日
(本放送)
放送日
(セレクション)
第一局永遠のライバル 大橋志吉西澤晋西澤晋本橋秀之2001年
10月10日
2009年
4月20日
第二局見ぬかれた急所!! 関本雄二時矢義則10月17日4月27日
第三局牙をむくアキラ 林有紀本橋秀之10月24日5月18日
第四局将棋部の加賀 冨岡淳広島津奔熊谷雅晃時矢義則
大西貴子
10月31日5月25日
第五局覚醒の予感 大橋志吉大原実高瀬節夫宮前真一11月7日6月1日
第六局美しい一局 横手美智子西澤晋関本雄二阿部純子11月14日6月8日
第七局お前とは打たない 冨岡淳広林有紀本橋秀之11月21日6月15日
第八局雨の中の策略 大橋志吉榎本明広青木佐恵子和泉絹子11月28日-
第九局目ざわりな奴!! ところともかず高瀬節夫宮前真一12月5日
第十局3人目のメンバー 横手美智子島津奔関本雄二時矢義則12月12日6月29日
第十一局最も卑劣な行為 冨岡淳広西澤晋飯島正勝福島豊明12月19日7月6日
第十二局三将はお前だ 大橋志吉林有紀本橋秀之12月26日7月13日
第十三局それぞれの決意 横手美智子ところともかず高瀬節夫宮前真一2002年
1月9日
-
第十四局三度目の対局 冨岡淳広島津奔真原五行君塚勝教1月16日7月20日
第十五局ネットに潜む棋士 大橋志吉西澤晋林有紀本橋秀之1月23日-
第十六局saiはだれだ 横手美智子かみやじゅん
えんどうてつや
えんどうてつや君塚勝教1月30日
第十七局追憶の一局 冨岡淳広殿勝秀樹宮前真一2月6日7月27日
第十八局アキラ対sai 大橋志吉えんどうてつや時矢義則2月13日8月3日
第十九局ヒカルの実力 横手美智子かみやじゅん政木伸一福島豊明2月20日-
第二十局プロへの道 冨岡淳広えんどうてつや芝美奈子
時矢義則
2月27日8月10日
第二十一局葉瀬中囲碁部 大橋志吉ところともかず谷田部勝義宮前真一3月6日8月17日
第二十二局院生試験 横手美智子えんどうてつや杉藤さゆり3月13日8月24日
第二十三局幽玄の間 冨岡淳広政木伸一福島豊明3月20日8月31日
第二十四局王座VSアキラ 大橋志吉えんどうてつや芝美奈子
時矢義則
3月27日9月7日
第二十五局恐れとあせりと[特番 1] 殿勝秀樹前澤弘美4月10日-
第二十六局ようこそ一組へ[特番 1] 冨岡淳広政木伸一杉藤さゆり
第二十七局時々戻りたい場所 大橋志吉えんどうてつやきみしま幾智
河野悦隆
4月17日
第二十八局若獅子戦 横手美智子かみやじゅんえんどうてつや福島豊明4月24日
第二十九局桑原本因坊 冨岡淳広殿勝秀樹谷田部勝義宮前真一5月1日
第三十局緒方VS本因坊 大橋志吉えんどうてつや上田美由紀
鄭世權
5月8日
第三十一局プロ試験開始 横手美智子菊池一仁岡嶋国敏芝美奈子5月15日
第三十二局予選最終日 冨岡淳広大森貴弘えんどうてつや森海斗5月22日
第三十三局チーム結成! 大橋志吉高瀬節夫前澤弘美5月29日
第三十四局勝ってはならない 横手美智子関本雄二えんどうてつや佐光幸恵6月5日
第三十五局勝者はひとり 冨岡淳広政木伸一杉藤さゆり6月12日
第三十六局オレの名は えんどうてつや上田美由紀6月19日
第三十七局本戦開始 大橋志吉谷田部勝義宮前真一6月26日
第三十八局挑戦者たち 横手美智子くるおひろしきみしま幾智7月3日
第三十九局魔の一瞬 冨岡淳広新留俊哉えんどうてつや芝美奈子7月10日
第四十局白星の行方 大橋志吉川崎逸朗政木伸一福島豊明7月17日
第四十一局三週では遅い! 横手美智子えんどうてつや仲田美歩7月24日
第四十二局一人目の合格者 冨岡淳広高瀬節夫前澤弘美7月31日
第四十三局ヒカルVS和谷 大橋志吉えんどうてつや杉藤さゆり8月7日
第四十四局起死回生 横手美智子野中卓也きみしま幾智8月14日
第四十五局ヒカルVS越智 冨岡淳広政木伸一佐光幸恵8月21日
第四十六局プロ試験最終日 大橋志吉くるおひろし岡嶋国敏福島豊明8月28日
第四十七局プロの世界へ 横手美智子殿勝秀樹宮前真一9月4日
第四十八局佐為VS名人 冨岡淳広えんどうてつや上田美由紀
大島巧
9月11日
第四十九局捨て身の一局 大橋志吉政木伸一杉藤さゆり9月18日
第五十局藤原佐為 えんどうてつや大島巧9月25日
第五十一局倉田六段 横手美智子くるおひろしきみしま幾智10月2日
第五十二局ヒカルVSアキラ 冨岡淳広えんどうてつや仲田美歩
芝美奈子
10月9日
第五十三局saiの告白 大橋志吉谷田部勝義前澤弘美10月16日
第五十四局たかぶる心 冨岡淳広えんどうてつや上田美由紀
杉藤さゆり
10月23日
第五十五局sai vs toya koyo 大橋志吉政木伸一佐光幸恵10月30日
第五十六局千年の答え 横手美智子くるおひろし岡嶋国敏きみしま幾智11月6日
第五十七局saiと打たせろ 冨岡淳広成田歳法浜津武広11月13日
第五十八局一色碁 殿勝秀樹宮前真一11月20日
第五十九局塔矢行洋引退! 大橋志吉新留俊哉岡崎洋美11月27日
第六十局さよならヒカル 横手美智子えんどうてつや佐光幸恵12月4日
第六十一局佐為が消えた? 大橋志吉神谷純大島巧12月11日
第六十二局広島最強棋士 冨岡淳広政木伸一君塚勝教12月18日
第六十三局もう打たない 大橋志吉谷田部勝義前澤弘美12月25日
第六十四局慶長の花器 横手美智子なせなるみ岡崎洋美2003年
1月8日
第六十五局伊角の碁 おざわかずひろ三宅雄一郎齋藤雅和1月15日
第六十六局運命の出会い 冨岡淳広えんどうてつや上田美由紀1月22日
第六十七局試される伊角 大橋志吉おざわかずひろ大隈孝晴越智信次1月29日
第六十八局不戦敗 成田歳法浜津武広2月5日
第六十九局決意の訪問者 横手美智子殿勝秀樹宮前真一2月12日
第七十局佐為がいた… 冨岡淳広政木伸一伊藤真朱大島巧2月19日
第七十一局復帰初戦 大橋志吉なせなるみ岡崎洋美2月26日
第七十二局走り出した二人 横手美智子おざわかずひろ三宅雄一郎齋藤雅和3月5日
第七十三局進藤対塔矢 冨岡淳広谷田部勝義前澤弘美3月12日
第七十四局キミの中にいる 大橋志吉えんどうてつや恩田尚之3月19日
第七十五局なつかしい笑顔 上田美由紀3月26日
スペシャル北斗杯への道 横手美智子
えんどうてつや
えんどうてつや
おざわかずひろ
伊藤真朱
わたなべぢゅんいち
岡嶋国敏
伊藤真朱
宮前真一
窪詔之
岡崎洋美
浜津武広
芝美奈子
2004年
1月3日
ジャンプ・スーパーアニメツアー2002版
特別編ヒカルの碁 特別編・裁きの一局!いにしえの華よ咲け! 大橋志吉-本橋秀之-
注釈
  1. ^ a b 本放映時、2話連続放映(1時間スペシャル)の際のタイトルは「突きつけられた佐為の刃 ヒカル最大の壁」

放送局

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放送対象地域 放送局 系列 ネット形態
関東広域圏 テレビ東京 テレビ東京系列 制作局
北海道 テレビ北海道 同時ネット
岩手県 岩手めんこいテレビ[注 1] フジテレビ系列 遅れネット
宮城県 東北放送 TBS系列
山形県 山形テレビ テレビ朝日系列
福島県 福島中央テレビ 日本テレビ系列
長野県 テレビ信州
山梨県 山梨放送
富山県 北日本放送[注 2]
石川県 石川テレビ[注 3] フジテレビ系列
愛知県 テレビ愛知 テレビ東京系列 同時ネット
岐阜県 岐阜放送 独立協
三重県 三重テレビ 遅れネット
大阪府 テレビ大阪 テレビ東京系列 同時ネット
滋賀県 びわ湖放送 独立協 遅れネット
奈良県 奈良テレビ
和歌山県 テレビ和歌山
岡山県
香川県
テレビせとうち テレビ東京系列 同時ネット
福岡県 TVQ九州放送
長崎県 長崎放送 TBS系列 遅れネット
鹿児島県 鹿児島テレビ フジテレビ系列
沖縄県 琉球放送 TBS系列
日本全域 BSジャパン 衛星放送
その他
また、CSではキッズステーションアニマックスディズニーXD 2015年9月からは、テレ朝チャンネル1でも放送が開始されている。

韓国での展開

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韓国では、2000年より『ゴースト囲碁王(고스트 바둑왕)』のタイトルで韓国語版の漫画単行本全23巻(2000年3月9日 - 2003年10月22日)がソウル文化社により翻訳・発売された。

その後アニメーション版は韓国放送公社により、『ゴースト囲碁王』としてKBS第2チャンネルにて地上波放送された[4]。厳しい局内審議規定をくぐり抜けるため、舞台は日本から韓国に、平安時代は新羅に、原作の韓国は中国に、洪秀英は研修生に変更されるなど、設定が置き換えられた[5]。それに伴い和服の描写も修正され、佐為が着ている狩衣は幽霊という設定の下、真っ白なぼかしに差し替えられていた[5]。漫画版での評価が高かったことから、アニメ版での改変は混乱を呼び[6]、1話目を放送した時点で視聴者から多数のクレームが寄せられた[7]

藤原佐為(チャラン)については、1話から6話までの間は白い光でぼかしを入れるといった編集であったが、7話以降になって、襟の部分を他と同じ色で塗りつぶすなど、なるべく違和感をなくすような編集が行われた。このようにしたのは、前者の編集が視聴者から酷評されたためだと考えられる。佐為の衣装だけではなく、ヒカルなどが着ている学生服にも、金ボタンを黒く塗りつぶすなどの編集が加えられた。

当初の予定としては、1話から26話まではKBS、27話から最終回まではアニメ専門放送局のトゥーニバースが制作・放送するはずだったが、最終的にKBS制作で最終回まで放送した。内容の改変と放送期間の都合により、75話から52話に短縮されている[4]。元々ほったゆみが韓国棋院関係者と親交が深く、その関連でソウル文化社と韓国棋院が合同して韓国での放送権を購入したが、韓国での囲碁ブームを起こす狙いもあったため、棋院の「視聴者数の多い地上波で放送した方が影響力が大きい」[6] という意向によりKBSで放送された経緯がある。

実際に放送された映像は総集編のようなものになっている。例を上げると、第3話の後半部分と第4話の前半部分を組み合わせて1話分としている。そのためか、場面が切り替わる際、不自然にBGMが途切れるなど、視聴者側からすれば違和感のある映像となっている。このようになった理由としては、日本色があるシーンを複数個削除したことにより、実際の1話分の分量と釣り合わなくなってしまったことが挙げられる。

また、日本語版と同じく実写パートが用意され、イ・セドル9段(当時)が基本的な囲碁ルールを解説するというものだった[8]

最終的に、日本版第52話の放送分で打ち切りになるなど、視聴率が良かっただけに惜しむ声と批判が数多く寄せられた。

KBS版のソフト化は行われないと見られていたが、韓国国内の囲碁塾向けに該当のものを収録したDVDが配布された。

2005年4月4日には、KBSの全話終了を待たないまま、トゥーニバースにて放送が開始された。こちらは登場人物の名前や設定、オープニング曲などは原作のままとされ、放送話数も75話となった。通常は地上波版の映像を衛星局が買い取って放送する形が多いが、本作品については過度な映像編集が行われていたため[4]、KBS版の映像は使用せず、トゥーニバースが新たに1話から韓国語版の制作を行った。

その後漫画版に関しても、完全版(集英社の2009年版)を翻訳したものが、2011年に「ヒカルの碁(히카루의 바둑)」のタイトルで発売された。こちらは韓国のプロ棋士、チン・ドンギュとイ・ダヘによる翻訳監修も入った他、表紙から本編に至るまで原作に忠実な翻訳が行われた[9]

ゲーム

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コンピュータゲーム

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タイトル 発売日 プラットフォーム メーカー
ヒカルの碁 2001年10月25日 ゲームボーイアドバンス コナミデジタルエンタテインメント ストーリーは、ヒカルが院生になる直前か直後。
ヒカルの碁 平安幻想異聞録 2002年5月30日 プレイステーション 平安時代を舞台に、囲碁で妖怪を退治する外伝。
ヒカルの碁2―めざせプロ棋士!! 2002年7月18日 ゲームボーイアドバンス 前作にはなかった登場人物達に声が付いた。
ヒカルの碁 院生頂上決戦 2002年12月19日 プレイステーション 主人公はプレイヤー自身で、男女から選択。
相手への好感度や物語の選択次第でエンディングが変わる。
ヒカルの碁3 2003年3月20日 ニンテンドーゲームキューブ ゲームボーイアドバンス版の集大成的な内容。
JUMP SUPER STARS 2005年8月8日 ニンテンドーDS 任天堂 ヒカルと佐為がサポートキャラクターとして登場している。

ゲーム攻略本

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カードゲーム

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  • 『ヒカルの碁 トレーディングカードゲーム 棋聖降臨』 - 漫画版およびアニメ版のヒカルの碁を題材にした、コナミ製作のトレーディングカードゲーム。囲碁の対局をイメージしたメイキングが特徴。

脚注

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注釈

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  1. ^ 2003年1月13日までは月曜 16:54から放送。2003年1月20日より月曜 17:24 - 17:54、2003年5月19日より月 - 水曜 17:24から放送[1]
  2. ^ 放送時間は2002年4月5日から2003年3月30日までは日曜 6:00 - 6:30、2003年4月7日から2003年9月13日までは土曜 5:30 - 5:59[2]
  3. ^ 放送時間は2001年11月7日から2003年4月30日まで。開始当初の放送時間は水曜 15:35 - 16:05であった[3]

出典

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外部リンク

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テレビ東京 水曜19:27 - 19:55枠
前番組 番組名 次番組
いい旅・夢気分
※19:00 - 20:00
【60分繰下げて継続】
ヒカルの碁
【本作以降アニメ枠】
NARUTO -ナルト-
【木曜18時台後半から移動】
テレビ東京系 月曜19:28 - 19:54枠(2009年4月 - 9月)
月曜時代劇傑作選・幻十郎必殺剣
※19:00 - 19:54
(再放送)
【ここまで時代劇枠
ヒカルの碁セレクション
(再放送)
【本作以降アニメ枠】
たまごっち!
※19:00 - 19:30
FAIRY TAIL
※19:30 - 20:00